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北橋委員 大臣の総括を聞かせていただきまして、やはり、こういう政治家や一部の金融ブローカーの暗躍を許してしまった、信用保証協会の審査
能力という点が問われていると思うんですね。五千万を八千万にして存続するわけでございますから、そういった
意味で、本当に今のような審査体制でよいのかという問題は、大変重大な、総括の中の項目に入れるべきだと
思いますね。それは、今後、
委員がこの商工
委員会でいろいろと質疑をさせていただきます。
もう
一つは、旧債振りかえという銀行のモラルハザードのような問題点もたくさん見られているわけです。
政府としても、いろいろと業務改善命令を出して、発覚した場合には代位弁済一切免責だ、やらないということで、厳しい
対応で臨んだとは説明は聞いているんですけれ
ども、今もって、いろいろな
中小企業者に聞きますと、弱い立場にある
企業でございますから、銀行のことをなかなか言うわけにはいかないと。
自分たちの会社の生き死にがかかっております。しかし、やはり銀行を助けるような側面がかなりの
部分あるのではないだろうか。
そういった旧債振りかえがたまたま発覚した。
政府としては、きちんと指導した、そういう総括ではなくて、やはり、金融のモラルハザードを招いている、今でもあるのではないか、ないというならば、こういうふうにして絶対に許さない、そういった国民に対して説明のつくような体制を総括の中で入れるべきだと思うわけであります。
時間がございませんから、私はきょう聞きたいのは、そういった
意味で、銀行に対してはたくさんの税金が使われてきた、そして公的資金を大手銀行に投入して、そのかわり、閣議で決めたように、前年よりも貸し出しをふやせということを求めている。私は大蔵
委員会のメンバーでしたけれ
ども、何度も何度も各党から徹底的に追及したところでありますが、本当にその約束を守っていたのか、
中小企業に貸し出しをふやしたのかというのが大蔵
委員会でも問われました。
そういった
意味では、金融のモラルハザードという問題はひとしく納税者、国民にとっては重大な関心事でございまして、今は一〇〇%税金で丸抱えであります、それが
中小企業の円滑な資金供給を守るという
意味において我々は一定の評価をするものでありますが、果たして、このままでいっていいんだろうか。
五千万を八千万にすれば、普通の一般の人が聞けば三千万の信用枠がふえるわけだから
中小企業は助かるでしょうと思うのでありますけれ
ども、一面において、これまで旧債振りかえの実態も明るみに出たこともあって、これは銀行救済という一面があるのではないか、そういった疑問も一部においてあると思うんですね。そういった
意味で、この信用保証制度が今後円滑に、納税者に納得のいくような形であるためには、やはり
部分保証という制度を導入して、五%でもいいんです、銀行もきちんとリスクを負ってもらう、こういった発想をすべきだと思うんです。
そういったことも含めて、私は、平成十七年までに
見直しをするというふうに法案には書かれていると
思いますけれ
ども、この信用保証制度のあり方というものが、今回いろいろな問題点も出ました。
中小企業にとって本当にこれが信頼される、いい制度になっていくためには、例えば、担保至上主義で銀行は金を貸してきたわけですね、担保が少なくても、あるいはなくても、技術、将来性のある
企業というのはたくさんあると
思います。
日本の銀行マンというのは、そういった
意味で、本当の
企業家を育てるという
努力を私は怠ってきたと思うんですね。それで、今は金融が大変だからといって、余裕がない、こう言っている。税金だけを投入されている。国民はずっと待たされている。
だから、そういう
状況の中で、一日も早くこの金融システムの安定化を図って、その時点で、本当に
中小企業者にとってためになる、必要なところに必要な資金が行くような仕組みを、
部分保証の導入も含めて
見直しをすべきだ、それを平成十七年まで待っておれない。私は二年ぐらいでこの
見直しに踏み切るべきだと思うのでありますが、
大臣の方針を聞かせていただきたいと
思います。