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伊藤政務次官 今、鈴木
委員が御
指摘をされたように、IT経済社会のインフラともいうべきネットワークサービスにおいて、利用者の利便性を向上していくというのは大変重要なことであるというふうに認識をしております。今後のネットワークインフラの
あり方についてでありますが、やはりこの部分についての競争の環境をしっかり整備していくということが極めて重要であるというふうに
考えております。
この点についてはさまざまな課題がありまして、先ほど大畠
委員からも政治家としての話をというふうに言われましたので、ここから先は
個人的な
考えを少し
お話しさせていただきたいと思いますが、一番重要なことは競争的な枠組みをしっかりつくるということであります。
その競争的な枠組みをつくるに当たっては、
二つの観点が極めて重要だろうというふうに思っております。一つは、エッセンシャルファシリティーについてのオープンなアクセスをしっかり確保するということであります。
二つ目は、市場の支配力の弊害を排除していく、この観点から競争環境整備をしっかりやっていかなければなりません。
では、具体的にどういう政策、方策をとっていくのかということになりますけれども、私は四つ視点があるというふうに思っております。
一つは、現行の接続
ルールというものをさらに
充実し、そしてしっかりとした整備をやっていかなければいけないというふうに思っております。したがって、接続
ルールの対象者の拡大あるいは対象設備の拡大というものをやっていかなければいけませんし、そして接続料金の算定の
根拠というものを透明化していくということも
考えていかなければいけないわけであります。
二点目は、線路敷設権の問題への
対応をしっかりやっていくということであります。これは独占禁止法の観点から、何が問題で何が問題ではないのかということを、具体的にガイドラインとして明示をしていくことが極めて重要ではないかというふうに思っております。
第三点目は、電波割り当ての
ルールの整備をしっかりやっていかなければいけません。その前提として電波
行政の透明化が極めて重要でございます。電波周波帯の帯域の利用
状況がどうなっているのか、すべてそのデータを明らかにしていくということは極めて重要であります。また、今の電波帯の中で使われていない電波帯があるのではないか、このような
指摘も受けているわけでありますけれども、そういった電波帯に対して、特区として指定をして、そこに今言われているようなオークションの
制度というものを積極的に
考えていくことも重要であるというふうに思っております。
さらに四番目としましては、市場支配力を有する
事業者に対する行為規範というものを明確にしていくことが重要であろうというふうに思っております。
これらの問題は、これからネットワーク
事業のドミナント性を有するNTTの今後の
あり方をどうするのか、あるいはコンテンツ
事業のドミナント性を有するNHKの
あり方をどうするのかという問題にもかかわってまいりますから、これから国会でもいろいろな議論の中で、また私
たちとしてもいろいろな角度から議論をさせていただいて、しっかりとした環境整備に努めていきたいというふうに
考えております。