○岩屋
委員 自由民主党の岩屋毅でございます。
吉川委員に引き続いて、両
改正案について
質問をさせていただきたいと思います。
大臣並びに政務次官におかれては、日々の御精励、まことにお疲れさまでございます。心から敬意を表する次第であります。
先ほど吉川委員から御
指摘がありましたように、これからの医療がどうなっていくのか、まさしくこの問題は
国民的な
最大の関心事であると私は思います。したがいまして、今
改正案につきましても、本来でありますと、
全国会的な討論といいますか、野党の
皆さんにも出てきていただいて、しっかりと議論をすべきだというふうに思っておりましたが、今日に至ってもおそろいでないのは非常に残念に思います。ただ、来週からは一部野党の
出席が見込まれるということでございまして、その点は大いに歓迎をしたいというふうに思っておりますが、一刻も早く、
全国会、全党による
審議を尽くして、
改正案を成立させていかなければならないと思っているところであります。
先ほどからお話がありましたように、これは成立していない唯一の
予算関連法案である、国費もどんどん出ていくということで、一日も早く成立をさせなければいけないわけであります。しかし、やはり幾つかの心配な点があることも事実でございます。また、今
改正の中身を
国民の
皆さんに正しく
理解をしていただかなければならないという課題もあるわけでありまして、今日までの
審議で論点はかなり絞られてきておりますが、いささか重複になることはお許しをいただいて、幾つか
質問をさせていただきたいというふうに思っております。
まず、今回の
改正に伴う
患者の
負担増が果たして許容できる範囲のものであるのかどうか、妥当なものであるのかどうか、この点についてもう一度しっかりとした
説明をいただきたいというふうに思うのです。
例えば、一割
負担になっても月額上限をしっかり設けているんだよ、こういうことでもございます。その他もろもろの工夫はしていただいているわけでありますけれ
ども、しかし、
改正によって
負担が多少なりともふえることは間違いがない。まさしくそのことを目途にした
改正でありますから。そのことが果たして本当に妥当な範囲なのかどうかということについては、しっかりとした
説明ができなければいけないというふうに思うわけであります。
かつて医療費が上げられたときに受診率が一時期低下しましたが、しかし、必要があるからお
年寄りの方も
病院に行くわけでありまして、今回もそういう
状況が一時期生まれるかもしれませんけれ
ども、やがては回復をしていくだろう。月にすれば少ない
負担であっても、やはり通年になっていくと決して少なくない
負担になっていくというふうにも思われます。
さらに、高額療養費です。
負担ができる方には
負担をしていただく。これは大いに結構なことだと思うのでありますけれ
ども、一%の傾斜をかけている。これは果たしてどういう根拠でそういうことになったのか。野党の一部には、これで青天井になっていくんじゃないかという御
指摘もあります。決してそうではないのだという試算も出されてはおりますけれ
ども、この一%の傾斜というのは、私はいささかこそくなような気もするわけでありまして、このぐらいならよかろう、怒られないだろうというところで決められたのかなとも感じております。もう少しリーズナブルなやり方がなかったのかな、そんなふうにも思うわけであります。
いずれにしても、今回の
改正によりまして
患者負担がふえていくことは事実でございまして、しかしこれはやむを得ない、
最大限配慮をした
負担増であるのだということについて、できるだけ簡潔に、ポイントを絞ってもう一度御
説明をいただきたいと思います。