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松宮委員 すべての大きな国家プロジェクトにつきましては財源の裏づけが不可欠であるということは重々承知をいたしておるところでございます。
本日の新聞情報によりますと、新幹線財源絡みで、恐らく来年の一月六日に発足するであろう国土交通省の体系の中での財源の点検ということに
関係しているんだろうと思いますけれども、一部
期待の持てそうな
報道もされているわけでございます。ぜひ、財源問題にも着実な地歩を固めつつ、先ほど来申し上げております一括認可についての早期の実現というのをお願いさせていただきたいと思います。
これ以上新幹線については
質問をとめさせていただきますが、交通部会長の橘
先生からのおしかりも承知の上で、もう
一つだけ申し上げさせていただきます。
一月ほど前に、福井から私の知人が上京するのに、私も今
地元との往来で、飛行機と新幹線、そして米原からは北陸本線で福井に戻るということで三時間四十分ほどかかるのでございますけれども、半々ぐらいの利用をさせていただいておりますが、北陸線、そして東海道新幹線を利用させていただいたときに、たまたま偶然私の隣席になったのが、
地元で非常に懇意にさせていただいている
経営者でございます。社長、どこに行かれるのですかと
質問させていただいたら、私、長野ですと。長野だったら、どうしてこんなものに乗るのですか、いや、北陸本線で福井から米原まで利用し、そして乗りかえて東海道新幹線で東京に出て、東京から北陸新幹線の長野まで行かなければいけないのですと。これが、今私どもの福井県の置かれている現実でございます。その辺をしっかりと御理解賜りながら、ぜひとも
地元代表として私はお願いをさせていただきたいと思っております。
続きまして、残された時間、これもまた私の
地元に
関係する話でございますが、
地方空港の
整備の問題について御
質問をさせていただきたいと思っております。
御承知のような厳しい財政事情のもとで、ことしの夏、与党におきましては、公共
事業の抜本的
見直しということで、都合二百三十三の
事業が
見直しの対象になりまして、目下、それぞれの所管する省庁と自治体との
関係でいろいろ議論がなされております。その二百三十三、
運輸省では恐らく六十一と聞いておりますけれども、その
見直しのプロジェクトの中の
一つとして、私どもの
地元の福井
空港というのが対象にリストアップされております。
長年にわたりまして
地元地権者との調整作業が、知事以下先頭に立って、
地元の
経済界もバックアップする格好で進められてきているところでございまして、正直申しまして、いまだ地権者について
関係者すべての同意が得られている
状況ではございません。しかし、そういう中で、一生懸命、長年にわたる
地元の複雑な
状況を何とか、日本海側でジェット化
空港のないただ
一つの県として、やはり福井県としては、ジェット化の
空港を
整備し、そして東京—
地元はもちろん、将来的には、ほかの県なり、環日本海の対岸の諸国との間の往来についてもジェット機を就航させることが長年の県民、
関係者の悲願でもある、こういう中で一歩一歩の積み重ねをしており、九仞の功を一簣に欠くという言葉はまだ使いたくありません、しかし、それに近いような
状況で、突如として二百三十三の
見直し対象に今入っているということでございます。
私どもといたしましては、もちろん
地元の
関係者の理解を取りつけながら、しかし、富士山の登山に例えさせていただきますと、これまで九合目まで来ているのが、ここに来て一律の四つのクライテリア、
見直しの対象にひっかかって、これでばっさり中止ということになりますと、やはり県民の悲願としての
空港プロジェクトが、政治力によって県民の悲願が消されてしまう、こういうことになるわけでございますので、ぜひともそこは
一つ一つのプロジェクトのありようについて御精査いただいて、そして単なる機械的な基準だけではなしに、そして機械的な物差しでの
経済評価だけじゃなしに、長きにわたる広い意味でのコストベネフィット、あるいは、
空港がないだけに、ここ数年だけでも、大きな全国のコンベンションなり大きな催しが私の耳に入っているだけでも三つほど流れてしまったというような非常にざんきにたえないことも起きているわけでございます。
その辺もろもろ御勘案いただきまして、
見直しに当たっては、もちろんこれは
政府・与党で、今与党ベースで進んでいることではございますけれども、
運輸省さんといたしましても、ぜひ、私どもの気持ちをお酌み取りいただきまして、前向きの御対応をお願いいたしたいと思います。その点についての御
見解をぜひともお伺いさせていただきたいと思います。