○大沢辰美君 さまざまな意見が出ていますということを、私はそこを検討
委員会任せじゃなくて、
長官の
指導力というんですか、元
長官が申しているような、重みを持って
指導したいという意見もありますが、新
長官が神戸の出身ということもありますが、もちろんそれだけではなくて、全国的な
災害に対する
対応として、このことは検討
委員会に、開かれているけれ
ども、任せるだけじゃなくて、やっぱりリードしていただきたいということを申し上げて、もう一点お聞きしたいと思います。
今、阪神・
淡路大震災の
被災者の場合のことを述べられましたけれ
ども、この点についてはもう五年七カ月が過ぎました。
復興住宅に入居されて、
住宅の住まいをもうそこに永住するという方ももちろんおられますし、でも家賃が入居後五年たったら大変だなということで、とてもそのことが心配でそれを延ばしてほしいなと悩んでいらっしゃる、そしてそのことを今要請を続けている方たち。
大臣、この七月には四人の方が孤独死したんです。きのうの
新聞を見ましたら、灘区でまた飛びおり自殺を
復興住宅でされて、もうお金がない、目が見えなくなったというようなメモが残っていたということを聞いて、私は本当に胸が痛んでいます。
マンションを再建された方の多くが二重ローンで、ローンの平均価格は二千九百四十万円と言っています。そして、一戸
住宅の方は大体平均が三千百二十万円二重ローンを抱えています。朝日
新聞の
調査では、再建マンションで二重ローンを背負ったことになった人は、その世帯は四割にも達していると言われています。
神戸大学の発達科学部の助教授である平山
先生は、全壊世帯の六割を占める持ち家世帯のうち四割が再建できずにいると
調査をされています。だから、もと住んでいたところに帰るにはやはり再建のための後押しが必要だったと述べているんです。
ですから、
大臣にもう一点お聞きしたいんですが、私は、この検討
委員会で検討された結論が、今、共済制度だとか保険だとか公的資金などいろんな方向が出されていますが、その出されようとしている中で、私は
被災者の叫びを受けとめて結論を
大臣のリードで下していただきたいというふうに
お願いしたいわけです。やはり融資だけでは
住宅が再建できなかった、高齢者の方は返すことができないから
住宅が建てられなかった、結局もと住んでいたところに帰れないというのが実態で、私はこの教訓を踏まえて検討
委員会に生かされたものと思っていますけれ
ども、その
被害者、阪神・
淡路大震災の
被災者にも救済するものでなければならないと私は考えておりますが、その点についてお尋ねしたいと思います。