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大谷委員 ありがとうございました。今後、
委員会の中で、その具体的な取り組みについてまた意見交換をさせていただけたらというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
小さな問題にちょっと残りの時間を使わせていただきたいというふうに思います。
去年の十二月に
中小企業基本法が改正されまして、ある
意味、
中小企業支援育成策というものが保護から変わっていったということになるのかなというふうに思っておりますし、そのことに関しては私は本当によかったというふうに思っておるわけです。
その
支援策の中で
一つ、
地域中小企業支援センターを全国三百カ所につくっていこう。ワンストップサービスで、これから商売を始めようと思っている人、今商売で困っている人がそこに寄ってただで助言をいただける、それを三百カ所つくっていこうということで、今大体五、六十だったかな、全国にできつつございます。
それは商工
会議所がやっていたものかなと思っていたら、やはり商工
会議所にできて、商工
会議所のことを一般の商売人の方、メンバーになっていない方はどういうふうに思っているかというと、あれはおれ、会員じゃないから行ってもしようがないんだよなと。一応、創業
支援ということにはなっておるのですけれ
ども、残念ながら、なかなか普通の、今からラーメン屋をしてみようかとか思っている方にとっては、会員になったことがないから商工
会議所に足を運ばない。
実際、予算をお聞きいたしますと、三百ですと、大体
一つの窓口に年間予算一千二百万円ぐらい。これが多いか少ないか。人一人雇えば終わってしまいます。サービス、言葉でもって御相談をするだけですから、そんなにお金は必要ないというふうに思いますが、私は、一般のこれからの、二十一
世紀の松下幸之助や本田宗一郎さんがここを通過して生まれていけるようにするためにも、こんなことをやっているんですよ、今こんな
支援策、こんな御相談をやっていますからというのを大々的にアピールして、たくさんの人が来てもらうような
努力もしていただいた方がいいのかなというふうに思っております。
それからもう
一つ、商店街競争力
強化基金というものがことしからまたできていくのですけれ
ども、今まで十年間、正式名称でいうと中小商業活性化基金ということで、例えば大阪ですと、大阪府が五十億円、国が五十億円出してくれまして、それを一年間回しまして利回りを基金にして、やる気のある商店街に助成していくということになっているのですけれ
ども、これが、僕はよく聞いてきたのは、ある
意味、焼け石に水じゃないかと。
私、絶対に
日本の商工業を活性化してみせますということで、いろいろな商工業主さんと意見交換させてもらいましたけれ
ども、
大谷さん、いいわ、もう聞き飽きたと。
ここ十年、十五年、同じことを何回もいろいろな人から聞いたわ、どこが活性化したんや、空き店舗
対策、もうそんなのよろしい、店じまい
支援してくれや。私は三十代や、親からこの店を継いでもろうた。この店で、どうもこのまま息子ら飯食わしていかれへん。今三十代や。今新しい仕事を、もしくは何とか、商売人でやってきたから、人の下に使われるのではなくして、別のところで食っていけるような商売に切りかえたいねん。とにかく、商店街、ここで商売するのをやめたいねん。店じまい
支援を何か考えてくれやと。半分冗談ですけれ
ども、半分本気でそのように思っている人がたくさんおられました。
この人たち、実はある時期にはしっかりと、何とか我々の商店街を活性化しようやということで、三十前後のときには頑張ってきた人たちです。それがどうも焼け石に水だったのか、それともその人たちの自助
努力が足りなかったのか、両方であり、また両方違うのかもしれませんけれ
ども、それが今の厳しい商店街の現状だというふうに思っています。ぜひともその厳しい現状というものを、新
大臣におかれましては、歩いて見ていただきたいというふうに思います。
そこで、
一つだけ質問と要望なんですけれ
ども、この商店街競争力
強化基金というもの、保護から育成という形に変わってここも変わってきたわけですけれ
ども、育成でございますので、ぜひとも商店街の中でのリーダーづくり。リーダーとしてやっていくのに、結局はお金ということになってしまうのですけれ
ども、何らかのプログラムをつくってあげて、リーダーを商店街の中につくっていくというようなことも助成対象に加えていただけたらというふうに思うのです。
テナントミックスや商店街のコンセプトづくり、またバリアフリーや環境に関することであれば助成していきますよという、まさに新しい発想で助成対象ができているのですけれ
ども、やはり何といっても人が、
地域の中にリーダーという人がおられなかったら何も始まらないというふうに僕は思いますので、ぜひ人づくり、商店街の中の人づくりの部分にもここからひとつ助成対象として、特別枠でつくるぐらいのことをやっていただけたらというふうに思います。もしお時間があったらお願いします。