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渡辺(周)
委員 民主党の
渡辺でございます。
この
災害対策委員会、今般のこれまでの
伊豆諸島の
災害、連日続く
地震で、本当に一日も早くこの
災害対策の
委員会を開くべきである、ずっと我々としても申し入れをしてきたわけでございます。ちょうど選挙直後でしょうか、こういう形で
災害が頻発をしました。そんな中でようやく開催になったわけでありまして、この間、
理事を務めている
関係で、
理事懇でありますとか、その中で折に触れていろいろと、今回の
伊豆諸島における
一連の
地震について
報告をいただいてまいりました。まさに一カ月を超える期間におきます
三宅島の
噴火、そしてまた神津、式根、
新島といった島々の近海で起きている
地震、中には不幸にして
土砂崩れの中で亡くなられた方もいます。
昨日だったでしょうか、先ほど
赤羽委員からお話がありましたけれども、まさに夜テレビのニュースを見ていますと、いわゆるニュース速報が、
地震速報がピッピッと鳴って、本当に三分置きぐらいに
震度三ぐらいの
地震が続けて起きている。どのような心境で
生活をされているだろうかという、島民の
方々のまさに不安な思い。それから、今ちょうどこれから
観光シーズンだという中で、お気の毒なことに、本当に
観光客が相次いでキャンセルが続き、もうどなたも来られない。
私は、伊豆半島を含めて静岡県、伊豆半島と
伊豆諸島が結構ごちゃごちゃになっている方もいるんですけれども、余談ですが、
伊豆諸島の
震度が出ます、この辺でマグニチュード六・二、ここで
震度五強とか弱とか。そうすると、こっち側に、伊豆半島の方にも、東伊豆の方にも、三だとか二だとかという
数字が出るたびに伊豆半島も同じようにして
観光客が減っていくという、まさに対岸の火事どころか、一緒になって伊豆半島の
方々も経済的な打撃も当然受けているわけであります。
そんな中で、お
見舞いを申し上げながらも、一日も早くこうしたことが終息することを本当に願うわけでありますけれども、私どもの民主党としても
地震直後に
一連の
地震の
対策本部をつくりまして、この後に
質問されます
松原委員さんは当該選挙区の御選出でもありまして、
現地にも出向いていらっしゃいました。そんな中で、
住民の
方々あるいはそこで
対応に当たっている役場の
方々を含めて、いろいろな方からの要望やら意見を聞いてきているわけでございますので、そうした具体的な
質問は
松原委員に譲りまして、私自身は
関係する静岡県も含めた形で
質問をさせていただきたいなと思うわけであります。
この
地震が起きて以来、この時期といいましょうか、こういうことがありますと、必ず週刊誌等でいろいろな形で取り上げられるわけであります。新聞社系の雑誌あるいはいわゆる週刊誌、そうしたものを含めてもうかなりの数で、次はここだ、ここが危ない、次は東海
地震じゃないか、次は南関東直下型の
地震じゃないか、あるいはこの後はもっとこういうことが起こるんじゃないかと次々に報道をされるわけであります。
そのたびに必ずマスコミに出てくるのは、当然のことながら、専門家の研究家の方でありますとか大学の
先生でありますとか、それなりの
方々が皆さんいろいろな形でコメントを載せられているわけでありますけれども、私、
一つ最初に申し上げたいのは、静岡県に住む一人の人間として、先ほども中野
委員からもありました、いわゆる東海
地震の関連性であります。
溝上判定会会長さんが、特にこの
一連の
地震の中で七月十五日に起こった
地震、
新島の西の方で起こったものでありますけれども、それが七月一日あるいは七月九日に神津近海で起こった
地震とはひょっとしたら質が違うんじゃないか、この十五日の
地震というのは東海
地震につながる
地殻変動の一端だと考えることもできるのではないだろうかというようなことをあるところで述べておられました。
我々としては大変不安を持つわけであります。我々静岡県におりまして、この東海
地震というものがもう二十数年間言われてまいりました。いつがその時期なんだろうかと言われながらも今日まで来たわけでありますが、こうした非常に気味の悪い、不気味な
地殻変動が、特に
伊豆諸島でこれだけ続いているということの関連性というのを考えますと、もちろんメカニズムは違うとはいえ、南関東直下型だとかあるいは神奈川県西部沖だとかいろいろ言われておりますが、それに関連して東海沖と関連があるんではないだろうかということを真っ先に考えるわけであります。
この間の、今月一日ですか、
地震防災
対策強化
地域判定会、ここではこうしたことが覆されまして、頻発している
地震と東海
地震の関連については、現時点では東海
地震に
影響を与える
可能性はないんだというような見解がまとめられ、発表されたところでありまして、これはひとしく皆さん胸をなでおろしているところだと思うのです。
しかし、こうしたことをただ発表されても、学説としてはいろいろあるわけでありまして、前回の
委員会でも私申し上げましたが、学者さん
たちの学説というのはそれぞれいろいろな見方がありますので、どの方が正しいのか、また、週刊誌的なおどろおどろしい見出しでいきますと、言っちゃ悪いですけれども、マスコミの方というのはセンセーショナルに取り上げた方が売れ行きも伸びるだろうということでどうしても伝えられるわけでありますが、そういうことも含めて、なかなか、じゃあといって胸をなでおろすというところまでいかないわけであります。
そんな中で、今回の一日のいわゆる見解は、どういうことを根拠に我々に安心を与えるような形で発表されたのかということをお尋ねしたいと思います。できるだけわかりやすく、平易にお願いしたいと思います。