○永田
委員 まずもって、大きな
事件になりまして、
被害者の
皆様方、今でも苦しんでおられる方がたくさんいらっしゃいます。この
方々に心からのお
見舞いと、そして一刻も早い御
回復をお祈りしたい、このように申し上げたいと思います。
さて、私の
質問の冒頭、前置きといたしまして二点ほど
指摘をいたしたいと思います。
一つは、この
雪印乳業食中毒事件によって明らかとなった、第二次
森内閣の閣僚人事、これにかかわる問題でございます。大変重大な問題です。
さきの通常国会末に野党は内閣の
不信任案を提出しました。しかし、これは採決されませんでした。そして内閣の
不信任案が突きつけられておったこの内閣が強引に国会を解散し、そして、
不信任案を突きつけられていながらも、この内閣が一手に国家の危機
管理を担ったのであります。その期間はおよそ一カ月間。この一カ月間の間に、私たちの記憶にも新しい化学
工場の爆発
事故、あるいは今回の
雪印乳業食中毒事件、こういった
事件が起こったわけでございます。
不信任案が突きつけられていた内閣がこうした問題に
対応いたしました。果たしてこれが正常な姿と言えるでしょうか。また、新しい内閣になった後も、果たして、新
大臣、新内閣のメンバーを見ますと、それまで曲がりなりにも何とかこの問題を扱ってきた旧内閣の人たちを閣外にほうり出した森総理
大臣、全くの新しいメンバーとして新内閣に担当閣僚を迎えました。また改めて
説明をしなければなりません。
このような体制で、危機
管理をやっているとまじめに言えるのか。
国民は大いなる不安を抱いているものと、内閣総理
大臣森喜朗さんにはぜひ御
認識をいただきたい、このように私は
指摘をいたしたいと思います。
第二に、今回の
事件については、先ほどから
委員のお話やあるいは答弁にもありますとおり、
雪印乳業の会社としての
責任が非常に大きいということは、これは明らかであります。しかし、本日の集中審議を見てください。その当事者はいないのです。
今回の
事件は、
厚生省に対して
HACCPの
虚偽の申請をしたというこのこと、
雪印乳業の問題は、
責任は重大であります。そして一方でそのことを見抜けなかったという、
厚生省を初めとする
政府の側の
責任もこれまた重大でございます。この両者の過失、あるいは
故意かもしれませんが、ほとんど犯罪的行為とも言えるこの二つの、
政府と
雪印乳業があたかも車の両輪のように回って起こった
事件が今回の
事件でございます。であるならば、
政府の答弁だけでは事実の解明、
責任者の追及、そして
再発防止に向けた取り組みは全く不十分と言わざるを得ません。
ここで先ほどから
委員長にもお話をいただいたとおりの経緯はございましたが、しかし、
雪印乳業の当事者のお話がないような状態で集中審議をしても、これは全く
意味をなしません。国会の一機関として位置づけられているこの
農林水産委員会は、その責務をどのように果たしていくのか不安であります。
この
雪印乳業の幹部をぜひお招きしたいというお話を私
どもからしたときに反対をした
皆様方、果たしてどうやって国
会議員としての職務を全うしていくつもりなのか、ぜひ御再考と反省をいただきたく、今後は
雪印乳業の幹部の
皆さんにぜひお越しいただいて再
審査を
お願いいたしたく、
関係各者の協力を要請するものであります。
前置きが大変長くなりましたが、ぜひこの問題、重大なので、皆様に御検討いただきたいと思います。
感想がありましたら、
委員長の方からも一言お話をいただきたいのですが、答弁というのも変ですが、一言だけ
委員長からお話をいただきたいと思います。よろしく
お願いします。