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笹野貞子君 歴代の
大臣は、
メーデーになりますと御
出席いただきまして大変元気よくごあいさつをいただきまして、私
たち働く者に対して大変激励をしていただくというそういうことになっておりますので、私も新しい
大臣でもありますのできっとすばらしいごあいさつが聞けるのだろうと楽しみにしたわけですが、そういう点では本当に残念な思いでした。
本来ならば、私はここでひっくり返って怒って
大臣にもっとかみつきたいところですけれども、
大臣は殊のほか
女性政策にお優しいのでちょっとここで方向転換させて、この
法案の
質問をさせていただきたいと思います。
実は、今度の
法案のことにつきましては私は、随分わかりづらい
法案でして、なかなか理解できなくて大変困り果てました。私ごとを言って大変申しわけないんですけれども、私の父は貿易商をやっておりまして、大きな船を持っておりましたので、私も小さいときは何度もそういう岸壁に行ってそういう
作業を見たんですが、この
法案の、どういう働き方をすることによってどういうメリットがあるのかということをつかみづらかったものですから、一昨日横浜港に行きまして、実際働いている光景とか船の問題とかを視察に行ってまいりました。
やっと理解できまして、そうか、この
法案はこういうことになっているのかということで、百聞は一見にしかずなんだなというふうに自分で思いましたけれども、私の子供のときの港とは全く変わってしまいまして、実に近代的な、クレーンから始まりまして、そういう近代的なことに大変感心すると同時に、在来船というのがありまして、これがやっぱりまだまだ大変な肉体
労働に頼っているという、そういう実態を非常に知りました。そういう意味で、この
法改正が
港湾に働く人々のために有効に
活用されるということを前もって
お願いしておかなければいけないというふうに思います。
そこで、視察をしまして、今の
日本のいろんな物流
関係というのはまさに船舶に頼っているんだ、九九・八%を
港湾に頼っているんだということを直接向こうに行ってレクチャーを受けましてわかりました。
そういう段階に来ますと、非常に私
たち経済や
国民生活に対して重要な問題をはらんでいるということなわけですから、私にしましては、きょうは視察に行って元気がつきまして次から次へと
質問の通告を元気いっぱいたくさんいたしてしまいましたけれども、時間の
関係で順番が変わったり途中でやめたりすることをまずもって御容赦いただきたいというふうに思います。
そこで、今、
日本の経済
状況を見ますと、
港湾における貨物量が物すごく減少している傾向がありますし、また
労働者の
就労の
場所も大変少ないという現状を知りました。こういう中で今度の
港湾労働法を改正する趣旨とその概要についてお聞かせいただきたいと思います。