○佐藤道夫君 私は、時間的余裕がなかったのかと、こういうことを聞いたんです。
報道によりますれば、あなたは何か一日国会の用務があったと。それから、四人の
委員は豊島園で開かれた催し物で集まって、たまたま集まったら、そこに
警察の人が来て
説明してくれたと。もう一人は会社で仕事をしていたら、夕刻、何か書面を持ってきたので、こんなものかと思って判をついたと。
皆さん東京におられる。
しかも、彼らは常勤公務員ですから、何をさておいても公務最優先なんですよ。いや、ほかに仕事があるとか忙しいとか、そんなことは言っていられないんです。呼び出しがあれば直ちに集まる。もし日中、国会
関係で用務があるとすれば、朝の七時から十時まで三時間とれるでしょう。昼休みだって一時間あるでしょう。それから、二十八日の
委員会は何と五時から始めているでしょう。あなたの国会の用務が終わってから
委員会を開いている。開くべき時間はいっぱいあったじゃないですか。一体どうなんですか。何か豊島園で集まったから、それはそれでいいやと。仕事をするには場所が大変重要なんですよ。
そんなことを言えば、
処分の対象になった小林
本部長は、酒を飲んでマージャンをやりながらその場から指揮していたと、こういうことを言っていましたけれ
ども、こんなのは仕事と言えないんですよ。現場で汗を流している部下に対して大変失礼に当たることですから。
同じように、豊島園で集まっているところに
警察の人が来て、こういう
説明を聞いた。上っ面でしょう。心がそこにないでしょう。そんなものは
意見を交えたとも何とも言えないんです。やっぱり役所に呼んで、乗り込んできて、
会議室に座って、あなたがその場に重々しい顔をして乗り込んでいって、大変なことであるが、こういう問題について本当に真剣に御
議論願いたいと。緊張感が漂って、みんなが真剣に
考えていく。その中から、こんな
処分でいいんだろうかという
意見も出てくるでしょう。
結論を私は言っているんじゃなくて、役人が、彼らも役人ですから、公務員ですから、仕事をしたという、そういう形が大事なんですよ。そのことを私は言っているんです。
やろうと思えば幾らでもできたでしょう、時間はたくさんあるんですから。それをあなたは、結局のところ、こんなものは形だけつけておけばいい、
持ち回りで
処分をしたことにしておけば世論も納得してくれるだろうと、こう極めて極めて極めて軽く
考えられたんじゃないですか。そうとしか思えませんよ。