○平野貞夫君 わかりました。
この
事件について
捜査の徹底ということが必要である、こういう認識を持っておるというふうに私受けとめます。
三月十日に茨城県議会で茨城県警が、下着についた、私たちは血尿という認識なんですが、それは治療中についた血液だということを県警が県議会で発表した。だから、私はちょっと高揚してきのう申し上げたわけでございます。私は、これは県警は明らかに虚偽の
説明をした、こういうことをきのう申し上げたわけでございます。きょうは
法務委員会の
委嘱審査でございますから
警察庁のことを余り言うわけにはいきませんが、私も公の場でいろいろな方の御協力によっていただいた公文書のコピー等を提示して茨城県警のその
説明はうそであるということを言った以上、私ももしそれが、万が一私の言うことが事実でなければそれなりの責任をとる覚悟で申し上げたわけでございます。
したがいまして、これからこの問題というのは
民事訴訟の方に移っていくと思います。そして、その中での鑑定ということになると思います。しかし、
民事訴訟ということになりますと、なかなかこれ時間もかかるしややこしいという
状況でございます。もちろんこういう
民事訴訟に
法務大臣が再々鑑定をやれなんということを言う
権限はないということも私も承知しておりますが、余りにもこの
事件というのは、一見民主主義国家のような
日本の中で理不尽な、余りにも理不尽な、司法制度の信頼の根幹を揺るがせるような問題であるというふうに私は思っておるわけでございます。
率直に言いまして、この百二十年ぐらいの
日本の近代化の中で、立法府と
行政府は、私も国会議員ですが、そんなのは自慢できないんですよ、いいかげんなところが多うございましたよ、
国民からそんなに信頼されていないんですよ。しかし、司法制度、司法権だけは、これは難しい試験を通ってそれぞれ役についている方たちの御努力もあって、これはやっぱり
国民に何といっても一番信頼あったんですよ。しかし、
警察も含め、最近そういう人たちの意識といいますか人間観といいますか、あるいは国家
社会観といいますか、どうもそういうものが揺らいできている。もちろん一生懸命に頑張られている方もおるわけですが、そういう問題にもつながることだと思います。
そこで、ひとつ
法務大臣、総括的にどういう私の話の中で御印象を持たれたかを言っていただきたいと思います。
なお、
家庭裁判所の問題につきましては、来週
あたり裁判所定員法を審議するときにまた取り上げたいと思いますが、
法務大臣の今の段階での感想を聞かせていただきたいと思います。