○平野貞夫君 これが治療のときについた血ですか。
私は実物も見ました。これ、やっぱり尿も入っている
ようです。しかし、私は素人でございます。ただ、警察の鑑定の専門家である元東京都監察医務院長の上野博士は実物も見て、これは明らかに血尿だと
指摘しています。これをひとつじっくりと、警察庁の方、よく見ていてください。
さて、これはもうやっぱり県警は言い逃れできないと思うんですよ。明らかにこれは血尿であり、これは実物を遺族が持っていますから鑑定すればすぐわかることでございますが、これは明らかに三月十日の県警の県議会での答弁はうそをついています。早くこういうことを直す
ように、一日も早くそこのところを訂正する
ように注意してやってください。
私の言うことに反論があるなら、後日言ってください。きょうは時間がないからいいですから、後刻言ってください。それ、やりましょう、どういうものかということを、実際、事実の解明というのを。それを要請しておきます。
もし、これでうそをつくということなら、今、警察不祥事の新潟県警問題、神奈川県警問題とは別の質の、いわゆる警察から
司法に至る国家の本質的な問題になりますよ、これ。そういうことを警告しておきます。
さて、本件の問題点について若干詰めておきますが、以上の
ようなことで、明らかに警官である父兄の身内をかばっております。そういう証拠、証明するものがございます。それから、被害者の両親の調書を歪曲しております。それから、こういった警察の問題がありますが、地検土浦支部にも問題がございます。加害少年を実質的に取り調べていないんです。
というのは、資料の六を見ていただきたいんですが、水戸地検土浦支部から「捜査メモ」なる
作成者不明のメモが家裁に出されて、それが証拠として採用されていますが、何も書いてないんですよ、まあ少し書いていますけれども。こんなもので
裁判が行われる、こんなことが国家にあっていいことですか。責任の所在はどこにもないじゃないですか、だれがつくったかわからぬ。
それから、もう
一つ水戸家裁土浦支部の問題点は、警察の要請で筑波大学の三沢教授が鑑定をしていますが、その鑑定が加害少年にとって不利だということで、かの有名な石山教授に再鑑定をこの家裁がさせているんですよ。
この石山さんというのは
弁護士さんならだれでも知っている方です、いいかげんな鑑定をすることで。例えば、島田事件、無罪になりましたね、再審で。
弁護士さんの「自由と正義」なんかの本を読みますと、財田川事件とか
山本老再審事件とか山下事件等々、ほとんど検察側の鑑定人になっておる。そしてこの方の癖は、初めに結論ありき。恣意的、非科学的で、事実をつくり上げる癖があるということで有名な方なんですよ。
そういう人にわざわざ再鑑定を頼んで、その石山鑑定の死因がストレス心筋症と。三沢
先生の判定は、腹部外圧によってできた神経性ショック。
このストレス心筋症という死因の石山鑑定については多くの専門家から疑問が出ているんです。それは、人間の病名としてはまだ認定されていない
ようですよ。それは、
委員長はお医者さんだからよく御存じだと思いますが、豚など動物のレベルの話。そして、石山鑑定の資料には猫の症例を添付しているんですよ、猫の症例を。そのくらいいいかげんな鑑定ですよ。
そして、資料七を読んでいただければ、先ほど申しました上野博士がこの事件についての意見書を出していただいております。上野
先生の
説明によりますと、仮にストレス心筋症という悪条件があったとしても、死因はやっぱり神経性ショック、腹部を打たれた神経性ショックによる急死だというふうに言われて、その血尿、血痕のついた下着を石山教授がもし知っていたならば石山さんもそんな鑑定はしなかっただろうという意見書を書いております。そのくらい問題のあるこの処理なんですね。
しかも、この岡崎少年というのは、石山鑑定は今にも亡くなりそうな重病人の
ような書き方をしておるんですが、資料の八を見ていただければおわかりだ、これは専門家の方じゃないとわからぬかもわかりませんが、学校の健康診断票なんです。学校には心電図もあるんです。この心電図には、専門家の話ですと、非常に健康なスポーツ選手だと。
そういう少年を、いかにも何か今にも死にそうだという
ような前提をつくって、いわば鑑定の偽造と言ってもいいと思うんですよ。そういう犯罪的なことが起こっている。そして証拠隠し、身内かばい。こういうことを家裁も加担して行っている。私は、こういうことを非常に、こんな理不尽なことが近代国家にあっていいのかというふうに思っているわけでございます。
そこで、もう時間が来た
ようでございますが、私は、この問題は、少年法という特殊な
制度の問題じゃなくて、警察、検察、
裁判所という
司法の機能を
国民が信頼できるかできないかという重大な問題だと思っています。
また次回の機会に
法務大臣に感想なり御意見を聞きますが、申し上げておきたいことは、
法務大臣に三つの
訴訟の中で改めて鑑定をやってくれということを遺族は言っております。しかも、その下着もありますし、心臓、脳、肺、さまざまなサンプルがまだ筑波大に残されておりまして、ぜひ、民事
訴訟でございますが、
裁判において明確に事実の真相を出していただきたいと思います。
もし
裁判所がそういうことをしないということになれば、私は、東京地裁が水戸家裁の土浦支部をかばったという重要な問題が発生すると思っております。そんなにまで
司法は腐敗していないと思いますが、この問題については、私は
国民とともに見守るということを申し上げて、この話の続きは次回またやっていきたいと思います。
以上でございます。