○林紀子君 下がりませんとお二人の方から保証をいただきましたけれども、実際に
レベルダウンにならないという一番の担保というのは、やっぱりどういう
試験をするかというところにかかわってくるんだと思うんです。特に第二次
試験、大変難しいということですけれども、今、第二次
試験というのは論文というのが
中心になっておりますね。
私も見せていただいたんですが、第二次
試験、筆記
試験で選択科目、必須科目、そして面接というのがあると。それで、その選択科目の
試験というのはどういうふうにしてされるのかというのを見せていただいたんですが、あなたが専門とする
事項に関する技術分野で最も成果を上げたと考える業績一件を選び、次の
項目に従って
技術士的立場に立って述べよと、三時間にわたる論文のテストをするということなんですが、それは、業績は何か、実施の時期と期間は何か、あなたは業務の主要遂行者かどうかということも含めて役割はどういう役割を果たしたか、技術的内容はどういうところが新規性があるのか、苦心した点は何か、特許、論文などを含む技術的成果は何か、コスト削減などを含む経済的成果は何か、現時点での
評価は何か、それを八
項目にわたって書けという論文、これは選択科目ですけれども、ということなんです。
私はこれを見て、本当に
経験のある、自分がちゃんと仕事をなさってきた方だったらこのことについてはきちんと書けるなというふうに思ったんです。だけれども、
経験のない方というのは、それを書こうと思っても中身がないということになるわけです。そして、その論文を書くということの中で思考力とか批判的な
能力というのをどういうふうに持っているかということもあわせてわかるということでは、この筆記
試験というのは、その
レベルをきちんと担保しながら実力がわかるという大変いいものだなというのを思ったわけなんです。
ところが、これまた
技術士会の専務理事さんが、「海外の
技術者試験では択一マークシート式で幅広い知識を試す
方法が一般的だ。この辺りは改善のポイントになるだろう。」という発言をなさっているということなんです。そうすると、大丈夫だ大丈夫だとおっしゃってくださったんですけれども、これを取りやめてマークシート方式にするというのはやっぱり
レベルダウンかなと思うんです。
あと、
斉藤次官にお聞きしたいのは、面接の
重要性というのを衆議院の場でもおっしゃっておりましたけれども、やはりこういう論文に即してまた面接をするというところも非常に大事なことだと思うんですが、その点はいかがでしょうか。