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田名部匡省君 何で
一つにして、
教育も受けられるし
研究もできると。じゃ、
教育を受けないで
研究ばかりやる人がおって、あるいは
研究はやらぬが
教育だけ受ける人がいるというならわかるけれども、どうもと思うんですよ。これをやっていると、私は十五分であと二、三分しかないから、また後でゆっくりやりますよ。大体、十何分というのはもう本当に、やらない方がいいようなぐらいです。
そこで私は、
学術の追求、
研究、そういうものは
大学院で専門に、国の費用を全部かけてもいいからやっぱり育てるべきだと。だから、前に有馬さんが
文部大臣のときに私は言ったんですよ。もう
国立大学は全部廃止したらどうかと。そうやって憲法違反の
私学助成なんか明確にして、出すものはちゃんと出すという方がすっきりする。このぐらいの
改革をやっぱりこれからやっていかなきゃいかぬだろうと思うんです。
なぜかというと、そのときも言ったんですが、この予算を見ても人件費が一兆幾らと、こういうものは全部国民が負担しているわけです。自分の子供が成績が悪くて私学へ入ると丸々出す。私
たちは両方に出しているんですよ。それは公平じゃないと僕は言うんです。
だから、奨学金
制度を拡充して、どうせ偉くなったら払うんですから、返せばいいから、そういうことをやった方がいいんじゃないかということを前の
文部大臣に質問したんです。なかなかなくされませんと、こう言っておりましたが、いろんな
研究機関、農林省でも運輸省でも随分広大なところに持っていますよ。ああいうものは、むしろその専門の
大学に渡して
研究させた方が教授のためにもなるし生徒のためにもなる。
ですから、これから先のいろんなことを考えると、本当にどうあるべきかということを念頭に置きながらやっていかないと、その都度その都度やっておってはだめですよ。さっきも、中教審とか
教育改革国民会議、いろんな会議。議院内閣制ですから、それぞれが責任を持って、それぞれの役所が一番わかるわけですから、そういう中でやっぱりやっていくので、何かそっちの方にお願いすると、何のための議院内閣制であるのか、私は不思議に思うんです。
今度は中坊さんにもお願いしてやるというんでしょう。警察が一番わかっているんですよ、何が悪かったかを。だから、自分
たちの手で
改革すればいい。
教育だってそうですよ。いじめだ何だって起きているから、地方にもみんな
教育委員会があるんですから、親を集めて、どうするかというのを全部やってみてごらんなさい。いい案が出てきますよ。年とった人ばかり任命したって、孫のことをわかるわけがないと私は思うんです。だから、もう少し責任をきちっとやるということと、今みたいなことをやる。
また、
国立大学九十九ですか、これを見ると本当にこれでいいのかなと。もっと合併したり見直しをしたり、そしてかけるところに重点的にかかるようにしてやらないと、ばらまきをやっていたのでは
日本の
教育のためにはならぬ、私は本当にそう思う。
だから、これからの
少子化時代に本気で、
教育というのは大事ですから、これに取り組んでいくにはどうなさるかということは、もうきょうは答弁要りませんけれども、やっぱり先の
課題として政治家は責任を持たなきゃならぬことですから、いよいよ
検討されて、後世に負担のかからないことも考えながらやっていく必要があると思うんです。
総論的に、
大臣どう思いますか。