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須藤美也子君 そういう計画は机上のではありませんか。十年たっても十一万ヘクタール。確かに、
大豆の
生産は担い手に集中する、排水対策を進め、コスト削減を図ると中身としてはおっしゃいました。しかし、現場を見ていただきたいと思うんですが、今
大豆を本作にすることで
取り組み始めている産地がふえているということは御承知のとおりですね。
作付面積を拡大することによって、
大豆の
生産をふやすことが可能であるんです。
また重要なことは、水田の減反面積が九十五万ヘクタールも
実施されている中で、転作作物として
大豆を奨励し、耕作放棄地にしないように指導するのが国の指導だと私は思うんです。ところが、
大豆の
作付面積は十年後も十一万ヘクタール、そして中身はコスト削減で収穫をふやす、こういうものではないと思うんです。
大臣はいつも
多面的機能、
多面的機能とおっしゃいますけれども、水田をこのままにして何が
多面的機能なのか、私はそう言いたくなるんです。
例えば、確かに
品質のよいものは高く売れ、収穫が上がればコストも削減される、これはみんなわかっています。しかし、基本計画で
大豆の本格的
生産を推進することを提起したわけですから、積極的な
取り組みを推進すべきだと思うんです。特に、国民の多くは国産
大豆を食べたい、こう願っています。基本計画では、今後、健康の
観点から消費について大幅に増加することを見込む、望ましい消費の姿として
大豆消費の十七万トン増大という課題を示しています。
食品用を中心に国産
大豆の需要を拡大し、
生産の大幅増大を図ると提起しているわけです。
大豆の
食品用は、資料を見ますと需要五百万トンに対して百万トンです。しかし、
政府の目標値で計画が達成したとしても豆腐、納豆など
食品用自給率は一四%から二一%ですね。これで私の言っていること間違いないでしょう。どうですか。