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富樫練三君 今、
答弁ありましたけれども、
実態は私が今お配りしましたこういう表のとおりなんですね。
衆議院の場合は、まさに小
選挙区は一人しかいないわけですから、一年、場合によっては、まれにあることかもしれませんけれども一年以上も空白になるということになれば、これは
有権者の権利として重大な問題だというふうに思うんです。
そろそろ時間がなくなりましたので最後の質問になろうかと思うんですけれども、
衆議院の審議の中で、この間の
補欠選挙を見ていると、全体としてローカルな
選挙というか、国政の
選挙にもかかわらず地元のことが問題になっていてどうも国政
選挙らしくない、それをまとめてやればもっと国政らしい
選挙になるのではないか、こういう
答弁がなされていらっしゃいますね。これは
鈴木議員さんの方からだったと思うんですけれども。
私、調べてみました、本当にそうなのかなということで。全部資料を集めるわけにいきませんので、例えば
東京のこれは
衆議院の方の、
東京四区の
選挙公報です。これをずっと調べてみました。そうしましたら、自由民主党の方の政策の中心は、「元気な大田区をつくります。大田区生まれの熱血政治家」、こういうことなんです。それで、そのほか上田さんとか、例えば
日本共産党の場合は、「政治を変える大きな力に」ということで国政問題が出ているわけです、消費税問題だとかそういう問題が出てくる。年金、医療の問題とかですね。それからこれは自由党の方は「経済の自由党 教育のさたけ」というふうにこう出ているわけなんです。ここでは教育の問題をかなり重点的に取り上げているというわけなんです。それから、これは改革勢力
統一候補、松原さんという方なんですけれども、この方は「不況内閣にNO」と、こういう一番訴えたいことが一番大きく書いてあるわけです。
これをずっと見ますと、ローカルだと言いますけれども、決してローカルではないんです。やっぱり国政問題を一番中心に訴えているんですよ。強いて言えば、自民党の方が一番ローカルだということなんです。
それから、これは長野の
補欠選挙、これを見ますと、社民党の方は「「自自公」体制にNOを」ということで、やっぱり国政問題を取り上げています。それから自民党の方、この方は景気回復問題を取り上げています。それから民主党の方は、「
国民と連立する新しい政治を実現します。」と、やっぱり国政問題ですよ、これは。それから共産党の場合ももちろん、「「自自公」政治をこのままつづけてよいのでしょうか」と、こういうことで国政問題を取り上げています。
各
政党が出したさまざまな法定チラシ、こういうのもありますよね。民主党の場合は、「あなたは自自公ですか。新しい民主党ですか。」とか、こういうふうに言っているわけですけれども。実はこれを見て気がついたのは、これは前の小渕総理が真ん中に立って、「いっしょに創るつぎの長野」と、こういうふうになっているんですよ。これはやっぱり県知事
選挙か県会
議員選挙かと、こういうことなんだと思うんです。ですから、そういうふうに見ていけば、例えばこれは自民党さんですけれども、「二十一世紀の新しい長野を創造」と、やっぱりこれは長野にこだわっているわけなんですね。国政よりも長野の方に目が向いている。
ですから、
補欠選挙をやるとローカルな
選挙になるんだという
答弁があったんですけれども、私はそうじゃないと。やっぱり全体としてはローカルの
選挙ではなくて国政が争われている。そういう中で、強いて言えば
候補者や
政党の問題なんだと、これは、ということに思いますので、
統一することによって国政
選挙になるということは単純には言えないのではないかという点が一つです。
もう一つ、最後のテーマですけれども、小
選挙区制で供託金が没収された場合には比例代表の方で
当選できない、こういう問題も出されております。
これは、もともと小
選挙区制と比例代表というのは別々の
選挙と。そこに小
選挙区制の基準である供託金の没収基準十分の一を持ち込んで、その小
選挙区制の基準で比例代表の
当選者を失格にする。これは並立制の
制度そのものの根本をゆがめることになるということだと思うんですね。ですから、これはやるべきではないというふうに私は思いますけれども、いかがお考えでしょうか。