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国務大臣(
中山正暉君) 私も
先生同様、どうなのかな。二十二年前の話でございますが、昭和新山ができましたときには六カ月もかかっておりまして、あそこは珪酸とかいうことでアルカリ性の土壌で、非常に粘着度の強い土壌らしくて、
マグマが来てもみんなでホースでかければ固まってしまうぐらいの感じのものらしいんですね。
しかし、先ほど申しましたように、世界に八百ある
火山のうちで八十六、さっき択捉、国後の数は入れませんでしたが、択捉、国後に十ばかりありますから、全部で二十五
北海道にはあると正確に申し上げておいた方がいいと思いますけれ
ども、その中でも、あの形を見ていただきますと、変な表現ですが、にきびが途中でつぶれるみたいな、固まってしまうようなものが周りにできております。上の方は外周の、頂上には壁のようなくぼ地がありますので、
噴火してもあそこでとまるのではないか。今度のは、西山それから
金比羅山のところのやつは割になだらかな傾斜のところにありますので、これが熱サージなんかが起きますとわっと流れる。今、無人のショベルカーでそういうときにとめよう、
虻田の方へ流れ込むのをとめようというので無人のショベルカーを入れて掘ったりしております。
マグマ活動が次第に低下して
噴火が終息に向かう
可能性があるとされておりますが、一方では、今申し上げましたような、現在の
火山活動火口周辺の
区域については危険な
状況に変化はないという
先生の御判断がございます。
この新
見解を受けまして、きのう
現地において
予知連有珠山部会の
先生方と町当局との間で具体的に
検討が行われまして、本日の九時から七百八十二世帯、千八百七十六人の
避難指示区域の解除が行われたところでございますが、長期にわたる住民の
避難を考えますと、この
措置は適時的確な判断であったとは思慮いたしております。
なお、
避難指示区域は
縮小されたものの、今後とも万全の体制を
維持しながら
火山活動を注意深く
監視していくことが必要なのではないか。
気象庁の長官にも、素人でございますが、動物的な勘でしばらくは大丈夫なんじゃないですかと。だから、一遍、皆さんのお気持ちを静めるためにできる限り広範囲に
避難解除
区域を設定していく判断を、
気象庁長官、学者の
先生方のいろんな御
意見の中で、ひとつ積極的に御
対応いただいたらどうでしょうかと。
避難解除される
方々が
避難解除されない
方々に大変遠慮しておられるのをけさの
テレビで見まして、そうだろうなというお気持ち、三日でも帰られたら少しはそういう気分が、またそれじゃ帰ってくる、
避難所へ入ろうという方と、それからひょっとしておれはもう帰らないぞといって頑張る方がおられたら、これは警察とか消防関係の方がそういう方を一人一人
避難させる段取りというのはどういうふうになるのかなという心配もありますから、何かちゃんと合い
言葉を決めて、それからどういうサインがあったら
避難をする体制をつくるんだとか、完璧な
避難マニュアルを確立して、私はそういうものに対して早く皆さんの心がおさまるようなことを、ひとつ皆さんの心が
噴火しないようにしないといけないんじゃないか、こんなふうに考えております。