○
国務大臣(
八代英太君)
携帯電話は急速に普及をしておりまして、もう固定電話を追い抜いてという状況になってまいりますので、
生活の中のもう必需品と、こういうとらえ方になるだろうというふうに思いますし、その
携帯電話の
電波が人体に与える影響について不安を持つ方も多いということを私
たちも承知しております。
私も、左のワイシャツのポケットに
携帯電話を入れて、ここで鳴って震動で来ますと、ここが心臓の下でなんて思ったり、最近ちょっと左で寝ると夜うなされたりするものですから、これは
携帯電話の震動の影響かななんと思いながら、いや、別にうなされたっていうのはそういう
意味じゃなくて、ついそんなことをはっと思うと、今度ワイシャツの右の方のポケットに
携帯電話を入れておいた方がよりメンタルな
部分で安全かななんと思ったりして。
いろいろそういう
意味でも、いずれにしても
電波、電磁波というものですから不安を持つ方が多かろうと思いますので、
電波が人体に及ぼす影響については、先ほど総括
政務次官の方からもお話がございましたとおり、電気通信
技術審議会の答申に基づきまして
策定した
電波防護指針の基準値を民間のガイドラインとして活用するよう
関係機関に要請もいたしております。
郵政省としては、この基準値を満たせば安全性は
確保できるものと考えてはおりますけれども、その強制規格化を図るために、現在、人体への
電波の吸収量の測定
方法について電気通信
技術審議会で御審議もいただいているところでございます。いずれ結果は出るだろう、このように思います。
さらに、
平成九年度、先ほども
政務次官の方からお話がありましたが、一九九七年度から
電波の生体に与える影響の研究を実施しております。これは厚生省の方もやっておりますが、今年度からは、
電波が
長期的に生体に与える影響を調査する動物実験や、あるいはまた
携帯電話の
使用と脳腫瘍との
関係についての疫学的な調査とか、さらには生体電磁環境に関する国際的な政策担当者会合の開催など、今後一層の
取り組みをいたしまして充実を図りまして、国民の皆さんに対して安心してくださいということが広く周知徹底できるように、またその調査結果、研究結果等々をしっかり
公表して、そしてまた御理解をいただくように努力をしていきたいというふうに思っております。
外国の方でもいろんな機関が研究をしておりますし、そういう
外国からのデータも取り入れまして、私のようにちょっと不安がる人間というのも結構いるのではないかと思いますので、安心してくださいと言うことも私
たちの務めだ、このように思っているところでございます。