○堂本暁子君 もちろんアメリカだってIUCNのメンバーです。日本は遅いですけれ
ども、アメリカはもう本当に
最初からのメンバーですが、そういったところから科学的に、ここは世界的な自然の遺産とまでいかなくても、壊すべきところではないという、そういった
調査結果が出たり、それから米軍の方で言っているように、当然地元の十分な
調査が必要だということになった場合に、アメリカがそこまで強引なことを日本にできるのかどうかというのも私は大変疑問だと思います。国際世論の問題もあるかというふうに思っておりますので、そこはもう本当に何が大事かといえば、やはりいかにこれから厳密な
調査を、
環境アセスをするかということだと思うんです。今までそういった
環境アセスを地元の専門家を入れずにやってきたということに大変不信感を抱きますし、余りにも遅い。
最初から地元の専門家を入れてやるというふうに
大森長官はおっしゃったわけですよ、去年の七月に。一年たっているわけです、それから。岩垂元
長官に対してそうおっしゃった。にもかかわらず、それをなさらなかったということは大変遺憾だということは申し上げさせていただきます。
次の質問に移りますが、
沖縄本島の中城湾にある泡瀬干潟を埋め立てるという計画があると聞いています。これもいささか時代おくれの公共
事業なのではないか、本当に
経済効果を生むのかどうか疑問だという気がいたします。ここも藻場があるし、それからサンゴの群集分布が非常に大きいと。ここについても
環境影響報告書がつくられて公告縦覧されているんですけれ
ども、それによると、人工干潟の造成などの計画が実際にあって、藻場を移殖するというようなことがあるようなんです。
こういったような形で移殖を、生えているその藻を海の中で移殖するなどということはもうほとんどできないということが今や専門家の常識になっているんですけれ
ども、
開発庁としては追加
調査をして、
環境影響評価を補正と申しますか、そういったものをもう一回どのように進めていくか検討なさるおつもりがあるかどうか伺いたいと思います。