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春名委員 告訴状の話をしているわけじゃないのです。国会に対して、すべからく調査をすると。すべからくというのは必ずという
意味です。必ず私は調査をし、きちっとみずから報告をする、こういうふうに御答弁をされているんですね。これは広辞苑で調べましたので、すべからくというのは必ずという
意味です。
そういう
意味ですから、そういう点で見たときに、すべからく調査の調査の
中身でいっても、例えば実のお兄さんの小渕光平さんにすら株の譲渡の問題について何も聞いておりませんでした、あれ以降。こういう問題
一つとっても、本当にすべからくきちっと調査、報告するという立場に立っているというふうには私はとても思えない。このことを厳しく言わなければなりません。
告訴状の話が出ましたので、ちょっと御報告しておきたいと思うんですけれ
ども、例えば、告訴状は、石井夫人の話は全部つくり話だと、非常に乱暴な告訴状になっているんですね。あの中に出てくる主人が、康元さんが株主であって、そして株主総会のいろいろなあれが来て、
案内が来た、それから記念品が送られてくる、そういうことも全部うそだというふうに書いてあるんです、告訴状に。ところが、私は
本人からいただいてきましたけれ
ども、こういう現物があるんですよ。これは、上毛通信
サービス株式会社、銀のはし置き、週刊現代に出ていたものですけれ
ども、私は御
本人から借りてきました、こういうふうに。例えばこういうことがうそだと言っているんですよ、告訴状には。うそじゃないんです、本物なんですよ、これは。こういう問題。
それから、メモ帳の中に株主総会の
案内が来たからメモしたというのがありますね。それは、五月の二十四日十一時、記事の中にありますけれ
ども、それもうそだと言っておられるんだが、しかし、そのメモ帳のコピーも私は御
本人からいただいてまいりました。ちゃんと書いてあります。ポケットベル株主総会、午前十一時からと書いてあります。
ですから、告訴状を出したからそこで争ったらもういい、そんな話にはならないんです。ここで絶対に明らかにしなければならない、
一つ一つの真実を。そういう態度でこの問題に臨まなければならないんです。そういうものではないですか。
古川氏の告訴状では、株式の譲渡を受けた事情が告訴状の二十四ページ以降に詳しく記述をされています。八七年の秋ごろ、鈴木氏が未来産業研究会の
事務所を訪問し、以前から石井さんの名義を借りて持っている株があるから、古川さんにぜひ引き受けてもらいたいという申し出をしてきた。古川さんはいいですよと応じて代金を支払った。こういう記述が出てくる。
問題は、このときの古川さんの対応なんですけれ
ども、名義人の石井さんが死亡している中で、鈴木氏は石井名義の株式の真正な保有者なのか、あるいは単に株式の一時の保管者なのか、このようなことをどういう方法で確認をしたのか、全くこれは
中身が明らかにされておりません。鈴木氏が石井名義で取得をした七三年十月十六日の四千株、七九年十月一日の増資時の五百株、鈴木氏の代金の
支払い証明とか、あるいはそれに対する会社側の領収書あるいは振り込み控え書を古川氏が確認していたのかどうか、そういうことも一切わかりません。それを確認した上で譲り受けをしたのかどうかもわかりません。だから、一番肝心な
部分は全くわからない、こういうものになっているわけです。しかも、こういう問題がある。告訴状の
中身自身が虚偽だということが証明されているような材料もある。
したがって、警視庁が受理をされたということでありますけれ
ども、それはそれとしてやっていただきましょう、しっかりと。と同時に、政府が、そして小渕総理
大臣自身も、すべからく調査をし報告をすると言っているわけですから、そういう態度でお互いに真実を明らかにする、この姿勢が大事なんじゃないですか。したがって、野党三党が証人喚問を既に要求をしております。いよいよこのことが大事になった、私はそのように
考えるものであります。その点を
委員長に改めて要望をしておきたいと思いますので、いいでしょうか。