○笹川
委員 それでは、時間の
関係で、聞きたいことはたくさんあるんですが、犯罪もだんだん悪質化するし、ぜひひとつ頑張っていただきたい、こう思います。
そこで、少年法はまだ
審議されておりませんが、実は私の手元に「少年法改正に関する要請書」というのが来ているものだから、恐らく
審議のときにこういうことを参考にしてくれということで来たんだと思うんですが、この中に、少年側の条件を不利にした中での事件処理だとか、冤罪が増大することが危惧されるとか、これは実は群馬県の教職員組合の執行
委員長の名前で私のところへ来ました。名古屋の五千万恐喝事件にかかわった判断でこういう少年法が一層進められるのではないかというような意味が書いてあるので、私は直接この人に、名古屋の五千万は刑法犯であるけれ
ども、このことがあったから少年法を即やるんだということは間違いです、取り消してくださいということを申し上げたら、取り消しますと言っていた。だから、私は、こういう抗議、陳情書、要請書も間違っておれば政治家はもう堂々と電話して、その点は違いますよ、そういう意味じゃありませんと。
少年の健全育成というものは外すことは
考えていない、けれ
ども、大人以上の悪質な事案が起きたときにはやはり厳しく信賞必罰をすることも必要だし、同時にまた、今のお子さんはパソコンなんかを使って非常に情報も多い、それから、お子さんの場合には、警察官に聞いてみると、やくざと同じように口がかたい、相談したら絶対に仲間割れを起こさないということも実は聞いております。
私は、そういう意味を含めて、今後
審議するときには十分時間を割いていただいて、少年法の趣旨を踏まえながらきちっといいものができるように努力をしてまいりたいと思いますので、警察庁も、たたかれるときばかりたたかれずに、違うなと思ったときには堂々と、そこは違う、間違っています、訂正をしてもらいたいということは言ってもらわないと、一線の警察官はみんな靴の底をゆがめて犯人を追っかけているわけだから、そういう人の士気が低下しないように幹部の人は十分にひとつ配慮をしていただきたい、私はこのことを特に刑事局長にお願いをしておきます。
また、全司法労働組合群馬支部からももらいました。やはり少年法については、家庭
裁判所の
調査官及び保護観察官などがいるから、国民の英知によって
考えてほしいと書いてあるのです。我々は国民の代表ですから、やはり英知を絞って努力をしていきたい。
だから、健全育成ということを外すとか少年法の建前の保護主義を全部排除してしまうなんということは毛頭
考えておりませんので、
審議が始まったら堂々とひとつ御
答弁をいただきたい、こういうふうに要請をしておきます。
さて、
官房長にお尋ねをします。
連日新聞をあけると警察官の不祥事ということが書いてあるのですが、警察庁からもらった、
平成十年度は免職十九、停職八、減給五十、戒告六十一、合計百三十八、
平成十一年が免職三十九、停職十七、減給百十八、戒告百二、合計二百七十六、ウナギ登りに実は上がっているのです。
私は、警察も大勢の国民の中から
試験をして厳正に採用しているので、今が急にふえたのか昔からあったけれ
どもわからなかったのか、どっちかだと思うのですね。今が急激に上がったのか、昔からあったけれ
どもわからなかったからそれは同じ数字ですよと。あるいは、昔は本当になかった、今だけうんと伸びたのだということになれば何かそこには原因がなければならぬ、原因がない結果なんということはあり得ないのだから。
その点、
官房長はどうですか。昔はなくて今だけ出たのか、マスコミが余り書かなかったからないように思われたけれ
ども、昔も実際はありましたか、どうですか。