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2000-02-18 第147回国会 衆議院 文教委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十二年二月十八日(金曜日) 午後零時十二分
開議
出席委員
委員長
鈴木
恒夫君
理事
飯島 忠義君
理事
小川 元君
理事
奥山 茂彦君
理事
栗原 裕康君
理事
肥田美代子
君
理事
藤村 修君
理事
西 博義君
理事
松浪健四郎
君 岩下 栄一君 岩永
峯一
君
小此木八郎
君
河村
建夫
君 倉成 正和君 小島 敏男君 下村 博文君 平沢 勝栄君 松永 光君
宮本
一三
君 渡辺 博道君 山元 勉君 池坊 保子君
旭道山和泰
君 笹山
登生
君 石井 郁子君
中路
雅弘
君 濱田 健一君 粟屋 敏信君 …………………………………
文部大臣
中曽根弘文
君
文部政務次官
河村
建夫
君
文部政務次官
小此木八郎
君
文教委員会専門員
岡村 豊君
—————————————
委員
の異動 二月十八日
辞任
補欠選任
柳沢
伯夫君
宮本
一三
君
山原健二郎
君
中路
雅弘
君 同日
辞任
補欠選任
宮本
一三
君
柳沢
伯夫君
中路
雅弘
君
山原健二郎
君
—————————————
本日の
会議
に付した案件
文教行政
の
基本施策
に関する件 午後零時十二分
開議
————◇—————
鈴木恒夫
1
○
鈴木委員長
これより
会議
を開きます。
文教行政
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。
文教行政
の
基本施策
に関し、
文部大臣
から発言を求められておりますので、これを許します。
中曽根文部大臣
。
中曽根弘文
2
○
中曽根国務大臣
第百四十七回国会におきまして、
文教各般
の問題を御審議いただくに当たりまして、私の所信を申し上げます。
我が国
の未来を展望するとき、私は、心豊かな
人づくり
、活力あふれる
国づくり
が重要だと考えておりまして、
我が国
が活力ある国家として発展し、さらには他国から尊敬され、世界の繁栄に貢献できる国となることを目指していくためには、あらゆる
社会システム
の基盤となる
教育
について不断に
改革
を進めていくことが不可欠であると考えております。
教育改革
は、今や内閣の最
重要課題
であり、総理は
施政方針演説
において、
教育立国
を掲げられ、広く
国民各界各層
の意見を伺い、
教育
の根本にまでさかのぼった議論をするための
教育改革国民会議
を近く設けると述べられました。この
教育改革国民会議
を発足させるに当たりましては、
国民
全体に広がりを持った御議論をいただきたいと考えており、各界の有識者の方々から御意見を伺うべく、総理と私の連名で依頼するとともに、あわせて広く
国民
の皆様からも御意見をいただくこととしたところであります。 また、
中央教育審議会
におきましても、近いうちに必要な議論をお願いすることを考えております。 既に
文部省
では
教育改革プログラム
を策定して諸
施策
を実施してきておりますが、私といたしましては、当面、特に次のような
課題
に重点を置いて取り組む必要があると考えております。 近年、いじめ、不登校、
暴力行為
など
子供
の
問題行動
が憂慮すべき状況となっておりますが、これらの背景には、
子供たち
を取り巻く
環境
の著しい変化や
社会
全体のモラルの低下があり、
学校
だけの力でこれを解決することは困難であります。このため、
学校
、家庭、
地域
の緊密な連携のもと、心の
教育
の一層の
充実
を図るとともに、
我が国
のあすを担う青少年の健全な
育成
に私
たち大人
一人一人が真剣に取り組むような機運を醸成してまいります。 まず、
教育
の基本は家庭にあることから、
大人自身
が高い
倫理観
を持って
子供
と向かい合うなど、各家庭での
子育て
の
あり方
をもう一度見詰め直すことが特に重要ではないかと考えます。私としては、この点を
国民
の皆様とともに真剣に考え、それぞれの立場でできることから行動を起こしていくことを強く呼びかけたいと考えております。 次に、
地域
で
子供たち
を育てる
環境
を
整備
し、親と
子供たち
の活動を
振興
する体制を
整備
することを目指した
全国子どもプラン
(緊急三ヶ年戦略)に基づき、
子どもセンター
や
子ども放送局
の
全国展開
などの
施策
のさらなる
充実
に取り組んでまいります。 さらに、
学校
におきましては、
ボランティア活動
や
自然体験活動
などの体験的、実践的な活動を積極的に取り入れた
道徳教育
を一層
充実
するとともに、
スクールカウンセラー配置校
の
拡充等
による
教育相談体制
の
整備
、開かれた
学校づくり
などを
推進
してまいります。また、
ゆとり
を持ってわかる授業を行い、
子供たち
に
達成感
を味わってもらえるよう努めます。 なお、
少子化対策推進関係閣僚会議
で策定された
基本方針
及び関係六大臣により合意された新
エンゼルプラン
に基づき、
幼児教育
の
充実
、
家庭教育
の支援など
少子化対策
の
推進
に努めてまいります。現在、
中央教育審議会
においても
少子化
と
教育
について検討が行われているところです。 また、
社会教育
及び
学校教育
を通じた
人権教育
の一層の
推進
、
男女共同参画社会
の形成に向けた
施策
の
推進
にも努めてまいります。 これらの
課題
を中心に
教育改革
の
推進
に全力で取り組んでまいる決意でありますが、以下、
文教各般
にわたる主要な
課題
について私の基本的な考え方を申し述べます。 人々がいつでも自由に学ぶことができ、その
学習
の成果が適切に評価されるような生涯
学習社会
を築いていくため、
通信制大学院
の
創設準備
など
放送大学
の
整備充実
、
大学
への
社会人受け入れ
の促進、
専修学校教育
の
充実
など、多様な
学習機会
の
整備
を図ってまいります。また、昨年十一月には、生涯
学習審議会
に対し「新しい
情報通信
を活用した生涯
学習
の
推進方策
について」諮問したところであり、本年秋を目途に意見を取りまとめていただきたいと考えております。
初等中等教育
の
教育内容
については、
完全学校週
五日制のもとで、
子供たち
が
ゆとり
の中で基礎、基本をしっかりと身につけるとともに、みずから
課題
を見つけ、みずから考え、問題を解決していく力を養うことを重視して
改善
を図ったところであります。今後、平成十二年度から新
幼稚園教育要領
を実施するとともに、本年四月から小
学校
、中
学校
及び
高等学校
において新
学習指導要領
の
移行措置
を実施するなど、
特殊教育
諸
学校
を含め、順次
具体化
を図ってまいります。 また、
児童生徒
の学力の実態を把握するための
調査研究
を実施するとともに、新
学習指導要領
における
学習
の評価の
あり方
、全国的かつ総合的な
学力調査
の
あり方
などについて、昨年十二月に
教育課程審議会
に対して諮問したところであり、本年中を目途に取りまとめをお願いしております。
中高一貫教育
については、当面、
高等学校
の
通学範囲
に一校、全国で五百校程度の設置を目標に、その
整備
に積極的に取り組んでまいります。また、
総合学科
や
単位制高等学校
など特色ある
高等学校
の
設置促進
や、
選抜方法
の
多様化
や
選抜尺度
の
多元化
の観点からの
高等学校入学者選抜
の
改善等
を引き続き進めてまいります。
情報化
への対応については、
ミレニアムプロジェクト
により、平成十三年度までにすべての
公立学校
から
インターネット
にアクセスでき、平成十七年度までにすべての学級のあらゆる授業において
コンピューター
、
インターネット
を活用できる
環境
を
整備
するなど、諸
施策
を
推進
してまいります。
国際化
への対応についても、
語学指導等
を行う
外国青年招致事業
や
外国語担当教員
に対する研修の
充実
に努めるとともに、
英語指導方法等
の
あり方
を検討するなど、
外国語教育
の一層の
充実
に努めてまいります。 また、
環境教育
の
充実
も図ってまいります。 なお、いわゆる
学級崩壊
と言われる状況については、その
実態等
の把握をさらに進めていくとともに、
非常勤講師
の
配置
など必要な対応を図ってまいります。
学校教育
の直接の担い手となる教員の資質の
向上
は、
教育改革
の成否を左右する重要な
課題
です。
地域社会
の信頼にこたえ得る力量ある教員を養成するため、
長期社会体験研修
の
充実
を図るとともに、
教員免許制度
の一層の
改善
、新たな
研修休業制度
の創設、さらには
教職員
の研修を総合的、一元的に実施する体制の
整備
を図るため、
関係法案
の御審議を今国会でお願いするなど、教員の養成、採用、研修の各段階を通じ教員の
資質向上
のための
施策
に全力で取り組んでまいります。 また、各
学校
が、より
自主性
、
自律性
を持って、校長のリーダーシップのもと、組織的、機動的に運営され、
子供
の実態や
地域
の実情に応じた特色ある
学校づくり
を展開できるよう、
学校評議員制度
の導入、校長、教頭の
資格要件
の緩和、
職員会議
の位置づけの
明確化
を行うための
制度改正
を行ったところであり、本年四月から実施してまいります。
教職員配置改善計画
につきましては、
児童生徒
一人一人に対応したきめ細かな指導を行うチームティーチングなどに配慮した
現行計画
の完成を図るとともに、今後新たな
施策
に着手できるように準備を進めてまいります。 加えて、
教育
諸条件の
整備
のため、
耐震性
の
向上
や
環境
を考慮した
エコスクール
など特色のある
学校施設
の
整備充実
を図るとともに、
義務教育教科書無償給与制度
を堅持してまいります。 なお、本年は、
衆参両院
の御決議により、
子ども読書年
とされておりますが、
文部省
といたしましては、
関係各界
の理解と協力を得つつ、読書に関する
普及啓発活動
などの取り組みを進めてまいります。
人材養成
と
研究
の両面で
国際社会
に通用する
大学
をつくり上げていく観点から、
課題探求能力
の
育成
を目指した
教育研究
の質の
向上
、
教育研究システム
の
柔構造化
による
大学
の
自律性
の確保、責任ある
意思決定
と実行を目指した
組織運営体制
の
整備
、
第三者評価
を含む多元的な
評価システム
の確立による
大学
の
個性化
と
教育研究
の不断の
改善
の四つの
基本理念
に沿った
改革
をさらに
推進
するため、今国会に
大学
の
第三者評価
を行う
大学評価
・
学位授与機構
の
創設等
のための
関係法律
の改正をお願いするなど、抜本的で大胆な
大学改革
に全力で取り組んでまいります。 また、昨年十一月には、
大学審議会
に対し「
グローバル化時代
に求められる
高等教育
の在り方について」新たに諮問したところであり、
国際的通用性
、
互換性
を重視し、世界に開かれた
大学づくり
の
推進
、
高等教育機関
と
社会
との往復型による生涯
学習
の
推進
、
高等教育
における
情報通信技術能力
の
育成
と
情報通信技術
の活用による
教育提供等
の
推進
の三点について御審議いただき、本年秋を目途に意見を取りまとめていただきたいと考えております。 なお、
大学入学者選抜
の
改善
につきましては、昨年末の
中央教育審議会答申
を受けた
大学審議会
での検討を踏まえつつ、
大学入試センター試験
の
改善等
の必要な
施策
を講じてまいります。
私立学校
については、
私立学校振興助成法
の趣旨にのっとり、
教育研究条件
の
維持向上
と修学上の
経済的負担
の軽減などを図るため、
教育改革
の
推進
や
学術研究基盤
の強化に配慮しつつ、
私学助成
の
充実
に努めるほか、
年金制度改革
の一環としての
私学共済制度改正
にも取り組んでまいります。また、学生が自立して学べるよう
育英奨学事業
の
充実
を図るとともに、厳しい
雇用情勢
が続いている中、
学生生徒
の
就職指導
の
充実
に最大限努力してまいります。
学術研究
の
振興
は、人類の
知的共有財産
を生み出す未来への
先行投資
であり、特に、今後の
社会経済
の発展のためには、その基盤となる
大学等
の
学術研究
の
振興
は極めて重要であります。昨年六月の
学術審議会答申
や
科学技術基本計画
などを踏まえつつ、
科学研究費補助金
を初めとする
競争的研究資金
の拡充、老朽・
狭隘化
が指摘されている
研究施設
の
改善充実
、
最先端設備
の
整備
、
若手研究者
の
養成確保
、
産学連携
の
推進
など、さらなる
施策
の
充実
に努めてまいります。特に
生命科学
については、
ミレニアムプロジェクト
の一つとして、
関係省庁
とも連携協力し、
研究推進体制
の強化を図ってまいります。 なお、先般、
宇宙科学研究所
の科学衛星打ち上げが失敗したことにつきましては、まことに残念に思っており、徹底的な
原因究明
により、今後の
宇宙科学研究
の遂行に万全を期してまいりたいと考えております。
スポーツ
は、心と体の健全な発達を促すとともに、明るく豊かで活力に満ちた
社会
の形成に寄与するものです。また、
心身とも
に健康的な生活を送るためには、みずからの健康問題を認識し、健康の
保持増進
を図っていくことが不可欠であります。このため、
学校教育
において生涯にわたり
スポーツ
に親しむための
資質能力
を
育成
するとともに、
総合型地域スポーツクラブ
の
育成定着
などの
環境整備
を図ります。 また、
児童生徒
の
薬物乱用
、
生活習慣病
の兆候などの新たな
課題
に適切に対応するため、
健康教育
の
推進
を図るとともに、
学校給食
における
衛生管理等
についても
充実
してまいります。
我が国
では、二〇〇二年
ワールドカップサッカー大会
の開催が予定されるとともに、大阪市が二〇〇八年
夏季オリンピック
の
開催都市
として立候補しており、こうした大会の招致、開催への可能な限りの支援を行うとともに、
我が国
の
国際競技力
の一層の
向上
を図ります。 なお、
スポーツ振興
のための安定した財源の確保に資することを目的とした
スポーツ振興投票制度
が、明るく健全な制度として円滑に実施できるよう努力してまいります。 今後、
我が国
が心豊かで活力ある
社会
を形成していくためには、
文化
を重視した
国づくり
を行い、
文化立国
を実現していくことが必要であります。 このため、
文化立国実現
の
基本的指針
である
文化振興マスタープラン
に基づき、
文化行政機能
をより
充実
させ、
芸術創造活動
の
活性化
、
伝統文化
の継承・発展、
地域
における
子供
の
文化活動
の
推進
、
文化
を支える人材の
養成確保
、
文化発信
のための
基盤整備等
に積極的に取り組み、
文化
の一層の
振興
を図ります。 さらに、
著作権制度
については、急速な
情報化
の進展や
国際的動向
を踏まえつつ、
著作権制度
や
権利処理体制
の
整備
を進めてまいります。 また、
国民
の
美術品
の
鑑賞機会
の拡充を図るための
登録美術品制度
の
普及活用
に努めるとともに、
宗教法人制度
については、信教の自由に配慮し、今後とも円滑な
宗務行政
の実施に努めてまいります。
国際化
に対応し、各分野を通じた
国際交流
や
国際貢献
を積極的に進めてまいります。本年四月に東京、沖縄で開催するG8
教育大臣会合
及びフォーラムについては、
議長国
として、成功に全力を尽くしてまいります。また、ユネスコや
OECD等
の
国際機関
を通じた交流など、多様な
国際交流
を一層進めるとともに、未来からの大使とも言われる
留学生
の方々の
日本滞在
が有意義なものとなるよう、諸
施策
を
推進
してまいります。 さらに、
海外子女教育
、
帰国子女教育
や
外国人子女教育
の
充実
、
日本語教育
の
振興
、
教職員
・
研究者交流
や
国際共同研究
の
充実
、
我が国
のすぐれた
文化
の積極的な
海外発信
、海外の貴重な
文化財
の
保存修復
への
国際協力
などに努めてまいります。 来年一月の
文部科学省発足
に向け、
文部大臣
と
科学技術庁長官
を兼務している立場から、所要の準備を進め、新省への円滑な移行を図ってまいります。 以上、
文教行政
を担当する者として、私の所信を申し述べました。 さきにも申し上げましたとおり、国政の最
重要課題
である
教育改革
につきましては、私どもといたしましても最大限の努力を払ってまいりますが、
委員各位
におかれましても、一層の御理解と御協力を賜るようお願いいたします。
鈴木恒夫
3
○
鈴木委員長
次に、
平成
十二年度
文部省所管予算
の
概要
につきまして
説明
を聴取いたします。
河村文部政務次官
。
河村建夫
4
○
河村政務次官
平成
十二年度
文部省関係予算
につきまして、その
概要
を御
説明
申し上げます。 二十一
世紀
の到来を目前に控え、著しい
社会変動
の渦中にある今日、
我が国
が今後とも豊かで
活力
に富む
国家
として
発展
していくためには、
我が国
の
発展基盤
となる創造的な
人材
の
育成
や
世界的水準
の
学術研究
の
振興
などを重点的に
推進
していくことが不可欠であります。 このため、
平成
十二年度
予算
の編成に当たりましては、厳しい
財政状況
の
もと
ではありますが、心の
教育
の
充実
や、
ゆとり
の中で生きる力をはぐくむことを目指した
教育改革
の
推進
、二十一
世紀
の
我が国
を担う
人材
の
育成
、
未来
を開く
学術研究
の
振興
、
ゆとり
ある
文化
、
スポーツ
の
振興
など、大きな
時代
の
変化
に柔軟かつ的確に
対応
する
文教施策
を積極的に
推進
することができる
予算
の
確保
に努めたところであります。 これにより、
一般会計予算額
は
文部省所管
として五兆一千七百八十四億六千四百万円、
文部科学省所管
として七千百六十三億一千五百万円となっており、これらのうち
文部省関係予算
を合計いたしますと、五兆八千八百三十六億七千六百万円となっております。また、
国立学校特別会計予算額
は二兆七千二十八億四千百万円となっております。 以下、
平成
十二年度
予算
における主な事項について御
説明
を申し上げます。 第一は、生涯
学習
の
振興
として、
平成
十四年度の
完全学校週
五日制の
実施
に向けて、
子供
の
地域活動
の
振興
や
子育て
に夢を持てる
家庭教育
の
支援
を図る
全国子どもプラン
の
計画的推進
として約三十七億円を計上するほか、
全国
どこでも学べる
放送大学
の
充実等
を図ることとしております。 第二は、豊かな
人間性
や
創造性
をはぐくむための
初等中等教育
の
充実
についてであります。
教職員配置改善計画
の
平成
十二年度での
完成
や
教員
の
資質向上
を図りつつ、
ゆとり
の中で生きる力をはぐくむことを目指した新
教育課程
の円滑な
実施
を
支援
するとともに、
体験的活動
を重視した
道徳教育
の
推進等
、心の
教育
の
充実
を図ることとしております。
子供たち
の
問題行動
に適切に対処するための
スクールカウンセラー
の
拡充
や心の
教室相談員
の
配置
、不
登校児童生徒
の
適応指導
のための
調査研究
など、
生徒指導
の
充実
として約八十八億円を計上しております。 また、
学級運営等
の
あり方
についての
調査研究
や
非常勤講師
の
配置
など
学級運営等
の
改善充実
に努めるとともに、特色ある
学校づくり
を
推進
するため、
研究開発学校
の
拡充
、
中高一貫教育
の
推進
を図るほか、
幼児教育
の
充実等
に積極的に取り組むこととしております。 さらに、
公立学校施設
の
耐震機能
の
充実強化等
を行うこととして、
公立学校
の
施設整備
について約一千六百十億円を計上するほか、
学校
における
感染症対策
、
薬物乱用防止教育
及び食
生活
に関する
教育等
を積極的に
推進
することとしております。 第三は、
私学助成
について、
教育研究条件
の
維持向上
と
修学
上の
経済的負担
の
軽減
などを図るため、
学術研究基盤
の
強化
や
教育改革
の
推進
などに配慮しつつ、
私立大学等経常費
に対する
補助
については三千七十億五千万円を、
私立高等学校等経常費助成費
に対する
補助
については八百六十億五千万円を計上するなど、
経常費補助
を
中心
に引き続き
充実
を図ることとしております。 第四は、
大学改革
の
推進
や
高等教育
の
高度化等
の要請にこたえるため、
国立大学
における
組織運営体制
の
整備
や
大学院
の
教育研究
の
高度化
、
多様化
の
推進
、並びに多元的な
評価システム
の
確立
を図ることとしております。 また、
育英奨学事業
については、
学生
が自立し安心して学べるようにするため、四万六千人の
貸与人員
の増員を図るなど、引き続きその
充実
を図ることとしております。 第五は、
人類
の
知的共有財産
を生み出し、
社会発展
の
基盤
を
形成
する
学術
の
振興
として、
科学研究費補助金
の
拡充
を図るため一千四百十九億円を計上するとともに、
若手研究者
の
養成確保
や
バイオサイエンス
、
地球環境
、さらには
情報
などの今日的な
重要課題
に関する
研究
の
推進等
に努めることとしております。 第六は、
ゆとり
ある質の高い
スポーツ
の
振興
として、
総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業
など、
地域
における生涯
スポーツ
の
推進
を図るため約十九億円を計上するとともに、本年九月に
開催
されるシドニー・
オリンピック競技大会
など、
国際競技大会
において
我が国
の選手が優秀な成績をおさめるための
競技力向上事業
の
充実等
を図ることといたしております。 第七は、
文化
の
振興
について、
文化立国
の
実現
を目指し、アーツプラン21など
芸術創造活動
の
推進
として約百二十九億円を計上するほか、
文化財
の次世代への
継承
・
発展
、新たな
文化拠点
の
整備
など、
文化振興
のための
基盤整備等
を図ることとしております。 第八は、
国際交流
、
国際協力
の
推進
についてであります。 諸
外国
との間で
留学生
を初めとする人の
交流
として約五百四十九億円を計上するとともに、日中、
日韓
を初めとする
国際文化交流
など、
教育
、
学術
、
文化
、
スポーツ
の各
分野
において
国際交流
、
国際協力
を
推進
するため
各般
の
施策
に取り組むこととしております。 第九は、
情報化
への
対応
として、
ミレニアムプロジェクト
、
教育
の
情報化
により
校内LAN等
の
整備
を図るなど、すべての
学級
のあらゆる
授業
において
コンピューター
、
インターネット
を
活用
できることを
目標
として
環境
の
整備
を
推進
することといたしております。 以上、何とぞよろしく御
審議
くださいますようにお願い申し上げます。 なお、これらの具体的な
内容
につきましては、お手元に資料をお配り申し上げておりますので、
説明
を省略させていただくことをお許しいただきたいと存じます。 以上であります。
鈴木恒夫
5
○
鈴木委員長
以上で
説明
は終わりました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時三十五分散会