○中西(績)
委員 今
石炭部長
お答えいただいたその例については認めるにいたしましても、立ち上げをする中身によって相当の違いがあるわけでありまして、そうしたものが、要求されれば、今まではある程度それを
支援していったという傾向があるわけでありますから、この点、
地域的な立ち上げとともに、これからの
産業構造のあり方なりなんなりをよほど分析してかからないと、またぞろ失敗という結果にもなりかねぬわけでありますから、こうした点については十分な検討を要すると
思いますので、この点はさらに継続検討していただきたいと
思います。
では、
二つ目の問題のところにおきまして、いろいろありますけれ
ども、「中核的事業主体の財政基盤の
整備等を図るとともに、
産炭地域振興対策の完了に際し講ずべき
激変緩和措置を
整備いたします。」ということになっています。
これに伴って、
産炭地振興対策問題について、よほどの分析なりあるいは総括をしておかないと、これから後、果たして本当に私たちが
期待をするものになり得るかどうかということが、今までの経過からいたしましても、問題があるような感じがしてなりません。例えば、
北海道的なものだとか、東北、関東、あるいは
中国、九州というように、
地域的に相当の差があると私は
思います。
そうしたことを考えてまいりますと、
一つは、今、これからやろうとしておる分野の
地域指定の問題につきましても、
答申からいたしますと、十三市町村ということははっきりいたしておりますけれ
ども、その他の分野における問題については、依然として問題の残るところはあるわけですね。
そうしたときに、圏域でということで、あれは第七回でしたか、指定をしてやったときに、私は、実は反対をしたのですね。例えば、筑豊なら筑豊
地域を、全体としての圏域でなしに、これを三分割するとか四分割しての
地域指定をしていったのです。そうでなしに、その
地域全体のものとしてどうするかということをやっていかないと、それぞれの
地域、違いがありますから。こうしたやり方については相当問題があるということを
指摘したのです。
私は、そうしたことから考えますと、さらに今度は、逆に細かくなってくるでしょう。過疎という仮定を当てはめてみて、基準みたいなものによって選択をしていきますと、これはもう単独にぼつぼつとあるだけで、そこをどう発展させるか、あるいは再生させるかという問題になったときに、果たして小さな町あるいは小さな市で単独でできるかというと、そうではないと私は思うのです。ということになると、圏域的なものを今度は逆に、この
状況の中ではやらなくちゃならぬじゃないかということを感じるのです。
例えば、空知の場合を考えてまいりますと、いろいろやったけれ
ども、特徴のあるものを当初はやったということを私は感じましたけれ
ども、その中におきまして、
先ほど申し上げるように、例えばリゾート的なものだとか、こういう問題等になってまいりますと、数年間はある程度維持できたし、うまくいったと言うことができますけれ
ども、これが今、むしろ経営が困難になってきて、自治体の荷物になってきておるという
状況、これは大牟田だって言えるわけですからね。
こういうふうな問題等を考えてまいりますと、よほど分析をし、かかっていかないと、この中核的事業主体というものは、どういうものでやろうとしておるのか、そこいらを
一つお聞きをしたいということ。
それからもう
一つは、指定をする際には、単独でちょぼちょぼとやるのでなしに、そういう圏域的なものである程度やらなくちゃならぬだろうし、それと
先ほど申し上げるように、
北海道的なもの、いろいろなものを考えて、
地域的に分類をしてみた上で、果たしてどうだったかという総括をやってみた上で、これから指導なりあるいは援助をするということになっていかないと、従来どおりの方策では成功はおぼつかないのではないかと私は思っておりますけれ
ども、この点、どのようにお考えか、
お答えください。