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池端委員 今回の
有珠山噴火災害対策につきまして、
中山国土庁長官初め
増田国土
総括政務次官、そして
関係省庁の皆さん方が連日、不眠不休で大変な御苦労をいただいておる、御精励、御奮闘いただいておることに、私は心から敬意を表し、
感謝を申し上げるものでございます。
私ごとで恐縮でございますが、
有珠山は私の
地元でございます。私が本院に議席を得たのが昭和五十一年十二月の総選挙でございました。翌年の昭和五十二年の八月七日に
有珠山が大
噴火をいたしたわけでございます。
そのときの惨状は、降灰に埋まったあの
虻田町、洞爺湖畔は、本当にこれで再生できるのだろうか、復興できるのだろうかと思わせるような大変な惨状でございましたが、
関係省庁の皆さん方の大変な御
尽力と、
地元住民の一致団結した御苦労によって、洞爺湖は
北海道有数の
観光地として復興したわけでございます。
ところが、今回、残念ながら三月三十一日に二十三年ぶりに
噴火をいたしました。私は、今国会をもって政治から身を引こうと思っているものでございまして、くしき因縁と申しますか、
有珠山の
噴火に始まり、
有珠山の
噴火に終わる、こういうような
状況でございます。それだけに、最後の有終の美を飾るためにも、皆さん方と力を合わせて、また党派を超えて、この問題については真剣に取り組んでいかなければならない、こういう決意を固めておるところでございます。
今回、速やかな
避難態勢によって幸いにも犠牲者は現
段階では出ておりません。本当にこれも、二十三年前の
噴火の教訓が生かされる、あるいは奥尻の津波
災害の教訓、そして雲仙・普賢岳の教訓、そしてさらには阪神・淡路大震災の教訓が見事に生かされたものである、そういう意味で、今日、犠牲者を出しておらぬことは本当に不幸中の幸いだ、こう思っておるわけでございます。
私は、そういう意味において、
政府の今般の危機管理のしっかりした体制の確立、心から
感謝を申し上げるところでございますし、また、
関係省庁、それに道、
関係自治体の長の皆さん、職員の皆さんが連日、不眠不休で頑張っておられる、このことにただただ頭が下がる思いでございます。
増田政務次官にも、長らく
現地に張りついて御苦労をいただきましたこと、重ねてお礼を申し上げる次第でございます。
さらに、私は、今回のこの
状況は、北大の岡田教授を初めとする
噴火予知連絡会の皆さん方の本当にたゆまぬ、献身的な活躍も大いに寄与、貢献をしたのではないか、こう思いますし、ボランティアの皆さんの
活動もあります。さらには、報道陣の正確、迅速な報道、これによって
住民の皆さん方の
対応も素早いものになった。いろいろな要素があるわけでございまして、
地元の一人として、改めて
感謝を申し上げるものでございます。
我が党としても、民主党としても、いち早く
災害対策本部を立ち上げまして、三月二十九日に設立をいたしまして、三月三十日には、鳩山代表を先頭にして
現地に
調査並びに
関係者の激励、
被災者の見舞い等も行ってまいりましたし、四月の七日には、森
総理にも具体的な
要請等についても陳情を申し上げた、こういうような
状況になっておるわけでございます。
そこで質問になるわけでありますが、私の質問は、一時間という時間を与えられておりますので、広範多岐にわたっておりますので、御
答弁はひとつ的確にお答えをいただきたい、こう思うわけでございます。
まず、今後の
噴火活動の
見通しといいますか、
火山活動の
見通し、予測について、
気象庁長官に
お尋ねをしたいと思うのであります。
去る四月十二日、先ほども御
報告ありましたように、
噴火予知連絡会は、当面は
現状と同様の
水蒸気爆発、弱い
マグマ水蒸気爆発を継続する、こういう
統一見解を発表いたしました。この
統一見解を受けて、三つの市と町の約一万三千人の
避難している
方々のうち、約三分の一の四千七百人の方が
避難指示が解除されたわけでございます。これは四月五日に同部会が発表いたしました、
爆発的噴火が発生するとすれば一両日ないしは一、二週間以内という
見解を修正したものだと思うわけでございます。
この
予知連絡会の
統一見解の中で、言葉じりをとらえるわけではありませんけれども、当面はという文言が二カ所使われているわけでございます。当面は
現状と同様の
状況を継続する、当面は
北西山ろくでの
噴火活動に対する
警戒が最も重要である、こう述べておるわけですが、ここで言う当面とはどのぐらいの期間を指すのか。これについて、なかなか難しい問題ではあると思いますけれども、
予知連絡会では、
有珠山については科学的な力でもってこの
予知はできる、こういうふうにも言っておりますので、この辺の
見解について
気象庁長官の御
判断を承りたいと思います。