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藤田(幸)
委員 ちょっともう少し掘り下げますが、先ほどの道路公団の話ですと、あたかも最新の情報で四%しかないとかいう言い方をしていましたが、実際には二酸化炭素だけではなくて窒素酸化物の環境
基準値も上回るということははっきりしているんです。
SPMは、いわゆるこの高速線が認可をされた昭和六十一年の段階ではその評価
基準に入らないことになっていましたが、現在では、SPMというのは窒素酸化物と同時に非常に重要になっているわけです。それから、私の請求に対する答えのSPMの濃度予想値は、
平成十五年というものを
一つの
基準にして回答してきているんです。
平成十五年、これは先のことで、それから、排出係数原単位というのは
平成三十年としているのです。
ということは、
大臣もお兄さんはお医者さんでいらっしゃいますけれども、予防医学の場合に、やはり起こり得る検証をしっかりした上でそれに対する選択肢を持つということだろうと思うんです。どうも今までの道路公団あるいは
建設省の対応というのは、おいしいもの食いじゃないけれども、環境
基準については東京都のものを持ってきて、あるものについては別のところを持ってきて、いわば我田引水的に、今までの
工事をそのまま続行するというための裏づけの材料を非常にいろいろなところから持ってきている。そして、ないものについては、結局ないままにずっとしてきている。それで、実際の測定をしたのも去年の十二月なんです。しばらくの間、測定もしていなかった。
そうしますと、窒素酸化物に関しても実は環境
基準を上回っている、それからSPMについても四%までしか出していないとかこういう段階で、先ほどのようにシェルターはつくりません、いわゆる塔だけで済ませようとしている。いわば、地上に出てくる排出ガスを煙突のように上に出すから高さが十分あれば済むだろうと。ところが、前提となっている全体の予想の排出量をそもそもまだ検証していないんです。そうしますと、お医者さんが十分検証していないまま現在進行形で走ってしまっているということは、これは予防医学の
観点からしますと、やはり起こることについては最大限こういった対応をするという対応をしなければ、これは予防医学にならないのではないか。
そういう意味では、今までの
建設省、道路公団のNOx、つまり窒素酸化物に対する究明、それからSPMに対するしっかりとした
数字の出し方について不十分です。ですから、
大臣、一たんそういったものがはっきりするまでは少し
対策についても、もう一度ゼロからやり直す。
それから、今例えば中断できることについては、もちろん私はできるだけ早く開通をしてほしいと思うけれども、ただ、環境
汚染を犠牲にしても今進行するということについては、今いろいろな意味で、都知事もディーゼル車のSPMの除去装置についても義務づけをするとかいういろいろな
流れの中で、場合によってはちょっと一たんとめて、そして対応するというようなことも含めて、とにかく
基準値が全然出てきていないのです、材料を出してこない。これについて、しっかり出すということを
大臣の方から表明をしていただきたい。これは
大臣の方から。
今まで、とにかく出てきていないのです、四%までしか。これでは、どのくらいの
汚染が出るかということをはっきり認知せずに進めても、十分な対応ができないんじゃないですか、どうですか。これは
大臣に。