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望月政府参考人 お答えさせていただきます。
先ほど来、
先生のいろいろの御
指摘、御
意見、拝聴しながら、改めて金融
公庫の責任者として気持ちを引き締めてさらなる取り組みをしていきたい、こういう気持ちを強くしておるところでございます。
そのことはそれとして、ただいま
先生からいろいろな御
質問がございました。おっしゃるように、私
ども公庫の業務というのは、
公庫は
昭和二十五年に創設されておりますけれ
ども、それ以来ずっと、当初から金融機関に申し込みの受理あるいは審査あるいは管理、回収、こういったことをお願いしているわけでございますが、現在八百余りの金融機関に事務を委託しておるという
状況にあります。
ただ、
先生ぜひこれ御
理解いただきたいのは、そういうことをしているのだから、
公庫は、おまえのところはやることはないだろう、こういうことでは決してないのでして、今申しましたように、八百の金融機関あるいは検査関係の
公共団体の委託等々を含めまして、私
ども公庫の役割、使命を全うしていくということのためには、それぞれの委託先の
皆さん方との連携、
言葉はよくないかもしれませんが指導、こういったことは大変に大事な仕事でございます。
そういったことで、特に最近のことを申し上げますと、先ほど来出ていますように、
ゆとり償還の
返済困窮者
問題等々、非常に経済の構造が変わっている中では、いろいろな債権の管理をめぐって、もっと言うと、管理という場を通じて、個々の債務者との対応という問題をめぐって、大変私
どもの仕事は、金融機関もそうでございますが、私
ども自身が非常に大事になっている。あるいは、将来にそういうデフォルトリスクを持っていただかないためには、いわば入り口の段階といいましょうか、お貸しするときから適切な指導、アドバイス、審査、こういったものがますます大事になってくるということで、金融機関と私
どもの関係も、我々の
言葉でございますが、銀行からうちの方に進達していただくというようなことで、
公庫の支店が、いわば
現場が大変に今忙しい
状況になっているということが正直な実態でございます。
加えてまた、賃貸
住宅あるいはマンション等
事業融資関係、これは金融機関に委託しておりませんので、そういった
意味ではこれは直接
公庫みずからやっている。
こういったことで、いずれにしても、申し上げたいことは、私自身、本当に、
公庫千百五十名という職員で、ちょっとこれは言い過ぎかもしれませんが、私は率直に言って、よくみんなやってくれているな、こういうのが率直な実感でございます。
それから、組織の問題で、
東京支店あるいは南関東支店のお話がございました。
御案内のとおり、
東京支店、南関東支店、それぞれエリアが関東地方ということになりますが、そのエリアで扱っている件数は大体全国の三分の一を取り扱っております。とりわけ、マンション関係等になりますと五割近い、四割何分というものをこの両支店で扱っていまして、こういった事務をどう適切に処理していくか。特に、
公庫を御
利用いただくユーザーの立場といいましょうか、
国民の皆様方のお立場からしてどうしたら使い勝手よく御
利用いただきやすいか、こういったことが大変大事でございまして、この辺で今二つの支店
制度でやらせていただいておるわけです。
中でも、このうちの
東京支店。これは、金融機関にも、都銀というより全国展開している金融機関、今銀行の方も非常にいろいろと業務を、リストラ等を行っていますけれ
ども、広域金融機関と称して、私
どもこの関連は全部
東京支店に特別処理していただくなどなど、ちょっと事務の範囲もいささか違う、特命事項というか特殊事項もお願いしながら
事務処理しているということで、そこに二つの支店の併存しているゆえんがあるということを御
理解いただきたいと
思います。
さはさりながら、私
ども、
公庫の業務、本当に効率的に展開するためにどういうふうな組織体制がいいか。これはもう日々新しい
課題でございまして、正直言いまして、私自身も、来年度にはこの問題を大事に検討していきたい、その中の一つのテーマになるのかな、こんなふうな感じもいたしております。
それから、最後になりますけれ
ども、今おっしゃった申し込み案内の問題でございますが、正直言って、こういうことを言うと差し支えあるかもしれませんが、私自身も読んで非常に読みづらい、なかなか難解である、細か過ぎる、字も小さい、こういったこと等ありまして、これをもうちょっと御
利用いただく
方々がわかりやすいものにしたいということで、これも、十二年度版、今作成中でございますが、
思い切って編集のスタイルも変えまして、本当に見ていただかないとこれは何の価値もありませんので、見ていただきやすいもの、
理解しやすいもの、こういうことでもって処理させていただいています。
ただ、一連の
手続をやっていく上において、私
ども、やはりこれから本当の
意味での健全なる
融資、健全なる債権管理につなげるための
融資ということになりますと、
融資審査段階でそれ相応の資料等を求めさせていただく、これについては御
理解いただきたいと思っております。
以上です。