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桧田分科員 ただいま
局長、大変ありがたい、言いにくい、通告していない質問でしたから恐縮でしたが、
日本の
道路の最大の特徴は、やはり環状的なものがない。アメリカもそうですけれ
ども、ヨーロッパに行きますと、ほとんどの
道路というのは、うまく都市を環状的によけて通過する。
日本は、今は多少よくなったといいましても、ほとんど都心部を通らざるを得ない。うっかりよけて側道に入るともっと困ってしまうという、つまり環状的な
道路をしっかり整備しながら
道路整備をするという、私はこれは、優先順位、都市というよりも最優先にすべきだ思うのです。
確かに環状に関しても御意見はございます。しかしながら、都心よりも環状というのは何といっても地価も安いし、それは、全く障害がない、反対がないとは言いませんけれ
ども、いろいろな意味で環状
道路というのは、都心の方も使うし
周辺の方も使うし、通過者も使う。これからは
道路整備はぜひ環状化を最優先にと、
局長は答えにくいかと思うのですが、私はぜひ、
道路の環状化を最優先に整備していただくことを一番、
日本はまだまだ
道路整備がおくれておりますし、大きなお金も要ることは承知いたしておりますが、ぜひ
お願いしたい、こういう気持ちでございます。
よく大石
局長とは、
道路の開通式ではいつもお会いして、いろいろと
御苦労いただいている。私は
国会議員になりまして三年半余り、実は
省庁の
関係があります祝賀会とか何かの会式に出るというのは、建設省の
道路関係が約八割、あとは、農林もほとんどない。その他、私が一生懸命やっております厚生省
関係なんて一度も何も出たことはありません。もちろんその他の
省庁は残念ながら、
国会議員をやっておりましても、ああ、これが本当にこうだなと思ったことがない。
御存じのように、大石
局長とも何度も広島でお会いするぐらいに、開通式だけでも覚え切れないぐらい出させていただきました。こんなに
道路というのは私
たちにとっても
国会議員にとりましても重要な、しかも渡り初め式をさせていただくときに、本当に感慨深く、下手をすると——ちょっと私ごとで恐縮でございますけれ
ども、広島には尾道という町がございます。尾道の向かいに向島という町があって、今でこそ橋が全部つながりまして四国までつながっています。五十年前の尾道市長は、四国まで橋をかけるというと気違い呼ばわりをされた。しかし、その市長がお亡くなりになってかれこれ四十年という歳月ですが、気違い呼ばわりをされた市長は、今は銅像が建つという時代です。
道路というものは、どうも私
たちの思っているより少し違った
状況にある。だからこそ
道路局長も、少々どんなことを言われても負けずに頑張ってほしいし、それから特定財源も譲るわけにはいきませんし、私
たち政治家も、多少御批判はあります。いろいろな主義主張があって御批判はありますけれ
ども、私
どもは積極的に
道路をやるべきと。
これは、さっきの話ではありませんが、まさか私も、四国まで三本もつながる時代が来るとは予想できませんでした。いろいろな御意見はあろうと思いますが、大変大事なことで、ぜひ
道路行政、頑張っていきたい、こういうふうに思います。
以上で総論的なことは終えまして、私も国民の審判を受ける日の近い身でございますから、何といっても、全国の
道路のこともありがたい御意見でございますが、地元のことも気にならぬと言ったらうそになります。
委員長に許可をいただいて、地元のことも、矮小なことかもしれませんが、私
どもの住んでいる広島西部地方の
道路のことも非常に気になっております。二、三、
道路のことをお伺いしますので、ぜひ
局長にも率直な御意見、あるいは私
どもが期待している気持ちも含めてお教えいただきたいと思うんです。
まず第一は、広島は、札仙広福といいまして、札幌、仙台、福岡、広島という時代がございました。ところが、恥ずかしいことに、もうだれが見ましても、広島にお越しになった方は、とにかく
道路にびっくりされます。何でかといったら、後で述べますけれ
ども、高架の
道路がほんのわずか。ほとんどが平面交差ですから、もう渋滞するのは当たり前。
それで、七つの川といいますか、川がたくさんあるものですからとにかく橋がある。橋があるということはその
部分が狭くなるというのは当たり前ですから、もう広島というのは、札仙広福といった都市の比較から、恥ずかしいですがずっとおくれをとりました。その最大の理由は、橋が多い、
平野が少ない、そして
道路が高架にならない、海に面しているという大きなハンディを負っております。
そこで、特に広島の西部はそのまさに象徴のような苦しみの中におりますから、西広島バイパスとか、西の方から岩国、山口県に行く
道路は、もう渋滞は当たり前。
皆さん方、遠くの方はおわかりにならぬので恐縮ですが、私は広島県の西部に住んでおりますが、前に県
会議員をしておりましたので、自分の自宅から県庁に行くのに、恥ずかしいんですが、家を出た時間は一番早いのに到着は一番遅いという、実にとんでもない。
広島県のことを御存じかどうかわかりませんが、三次とか福山とか、遠い、百キロに近いところがたくさんありますが、高速
道路に乗りますから、私が一番早く出て一番遅く着くというぐらいに広島県の西部の
道路状況は厳しい
状況でございました。もちろん、今も残念ながら変わっておりません。
道路局長、当然御存じでございます。
特に、この渋滞の中で、広島県の西部は、実は約五十五万の人口を擁しておりながら、
道路は一本しかないと言った方がいい。あと高速
道路があるわけです。旧二号線があります。しかしながら、高速
道路はさっき言いましたように環状線みたいな感じになっておりますから、離れています。バイパスと旧二号線と二本しかないのに朝晩五十万の人口が動くわけですから、これはもう初めから渋滞しない方がおかしい。
その中で、非常に長い間建設省に御
努力いただきました。特にこの西部の問題は、観音高架、宮内の渋滞、そして大竹—岩国の渋滞という大きな三つのネックを抱えていますが、この解決について
局長としてどのようなお気持ち、お考えでしょうか。