○
伊藤(茂)
委員 横浜港へのPCB米軍廃棄物の再搬入のことでお伺いいたします。
神奈川県御出身の
大臣でございますから、いろいろな意味で
関心も深いと思うのですが、私の
気持ちを冒頭に申しますと、フェアな
日米関係を、
政府間でも、あるいは市民レベル、
国民レベルでも、どう形成していくのかという中でのテストケースといいますか、試金石の
一つのような
気持ちがいたします。
お互いに重要な二国
関係でございますから、きちんと解決できて信頼性も高いというふうな
処理がなされるように、強く要望をしているわけであります。
時々言うのですが、沖縄の数年前の少女暴行事件の後など、当時、モンデールさんと、
与党の一員ではございましたが、社会党出身の
議員としてなんですが、本当に親密な、さまざまな意見交換、気の合う話をさせていただきました。お帰りになる前にごあいさつに伺いましたら、奥さんと三人で記念写真を撮りましょうといって、立派な写真とサインをいただきまして、私の
政治生活の中での記念品の
一つというふうに思っておりますが、いい
日米関係というものを考えるという中の打開策を模索しなければならないと思っております。
まず、現状認識につきまして、
外交論としては、
外交の責任者としては
外務大臣から、また、実務的なさまざまなかかわりとしては施設庁長官から伺いたい。
私のパソコンにはホワイトハウスとペンタゴンというのがセットされていまして、すぐ出るのですが、きのうの夜、ペンタゴンを探してみましたが、かかわる情報を探せませんで、いろいろほかの方の友達に頼んで、いただいた情報をまず申し上げたい。
一つは、ちょっと新しいのがないので、九九年の二月時点の数字なんですが、米軍が外国にPCBをどの程度置かれているのかという一覧表がございます。見るんだったらごらんになってもいいのですが、それを見ますと、これはポンドになっておりまして、会計年度別になっているのですが、
日本の場合には五十八万六千ポンド余り、それから次に多いのがトルコ、どうしてですかね、二十五万くらい、それから
ドイツが五万七千ポンドとかイタリアが五万五千ポンドとかいうような数字がございます。一九九九会計年度です。二〇〇〇会計年度も、ちょっと少なくなるのですが、似たような傾向になっております。そして、年々それがたまって、トータルを、また御丁寧に二〇〇三年までどうなるだろうかという展望まで実は数字が出されている。これは、グリーンピースインターナショナルの、
アメリカの国防省から議会への報告書の中の一部として出たペーパーといいますか、資料のコピーでございます。
数字を見ますと、
日本の場合は、ほかの国と比べましても、けたが違うほど断トツに多いという数字になっております。これは、
アメリカの在外軍隊の数字からしても当然そうなるのかな、当然では困るのですが、そういう思いがいたします。
もう
一つは、これも私は正確に確かめたいと思っているのですが、二十日の日の読売新聞の記事を見ますと、これは九九年一月の数字を報道いたしております。大新聞ですから、しかるべく原典に当たったと思うのですが、在
日米軍のPCB産業廃棄物総量が計二百五十一トンに上るということですね。さっきはポンドですが、今度はトンなので、そういうことが国防総省が議会に
提出していた報告書で明らかになった。今回カナダから舞い戻ってきたのが約百トン、十四コンテナ、ほかに百五十トン余りが
国内で保管されていることになる、こういうことが書いてございます。
九九年一月現在で海外米軍施設で保管されているPCB含有廃棄物、これについては、五〇ppm以上、以下などさまざまデータがございますけれ
ども、総量は三百十トン、在
日米軍は二百五十一トン、全体の八割を占めている。
アメリカの在外の八割を占めている。ほとんどが濃度五〇ppm以下だが、四九九ppm以上の高濃度のものも十六トン含まれている。
アメリカも非常に頭が痛いんだと思うのですが、
アメリカのその報告書では、安全
処理は年々難しくなっており、受け入れ先の確保も困難である、米国が米軍所有の廃棄物を受け入れず第三国に運搬することは
我が国の恥になりかねない、また、保管期間が長ければ長いほど健康リスクも高まり、また職員などが汚染される
可能性もあるなどなど書いております。
先ほどの
大臣の同僚
議員の
質問への御答弁を伺いましたが、米議会は知っております。オープンにされております。施設庁に聞きましたら、問い合わせたが返事がないみたいな話を事務方で聞きましたが、本当なのかどうか、長官にお答えいただきたいのです。これは、こちらからすれば怠慢なのか、なめられているのかという言葉を使いたくありませんが、冒頭申し上げましたような、オープン、フェア、グローバルの
時代ですから、それにふさわしい
関係が毅然として構築をされることが望ましいというふうに思いますが、直接のそういう実務的なことをどうしたのかということについての
考え方を施設庁長官から、また、
外交責任者としての対応を
外務大臣から伺いたい。