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伊藤(茂)
委員 このすぐ後、私
どもの審議の案が本
会議に緊急上程ということのようでございますので、一点だけ申し上げまして、
大臣の御
見解を伺うことにさせていただきたいと思います。
なお、今提案されている
法案の中身につきましては、それぞれ適切なものと
考えますし、また、
給与についての若干の変更などあるわけでございますけれ
ども、
外務省、
在外公館職員の皆さんのさらなる活発な活動を望みたいというふうに思っております。賛成であります。
一つ伺いたいのは、
在外公館のさまざまな活動の中で、
日本と諸外国との交流、観光、人的往来に関する問題でございます。
最近、私
ども、超党派で草の根交流と相互理解を促進するための国会
議員委員会というものをつくりまして、
外務大臣も特別顧問に御就任をいただきまして、運輸
大臣などとやっているわけであります。なるべく幅広くみんなでやっていきたいなというふうに思っております。趣旨は、私から詳しく言うまでもないと思います。
今、訪日
外国人は年間約四百万人程度、
日本人の
海外旅行者数は約千六百万、四分の一、一対四というふうな構造になっております。また、これから先を
考えますと、国際観光旅行の促進は平和へのパスポートというのが書いてありましたが、これから二十一世紀は
世界的に大交流時代を迎えるであろうというふうに思います。
残念ながら、統計を見てみますと、
日本に外国の方が来られる数は
世界で三十二位、アジア諸国の中でも第八位、そのほとんどがビジネスで東京、大阪あるいは京都などに来られる。
関係の業界あるいは
団体などの話を
伺いましたら、いろいろアンケート調査をしてみますと、
日本に魅力がないというのが高い数字になるそうであります。依然としてフジヤマ、ゲイシャというイメージで見ているというのも多い。
やはりいろいろな
意味での
努力をしなければならないと思いますし、
日本に来られた
外国人のアンケート調査がございますが、それを見ましたら、訪日者の対日イメージ、一遍来られた後
伺いますと、
日本は非常に親切で好感の持てるいい国だというのが第一位になっている。私は、もっと
世界に誇り得る、そしてまたたくさんの皆さんと交流する国でありたい、何も
世界第一位であるかどうかは別にして、やはりもっと改善をしていきたいというふうに思います。
在外公館、
外務省の活動は大変ですけれ
ども、特にこれを担当するのは
政府では運輸省になるわけですから、私もちょっと担当させていただきましたが、また、私の先輩、後輩がおりますけれ
ども、こういうことについて、やはりいい
意味での
世界の中の
日本という
状況をつくる、あるいは国際国家としてのいい
日本をつくるという
意味での御
努力をやる必要があるのではないかと思いますが、いかがでございましょうか。