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河野(太)
委員 大臣御
出席になりましたので、最後に、沖縄の
米軍基地の問題についてお伺いをしたいと思います。
現在、普天間基地の移設の問題で
日本政府はいろいろ
努力をされておりますが、この
外務委員会で一月に沖縄の視察に参りました。そのときに、沖縄の市会
議員さんあるいは県会
議員の皆様、いろいろな方と意見交換をさせていただきましたが、その中で、今海兵隊が使っているヘリの後継機についての
議論がいろいろと出てまいりました。
今沖縄の海兵隊が使っているヘリコプターは二機種、しかも相当昔に開発され、相当長い年月使われてきたヘリコプターでございます。現在、
米軍、海兵隊の
計画を見ますと、このヘリをオスプレーという新型の機種で代替する、そういう
計画で
米軍の中は進んでおります。現に、沖縄で使われているヘリコプターの後継機は、このオスプレーを除くと
米軍の
プログラムの中に見当たらないわけでございます。
仮にこのオスプレーを導入するとなれば、基地の予定地あるいは現在の普天間基地周辺の方々が直接御心配になるのは、
一つは、この後継機が、騒音の問題として、現在のヘリコプターよりも騒音が大きいのか小さいのか。そしてもう
一つは、このオスプレーというのは開発途中で何度か墜落をした、そういう実績がございます。このオスプレーという機種の安全性についてはきちんとしたレベルにあるのかどうか。この二つの問題が、基地の周辺の皆様のいろいろな御心配があるわけでございます。
この二つの心配をクリアして、このオスプレーというのはきちんと安全性が確保されている、そして騒音の問題も前任機よりも騒音は小さいんだということを沖縄の皆様に了解をしていただいた上で、この機種を沖縄に導入するのかどうかという
議論を
日本政府は
米軍とすべきだろうと思いますが、我々が視察に行ったときの防衛施設庁の反応は、まだ
米軍からは何も聞いていないという答えでございました。
しかし、
アメリカのホームページを見れば、秘密でも何でもない一般のホームページに、このオスプレーでこのヘリコプターを代替するんだということが出ておりますし、正式なペンタゴンのものではないといいながら、海兵隊がつくっているホームページの中にはオスプレーを沖縄に導入する時期が示されているものもあるわけでございます。ですから、防衛庁なり
外務省が仕事をきちんとしていれば、この機種がヘリコプターを代替するものであるということは当然わかっていなければいけないわけですし、そういうことがわかれば、このオスプレーという機種はどういう機種なのかという問い合わせを
アメリカにするのはごく当然のことだと思います。
しかし、防衛施設庁は、
アメリカから通告がないから何もこの機種については知らないということを繰り返すばかりで、こういう反応では、こういう
対応では、沖縄の県民の皆さんが
日本政府に対して不信感を持たざるを得ないと我々も思ったわけでございます。
それ以来、
外務省あるいは防衛庁に、この導入の是非を
議論する前に、一体、少なくとも騒音の問題はいかがなものか、安全性の問題はいかがなものかという問い合わせをやっておりますが、二カ月たった今日、何の回答もいただいておりません。現に、このオスプレーという機種は
米国内で既に生産が開始されているものでございます。そうした
情報が、そうしたスペックが
米軍の手元にないとは到底考えられないわけでございます。
そうした
情報の開示も
米軍から
日本政府が受けないというのであれば、これは
日米安保の相互信頼に基づかない
行動であろうと思いますし、そうした
情報を沖縄の県民の皆様が望んでいることがわかっていながら依然としてそうした
情報を伝えることができないという
日本政府の
対応には、私も、少しおかしいのではないか、そういう不信感を持たざるを得ません。
一体全体この問題に
外務省はどのように
対応されていくのか、こうした
情報をきちんきちんと必要なタイミングで提示されるお考えがあるのかどうか、
外務大臣にお伺いをしたいと思います。