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小野委員 今
政務次官の方から、巨大な
システムを一元的に
管理という表現をなされましたけれ
ども、実はこれは一元的
管理という
手法のみにとらわれてはならないレベルに達しておりまして、多元的に
管理という問題を考えねばならない時代なのではないだろうか。というのは、重箱の隅をつつくような御
指摘で申しわけありませんが、この
管理問題において、発想自身をかなり切りかえていかなければ、これだけ大きな
システムというものは恐らく統御できないというのが私の直観的な
考え方でございまして、そんな点も含めまして、今後、具体的な
予算化の問題も含めての
検討をいただきますようにお願い申し上げたいと
思います。
続きまして、この幹の問題として三点目に取り上げました
マネジメント人材の問題でございますが、この点、ちょっと大臣、申しわけありません。時間的に
質問申し上げる時間がなくなってまいったようでございますから、またの機会にさせていただきまして、次の
テーマに移らせていただきたいと思うのでございます。
それは教育啓発の問題でございます。
いろいろな場所で大臣も御発言になっておられますけれ
ども、文部大臣を兼任しておられるというお立場もあるのでございましょう、やはり未来の
日本のためには
人材育成というものが非常に大事だ、教育という問題が何よりも大事な
課題である、こういうことを言っておられるわけでございます。
技術の側面で考えてまいりました場合に、細かな専門的知識というのはもちろん必要でございますが、同時に、最近のいろいろな問題
状況を見てまいりました場合に、より広く全体を見渡す力を持つという面も尊重していかねばならないのではないだろうかという
印象を非常に強く持たせていただいているわけであります。
技術者の場合、では、その広範な知識または広範な
部分に通用するような感覚というものが何によって培われてくるかというと、やはり私は物づくりだろうと
思います。自分自身がつくり上げるべき
目標をきちんと持っていて、その
目標に向かって自分自身が創意工夫をしながらそれをつくり上げていく。そのプロセスには幾度も幾度もトラブルがあらわれてくるでしょう。そのトラブルをまたみずからが工夫をしながら乗り越えていくという経験を何度も何度も繰り返していくことを通して、初めて
技術者としての
基本的なセンスというものが培われてくるのだろうと考えております。
先般、この国会におきましても、議員立法でものづくり
基本法というものも成立させることができたわけでございますが、これらの精神を踏まえて、これからの
科学技術推進という姿勢をきちんと確立していただきたい、これはお願いを申し上げておきたいと思うのであります。
そこで、かねてより私
どもが提唱してまいりましたロボフェスタの問題でございます。いよいよ西暦二〇〇一年の開会ということになりますと、来年の夏の開会でございますから、残すところが一年半を切るというように、目前のことになってまいりました。
そこで、この重要性は大臣もかねてより御
指摘をいただいているところでございますけれ
ども、
国民的に見ました場合に、いま
一つこの取り組みに対する理解というものが進んできていない、こういうのが実感として感じられるところでございます。片や、堺屋経済企画庁長官は、情報社会を展望しながら、これからはインターネットが大事だから、西暦二〇〇一年を迎えるに当たって、インターネット博覧会、インパクというのをやろうということで、みずからがいろいろな場面に登場されて、この重要性を訴えておられる。
一方に情報社会の問題があるとするならば、一方で物づくりのロボフェスタがあるというように、両輪というふうにお考えをいただきますならば、中曽根大臣御自身が、いろいろな政府広報もございますでしょう、一般的なマスコミ対応というものもございますでしょう、そういうところでロボフェスタという問題を啓発していただく。ロボフェスタの顔といえば中曽根大臣、こういうふうな
イメージをつくっていただきますならば、
国民的により大きなインパクトを与えることができるのではないだろうか、こんな
思いを持っているわけでございますが、大臣の御所見はいかがでございましょう。