○阿部正俊君 始まります前に、私の他の
委員会での理事会等もありまして、順序を変更させていただきまして、
委員長を初め理事の
皆さん方に大変御迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げたいと思います。
きょうは、いわゆる
成年後見法の
改正ということが中心でございますけれども、
一般的に申しまして、
成年後見の中身云々という前に一言申し上げたいんですが、
委員会の
質疑のあり方ということを今
国会でいろんな
意味で活性化するというのが本来のねらいでございますし、その代表例としていわゆるクエスチョンタイムというようなものも導入されたということだろうというふうに
認識しております。やはりこの
委員会も、私ども与野党を含めた努力といいましょうか、そういうことにこたえていくことが国民から期待されておるだろうなというふうに思いますし、できますれば、いわゆる政府
委員制度の廃止ということだけではなくて、
国会というものの
委員会審議も含めまして、もっと端的に言えば、従来型ですと一方的に片や攻める、片や守る、どう失敗しないように答えるかというふうなことに終始してきたような傾向もなきにしもあらずという
感じもするわけでございます。
このマイクもかえてもらわにゃいかぬ。こういうものも私、大変問題だと思うんですよ。ちょっとずれますけれども、
委員会の音響効果というのはもう少し
工夫すべき問題ではないかなというふうに思います。やはり私も含めてでございますが、そんなに皆さん耳がお達者な方ばかりではないであろうかなという気もしますし、聞かない方がいいことも中にはありますけれども、これだけの各
委員の前にマイクを備えるならば、もう少し全体の音響効果といいましょうか、音が奏でられるということだけではなくて、一人一人がきちっと明瞭に聞き取れるような装置をやはり今考えるべきときじゃないかなというふうな気もいたします。
この間、党派は違いますけれども、中村敦夫先生ともその話を実はいたしました。先生はマイクを台に載っけて、背が高いものですからマイクを近づけて
質問をなさっていました。大変いいことだと私は思います。余計なことですけれども、
委員長どうかひとつ、
委員長だけではなくて、私も議運という場におりますので私らの仕事でもありますけれども、本会議場も含めて音響効果というものをもう少し考えた
工夫をすべきときではないかなという気がいたします。余計なことですけれども、一言、こんな状態なものですから申し上げたいと思うんです。
さて、
成年後見の問題に入るわけでございますけれども、先ほど申し上げたように、もう一度振り返りますと、きょうは
大臣、両
政務次官おいででございますので、できれば
政府参考人の
質疑ということではなしに、私、浅学非才でございますけれども、できれば両
政務次官も含めて省を代表するリーダーシップをとっておられるお三方との間での
質疑応答というより、むしろ
意見交換というようなことで
成年後見のこれからのありようをしっかり目に見える形にしていきたいものだな、こんなふうに思っております。細部について多少勇み足といいましょうか、言質をとったとか、ああ言ったとかこう言ったとか言うつもりは毛頭ありませんので、どうかその辺はやはり新しい
制度でもございますので、これからの方向性というのをはっきりさせる
意味でも恐れずに将来の展望などについてお考えをお聞かせいただければありがたいし、私もそんなつもりで
質問をさせていただきたい、こんなふうに思いますのでよろしくお願い申し上げます。
まず、具体的な
質問に入ります前に一言申し上げたいんですが、
裁判所といいますと、これは
法務省直接ではございませんけれども、どうしてもやはり昔のいわゆるお白州というイメージがぬぐい切れないわけでございます。きょう、この
法務委員会にはいわゆる司法その他法曹に
関係する
方々が大変多いわけでございまして、私ども素人ということからしますと、大変恐れ多い方が多いのでございますけれども、そんなイメージがどうしてもございます。
特に、
裁判所というのは、率直に申しまして敬して遠ざけるということが
一般の庶民の感覚ではないかなという気がするわけでございます。また同時に、使われる用語もどっちかといいますと何か聞いたこともないような言葉が
裁判所の判決文の中には堂々と載っている。まともに判決文を読んだ人というのはまずだれもいないんじゃないか、その職にある方は別ですけれども。というふうなことをやはり大きくこれから手直していかなきゃいかぬのじゃないかなという気がするし、その代表的なイメージが
裁判所というもの、いわゆるお裁き所だということですね、お裁き所に近づく人というのはまともな人ではないというふうな
感じがどうしてもあるんじゃないかという気がするんですね。
そもそも考えてみますと、特に
民法といいましょうか民事については、やはり法曹で裁くというよりも、何か庶民の、国民の生活のルールをより秩序立てていくという仕事をするのが
裁判所なのではないかなという気がするわけです。
これは
質問ということではないとお考えいただいて結構ですし、それぞれどなたかの、
大臣なり
政務次官なりのお気持ちをお聞かせいただきたいと思うのでございますが、私は、
家庭裁判所などはむしろ
家庭裁判所としてでんと立派なところに置くんじゃなくて、例えばビルのワンフロアを借りるとか、あるいはデパートの屋上のところに置くとかというふうなこともいわばイメージづくりとして大事なんじゃないかなと。むしろ
裁判所なんかへ行くというよりも、特にこれから申し上げます
成年後見なんかの場合になりますと、デパートの中の一室についでのときに行ったときにお寄りするとかということもやはり一考に値しないのかなと。
とっぴだとお考えかもしれませんけれども、私はやっぱりこれからの司法
行政、特に民事についての司法のあり方というものは、
成年後見なんかを含めまして大きく変わっていってほしいものだなという期待を持っておりますので、最初にそうしたふうな、いわば
一般の素人の感覚ということについて何か御感想でもありましたら、一言どなたか、
大臣ないしは
山本政務次官でも結構でございますので、結構でございますって失礼でございますが、どなたか御発言でもいただければ大変ありがたいと思います。