○鍵田委員
実績が上がった
施策もあるけれども、なかなか上がっておらない
施策もあるというふうなことも聞いておりますので、その具体的な
施策の
一つ一つでいろいろな検証をしていく、これが
効果がなかったらまた新しい
効果のある
施策を
実施するというふうなことで、できるだけ短期間に検証を繰り返しながら、新しい
施策へのチャレンジをぜひともしていただきたいというふうに思っております。
次に、
中高年の
雇用対策、これもずっと先ほどから
質問が出ておるわけでございますけれども、特にことしの六月に
発表のありました
数字でいきましても、自殺者が非常に急増しておるということでございまして、一昨年に比べましても三五%も自殺者がふえておるというふうな
数字がマスコミでも報道されておるわけでございます。その中で、特に
中高年者の自殺が急増しておるというふうな
数字がございます。
これは
政府が
発表された
数字からのことでございますので余り細かい
数字は申し上げませんけれども、これはやはり、
リストラなり、厳しい
経済環境の中で
企業が倒産するとか、そういうふうなことで自殺者がふえてきておるというふうに思うわけでございますけれども、これらにつきましても、やはり
政府が、平成九年以降、消費税の引き上げなり特別減税の廃止なり健保の負担なりというふうなことで、せっかく
民間産業は努力して景気が立ち直りかけてきたところに急ブレーキをかけてしまった、その結果がこういう不況を招いておるわけでございますし、実際はもう
政策不況だというふうに、これは我々が単に野党として言うだけじゃなしに、もう一般的にそういう
考え方が定着しておると思いますし、また、それと同時に金融ビッグバンも起こってきておるというふうなこともあると思います。
そういう面で見ますと、やはり
政府の
責任というのは大変重い。これだけの自殺者が出ておるというような実態をつくっておるわけでありますから、そういう面では大変
責任が重いというふうにも思います。
また、大阪を
中心としてホームレスの人が大変ふえてきておる。昨年の
調査でも、八千五百人ぐらい大阪などでもおるというふうに言われておったのですが、今では一万人を優に超しておるというふうに言われておるわけでございます。
実際にこういう人たちの面接
調査などをいたしましても、ほとんどの人は、もう仕事がない、いろいろ就職活動をしたけれども全く仕事がない、こういうふうなことからホームレスにならざるを得なかったという人たちが多いわけでございます。というのは、一年以上
失業している人が七十一万人もおるというふうな
数字もあるわけでございまして、そういう人たちは、もう
就職先を探す努力を放棄してしまってホームレスになっておる。
大臣、実際に大阪の実情などを見ていただきましたら、スーツを着たままでホームレスになっておるという人がたくさんいるんです。普通、ホームレスといいますと、ぼろぼろの、服とは言えないような布きれをまとっておるだけの人が多かったわけでございますけれども、最近では、スーツを着たままでホームレスになっておる。それもほとんどが
中高年の人、中には若い人も見かけるわけでございますけれども、そういう人たちがホームレスになる原因の一番目は、仕事がないということのようでございます。
それから、JILの研究や
調査の
数字を見てまいりましても、仕事を探す上において一番問題になるのは、年齢によって募集とか採用で窓口が狭められておる、こういうふうな実態があるということもあるようでございます。そういうふうな実態を考えましたときに、やはり今までの
施策とは違った、発想の転換をした、そういう
中高年対策をやらなくてはならないのではなかろうかというふうに思っておるわけでございます。
特に、ホームレス問題連絡
会議などが今内閣でも行われておるわけでございますが、大阪のメンバーの人に私なんかは言っておるわけでありますが、失対
事業などで失敗をしたという経験があるので、ああいうことは二度とやりたくないんだというふうに言っておるわけでありますが、その気持ちも全くわからないわけではございませんけれども、単なる昔の失対
事業ということではなしに、
中高年者でこの長期の不況の中で仕事がない、こういう人たちに対して仕事を与えるためには、やはり都市近郊の森林の緊急整備でありますとか、また
公共の施設、河川とか公園とかそういうものの
維持管理、こういうふうなものについても、できるだけ仕事をつくるといいますか、そういうふうなことをやりながらでも
雇用の機会をつくっていく、そういうことができないのかどうか。
その辺のお考えについて、今までの
経済政策の
責任について、
大臣としてどのようにお考えになり、そしてそれらについて今後どのように、この
中高年の
皆さんの大変な落胆といいますか、長年会社のために、また団体のために努力をしてきて、そしてもう間もなく定年を迎えるというふうなところに来てから
リストラに遭う、それによって自分の人生観まで変わってしまうというふうな事態に立たされた、そういうふうなことにつきまして、一体どのように考えて、具体的にどのような
中高年対策を考えておられるのか、ひとつお答えをいただきたいというふうに思います。