○山元
委員 もう一昨年になるんですか、
河村政務次官も一緒に、ヨーロッパ五カ国を回って、それぞれ
教育事情を訪ねて回りました。四十人というような
法律を持っているところは、どこにもなかったですね。
中教審答申も、九六年のときも、去年九八年のときも、これは改善をすべきだという答申を出しています。特に私学の
現状というのは、思い切って改善をするという英断が必要なのだろうというふうに思うんです。具体的に言えば、この標準基準を
改正することだというふうに思います。
私
ども民主党は、参議院に現在、三十人以下学級という
議員立法を出しています。三十人以下学級というのは
時代の要請でもあるし、流れだというふうに思います。
イギリスでブレア政権が、九七年にできたときに、ブレアが小
学校の低学年は三十人以下にするという大演説をした。クリントンは去年の年頭教書演説で、十八人学級を実現したい、百二十億ドルの財政措置を講ずるということを提案した。新任教員十万人採用と、思い切ったことをやっているわけです。十八人だとかあるいは三十人だとかいうことをどんどんと先進国は挙げているわけですから、私は、
日本の場合も、こういう
状況を何としても改善をするために、今、皆さんが大きな英断をして出していただきたいなというふうに思うんです。
有馬
文部大臣のときに、この協力者
会議というのはできたんです。そのときに、今ここにいらっしゃらない人についてとやかく言うつもりはありませんけれ
ども、それをつくったときに、有馬さんは、私の前の
質問にも答えられたのですが、
先生一人当たりの子供の数でいうたらヨーロッパに負けへんのや、こうおっしゃった。違う。
学校の設置の仕方が違うわけですから。ですから一面で、やはり三十人以下学級にするのだというふうにしなければいけない
状況になっているのだろうと思うんですね。
時間が来ましたから何ですけれ
ども、もう
一つだけ言いますと、この間、都道府県で弾力的に運用してよろしい、こういうものを出されました。私学はやりようがないじゃないですか。
私はいつも言っているんですけれ
ども、
一つの市の中で、この
学校は規模が適正で安定している、ここは非常に荒れている、だから来年はここのところは三十五人にするけれ
ども、ここは四十五人で我慢をしてくれと
教育長が言ったら、校長や
職員が皆、わかった、うちは四十五人で頑張ろう、あそこは三十五人に教員を配置せいという、弾力運用はありです。
私学はできぬじゃないですか。私学は個々の
学校ですから、隣の
学校と弾力運営をしようというようなことはできぬわけですから。
学校の中で、一年生はどうだから、二年生はどうだからというのはできるかもしれませんけれ
ども、そうでないわけですから。
私は、私学だけにこだわりません。私
たちは、全部の
日本の
学校というのは三十人以下だ、そして行き届いた
教育をしようと。金融安定のために銀行に何兆円という金をどかっと出す力がある
日本です。ですから、今の
時代に三十人学級、
高校の皆さんはせめて三十五人ということを叫んでいらっしゃいますけれ
ども、そういうことができる力があるし、しなきゃならぬだろうと私は思う。そういう
認識に
大臣と次官に立っていただいて、
努力をしてほしい、頑張っていただきたいのですが、決意を聞かせていただきたいと思います。