○松沢
委員 ぜひとも前向きな
検討をお願いしたいと思います。
そこで、
一つまた提案があるんですね。
大臣の認識はいかがでしょうか。
英語というのは単なる一外国語じゃないんですね。今、英語をしゃべらないノンイングリッシュスピーカーの皆さんは——ほとんどの方が英語を勉強している、世界じゅうで。ですから、英語というのは世界語になっちゃっている。そして、ある
意味で、以前国連が提唱してできなかったような、エスペラント語のような、それにかわるものになっちゃっている。これは、好むと好まざるとにかかわらず、
実態として、英語は今世界語になっています。
例えば、ヨーロッパのEUの
会議でもほとんど共通語は英語なんですね。これは、もちろん、EUの公用語というのは、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、すべて入っていますが、
会議で使われる言葉はほとんど英語なんです。そして、皆さん、アジアのASEANの会合でも英語がほぼ公用語です。政治のリーダーの方も、例えば、中国でやるから中国語の通訳が必要だとか、あるいはタイでやるからタイ語の通訳は外務省にいるかなんて、こういうことを考えなくてもいい。英語ができればアジアのリーダーとはコミュニケーションができるんですね。
いろいろな
指摘がありますが、私も偉そうなことは言えませんが、
日本のリーダーがASEANの
会議に行って、あるいは国際
会議に出て、ほとんどしゃべれない、また通訳を通じないとしゃべれないという
状況もあるんですね。それでまた、情報を世界に伝えるマスコミ、要するに記者さんたちも、ほとんど外国の記者さんは英語が理解できる。残念ながら、政治家だけではない、記者さんも、英語が理解できない記者さんがくっついていきますから、そこで英語で記者会見があっても、後で訳してもらわないとわからないわけですね。
世界の国際
会議はみんな英語になってきているんですね。ですから、そういう
意味では、英語を学ぶということは、第二外国語を学ぶのじゃなくて、世界じゅうとコミュニケーションをとる道具を自分たちは取得できるかどうかということなんです。私は、一第二外国語を学ぶという観点じゃなくて、英語というのを自分の世界じゅうとつき合うツールにする、習得をする。これが私は、今後、グローバリゼーションあるいは国際化の中で、
日本人が世界で活躍できるかどうか、ここの分かれ目になってくると思うんですね。
さてそこで、ここからは過激な提案でまたおしかりをいただくかもしれませんが、英語を
日本の第二公用語にしよう。私は大賛成なんですよ。
いろいろ意見があると思います。これは例えば、国語が大事だと。
日本語、国語が理解できない人間が英語を幾らやったっておかしくなっちゃうというのですね。国語は大事なんです。国語は
日本の公用語であります。国語が理解できるように、
日本語が理解できるようにしっかり
教育していただく。
ただ、
日本がこれから、世界で
日本人が活躍していくには、コミュニケーションの手段として英語を習得しておくことは大変重要です。それが
日本の発展のかぎになると思うんです。
例えば、今、インターネットが普及してきましたけれども、インターネットの情報量の八割は英語なんですよ。ですから、英語が理解できないと、幾らインターネットの画面を引き出して、
アメリカの情報、世界の情報が入っても、それをだれかが一回訳して、それを見ない限り、要するに二次情報になって、時間もおくれてしまうし、正確性も失われていくのです。インターネットの時代、英語ができるということは、
日本人がこれからいろいろな活躍ができるという方向になっていきます。
そうであれば、私は、政治がリーダーシップをとって、十年後に英語を第二公用語にしていきます、そのために国民みんなで準備をしていこうじゃないですか。
学校教育でも英語をどんどん入れていきます。そして、社会の中でも、例えば英語のテレビ番組、ラジオ番組、あるいは英字紙が
日本のキヨスクでもっと売られたっていいじゃないですか。そうやって社会全体で、国際コミュニケーションの手段である英語というのをみんなで習得しようという目標を置くのです。この目標に向かって
日本人は頑張って、十年後に英語を第二公用語にする、こういう目標を立てれば、
日本の将来に向かって大きな夢になるし、目標になるし、私は政治がそういう決断をしてもいい時期じゃないかなというふうに思っているのです。
大臣、ぜひとも、
大臣がどれぐらい英語をやられるか、私知りません。私よりうまいのかもしれませんが、恐らく
大臣は、お父様の海外視察なんかでも秘書官で相当ついて回って、国際社会の中でコミュニケーションのツールとして英語の大切さというのは重々認識をしていると思うのです。
日本の二十一
世紀、本当に国際国家にするために、英語を第二公用語化、ぜひとも
大臣として取り組んでいただきたいというふうに私は思います。
大臣のこの問題に対する御意見をお聞かせいただきたいと思います。