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仙谷委員 かなり正直におっしゃっているんだけれども、
資本を保有しておきたいとか実権を握りたいというんだったら、それなりの
お金を出してもらわないとそんなことできないのは、これは
資本主義の通則じゃないですか。そんなばかな話がありますか。
株式保有を、つまり、五〇%以上というか、大部分を保有して実権を握りたいから、小さい金で済ませてねなんというそんな都合のいい話がどこにあるんですか。
だから、今おっしゃったことをちゃんと、これは時系列で書いてごらんなさいよ。今おっしゃったことを反対側からいうと、
長銀の二十四億株を十億円で買う、そのときの一株当たりの評価額はいみじくもおっしゃった四十一銭ですよ、それは。そこから、では何日置いて
資本注入をするんですか、二千四百億円の。あるいは、この
パートナーズが千二百億円の出資をするのは何日置くんですか。それほど日を置かなければ
資本勘定が立たないから、当然入れるわけでしょう。そうすると、一週間内に入れると、片一方は一株当たりの
価格が四十一銭で片一方は四百円ですよ。千倍ですよ。一対千の値打ちが違う
株式を同じ評価だとする、そういうすりかえが行われているのじゃないですか。
パートナーズが全
株式のうちの五〇%以上、大きな
株式保有をしたいとおっしゃるのであれば、金を出すか、政府にこんな金額を出させない、全部自分のところで面倒を見ますということをやらない限り、こういうむちゃくちゃなというか無理なやり方になってくるんですよ。
いいですか。反対に言いますと、この二十四億株を
パートナーズが十億円で買うとき、このときの
資本勘定というのは当然のことながら零ですよね。論理的に言うと、まず減資しなきゃいかぬ、そこで新しく株立てをする、新株を発行する分について、千二百億を
パートナーズが買う、二千四百億を政府が買うということをやらないからこうなるんですよ。無理無理、千倍の格差をつけて、政府の出す金は
パートナーズの出す金に比べていわば千分の一じゃないですか、これでは。あなたがいみじくもおっしゃったけれども、それは
パートナーズの
条件かもわかりません。何でこんな国民の金をどぶに捨てるようなことが平然とできるのか、そのことをお伺いしているんですよ。