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大畠委員 今
政務次官から
雨降りのときに傘を貸すと言いましたけれども、前のころは別で、晴れているときに無理やり傘を貸して、雨が降り出したら傘を取り上げたというのが実際の
中小企業に対する
金融じゃなかったかということは
指摘されているんですね。ですから、今ちょうど引用されましたけれども、本当に
雨降りのときにちゃんと傘を貸してあげる。
それも、雨が降っていて貸してくれと言ったんだけれども、あなたはどんなあれですかというので、いろいろないちゃもんをつけて、結局、あなたは傘を借りる資格はありませんというので、なかなか貸してもらえない。それでさっき言った
商工ローンみたいなところに駆け込んで傘を借りているというのが
実態だと思いますので、今
政務次官がおっしゃったような形で実際行われるように、ぜひこれは
政務次官も、じかに答弁されましたので、そういう
意味でよくウオッチングしてもらいたい。
そして、今答弁されたような形に本当に
融資が行われるかどうか、
政務次官の目で確かめてくださいよ。これは
委員会だけで答弁すればいいというんじゃなくて、実際やってもらわないと困るわけですね。ぜひそこら辺、
茂木政務次官にはお願いしておきたいと思います。
それから、きょうは公正取引
委員会の
委員長さんも、
根來委員長にも急遽来ていただきました。
実は、この
中小企業問題について町の中をずっといろいろ話を聞いていますと、
融資の問題もそうでありますし、商売の問題もいろいろあるんですが、その中で、どこでもそうだと思うんですが、郊外のところにいわゆる量販店が結構大きく進出してきまして、町の中の商店街がお客さんをとられて非常に困っているという話を何回も聞くんですね。
これは
一つの例でありますけれども、最近の家電品関係の情報であります。大店法廃止に伴う駆け込み出店というのがありまして、五千平米以上、巨大な量販店が年間で十八店舗を出しまして、その一方で十七店舗は閉店している。実質一店舗だけふえたというような情報もあるそうです。
通産大臣、要するに町がおかしくなってきたんですよ、これは前からずっと言われていますが。
中小企業の個人商店とか個人
事業者が町の中心部を構成しているんですが、郊外のところにそういう大規模なものを出すのは時代の流れとしてしようがないかもしれません。しかし、それで町の真ん中がだんだんおかしくなってきて、そのあげくに郊外店が採算が合わないからといってもうやめるというような話になってくると、町がおかしくなってくるんですね。
この問題について、何度もこの
商工委員会の一般
質問等でも出ていますが、果たしてこの問題を
通産大臣はどう考えておられるのかというのを
一つお伺いしたい。
それから、
根來公正取引
委員会の
委員長さんには、急遽でありますけれども、量販店の販売方法と小売店の販売の間に非常に大きな乖離ができつつあるということを聞いています。
特に、二重価格を表示する場合、メーカー希望小売価格が重視されますけれども、四十六年に公正取引
委員会の事務局長による通達が出まして、メーカー希望小売価格と小売価格に一定の乖離が生じた場合は価格を是正する旨の通達があった。いわゆるメーカーの希望小売価格とそのお店で売っている小売価格に五〇%以上のような乖離があった場合には、価格を是正しなさいというような通達を出した。ところが、今回この通達が廃止されるという話になってきて、これでは結局九九%引きとか九八%引きとかいう値引き競争がますます激しくなってしまうんじゃないかという要請を私はいただいています。
この問題はずっと続いているわけでありますけれども、この量販店と小売店との問題、あるいは、もう
一つはいわゆる元請と下請との関係、この件についても下請代金支払遅延等防止法の抜本
改正をしてほしいとか、そういう
現場からの要請が来ておるわけでありますが、現在のそういう
中小企業の
方々の声を受けて、公正取引
委員会としてはどういう行動をこれから起こそうとしておられるのか。現状についての御認識と基本的な
対策について、公正取引
委員会の
委員長にお伺いしたいと思うんです。この二つをお伺いしたい。