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丹羽国務大臣 まず、公明党の女性議員の
皆様方を
中心にいたしまして、この臍帯血移植の問題に
大変御熱心に取り組んでいらっしゃいますことに対しまして、心から敬意を表する次第であります。
この移植の問題でございますが、
平成十年の四月の
診療報酬改定におきまして
保険適用になりました。また、
平成十一年度の
予算におきまして、臍帯血バンクに対する補助を計上させていただいているところでございます。
この臍帯血バンクの運営
費用は、問題は、今御
指摘の
保険適用しろということでございますが、
医療保険としての支払いになじむものかどうかという視点から検討しなければならない、私はこう
考えております。大勢の
皆さん方がこのバンクに御協力をいただいておりますけれ
ども、実際問題としてまだまだ
利用されるのはごくわずかということは、
先生もう御
承知のことと思います。
先般、私の
地元茨城県で、東海村で放射能による事故がございました。そのときも臍帯血移植というのが初めて行われまして、極めて重要な役割を果たしてきたな、こういうことで私も
大変高く評価をいたしておるわけでございます。
こうしたことを踏まえまして、
厚生省といたしましては、いずれにいたしましても、これを直ちに
保険というわけにはいかないと思いますけれ
ども、育成する
方向で前向きに検討していきたい、こう
考えております。
それからもう一点でございますが、臍帯血の収集の目標を四年から三年に短縮すべきだ、こういうことでございますが、早ければ早いにこしたことはないわけでございますけれ
ども、安全で質の高い臍帯血を早急に確保するということから、
医療機関に十分に御協力いただかなければならないわけでございますし、また
国民の
立場に立って安全ということも十分に配慮しなければならない、こういうことでございます。
いずれにいたしましても、これを実際問題として処理する能力に限界があるということも
紛れもない事実でございます。現時点では、いろいろ
現場の方々に聞いてみますと、実際問題として五年でやるのも
大変なんだから、これを一年短縮するのは
大変なことだということもお聞きしておりますけれ
ども、十分に
先生の今の御質問の趣旨を踏まえまして、さらに短縮できるような
方向で最善の努力をしていきたい、このように
考えているような次第であります。