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谷林正昭君 これからの
人材育成やあるいは
能力開発というのが非常に基本になってくるというふうに思いますので、
指導員の
方々、とりわけ私が思うのは、普通の
大学で文法を習ったり、あるいは、
大学で単語を習うということはないと思いますが、黒板に書いたやつを暗記して覚えたりということではなくて、
職業能力を開発するということは、
指導者とそれを受ける側は心の通い合いだとかスキンシップ的な、
手とり足とりという
言葉、
大変失礼かもわかりませんけれども、そういうものが一番身につくし、将来にわたっても
物づくりをしたりあるいは
企画をしたりというのは役に立つというふうに思いますので、ぜひそういうスキンシップのできるぐらいの数が要るのではないかというふうに私は思います。
次に、時間がございませんので、
議論というよりも質問だけにさせていただきますが、
応用課程、
専門課程、二年、二年というふうに
理解をするわけでございますけれども、そのことについて
幾つか、
要望も含めましてぜひ
お願いしたいものがあります。
それは、まず何よりも、それがある
学校についてその
地域に合っていなかったら私はだめだというふうに思います。その
地域に合った特色的なもの、こういうものが必要になってくるのではないかなというふうに思いますし、もし全国でそういう特色的なものがあれば簡単にお聞かせいただきたいと思います。
もう
一つは、
地域ということになれば当然そこには
産業や
企業がありますから、その
産業や
企業と一緒に研究開発や研修といいますか、
技能を磨くといいますか、こういうものができないのかな、そういう
訓練の仕方というものは
考えられないのかというふうに私は思います。私はあってもいいのではないかなというふうに思います。
それからもう
一つ、こういう
時代になればなかなかそういうことをやってみようかなという人は少ないかもわかりませんけれども、逆に今度は、自分の
能力はこういうものにあるということで、職人的なかかわりといいますか、今でも、どういう情報が発達していてもあるいはコンピューターが発達していても、例えば金型をつくったり鋳型をつくったりということになれば、これはやっぱり職人の技だというふうに私は思います。そういうことになってくれば、そういう職人
課程のようなものもなくしてはならないのではないかな。
産業の基礎だというふうに思いますので、そういうものが今後
計画されているのかどうか。特徴的なものがあれば聞かせていただきたいと思います。
もう
一つ、二十一世紀に向けていろいろ
議論をされておりますけれども、いわゆる起業というのが盛んに言われております。せっかくのこういう
機構でありますから、逆に言えばそこからそういう
人たちがどんどん育っていくというような環境づくりも必要ではないかなというふうに思いますので、そういう起こす業、いわゆる独立心あるいは起業マインド、こういうものを喚起するようなあるいは助成するようなカリキュラムを組まれてもいいんではないかなというふうに私は思いますので、そういう
計画があるのかどうかということ。
それからもう
一つは、新
産業という
言葉がよく使われますけれども、そういう新
産業にマッチしたカリキュラムあるいは
課程、こういうものも必要だし、
人材育成というのは二十一世紀に向けて必要になってくるというふうに思いますので、あるのかどうか。あるいは、そうなってきますと、多くの
人たちがそこに
応募してくると思いますし、県外だとか、あるいは特殊な
課程があればそこへ行きたいという
方々もおいでになると思いますので、学生寮というものの充実というのが言われるのではないかなというふうに思います。
そこらあたりの充実とあわせまして、これはこれからのことと過去のことと区分けしなきゃならぬと思いますけれども、文部省管轄の
大学を出た人と、
労働省管轄のこれまでにこういう専門的な
技能を身につけて、そして
社会に出てそこで頑張るという
人たちのその違いといいますか、
企業の評判といいますか、そういうアンケートをとったものがあるとしたらどういう評判かなというふうに思っています。
ちなみに、私的なことで恐縮ですが、私の息子は富山のこの
大学を出ました。二年間頑張って、そして今一生懸命働いております。非常に小さい
企業でありますけれども、十何人ぐらいの
企業でありますが、社長にかわいがっていただいて、一生懸命やる気を起こして日曜出勤でも土曜出勤でもして今行っております。そういうように非常に頑張ることもその二年の間に身につけたのではないかなと私自身は思っております。
そういう
企業の評判、あるいはもっと極端に言いますと文部省との違い、うちの
学校は文部省の管轄ではない、この
学校はこういう人間を、立派な
能力を身につけるところだというような広報あるいは
運営、こういうものを行うべきではないかな。そして、より明確にそこを目指す
人たちの意識や
能力を引き出すような、こんな言い方をしちゃ失礼かもわかりませんが、とにかく
大学へ入って終わりという感覚ではなくて、いざそこへ入ってからおれは一生懸命勉強して技術を身につける、こういう気持ちになれるような、せっかくでありますからそういう
機構にしていっていただけないかなというふうに、これは
要望になろうかとは思いますけれども、
お願いしたいなと思います。
それから、現在、先ほど評価の話をいたしましたが、どれくらい卒業生がおいでになるものか、ちょっとお聞かせいただきたいなと思いますし、将来の見込み数といいますか、年間どれぐらいずつ卒業されていくものか、こういうこともお聞きしたいなというふうに思います。
大変恐縮でございますが、たくさん言いましたけれども、時間の都合がありますので、せっかく私の
考えた質問、もう四つほどありますので、全部やりたいと思いますのでひとつよろしく
お願いします。