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森田次夫君 まだまだどうなるかわからないようでございますけれ
ども、ぜひともそうしたことでもってよろしく
お願いをしておきます。
次に、
特例扶助料につきましてお
伺いをさせていただきます。
今までは
公務扶助料受給者と、それから
特例扶助料受給者の間にある程度の差があるということはやむを得ないのかな、そういうような
考えもあったわけでございまして、そうしたことでもって
恩給局といたしましてもこうしたことに配慮され、そして
公務扶助料の六割から出発しまして現在、
遺族加算等も含めますと約八割ぐらいになっておるわけでございますが、その八割に
改定されたのが
昭和五十四年でございます。その後二十年近くその支給率というものは一度も
改善がされてきていないわけでございます。戦後も五十四年、その特例
受給者というのもやはり同じように
高齢化しているわけでございまして、
受給できる期間というものも残り少なくなっているんじゃないかなというふうに思います。
ただ、これにつきましては言うまでもないことでございますけれ
ども、要するに戦地で亡くなったか、また本邦で亡くなったかということでございます。確かに、内地ということで畳の上でお亡くなりになった、家族にみとられて亡くなられた
方々もいるわけでございますけれ
ども、それよりも当時の本邦でございますので、台湾ですとか朝鮮ですとかそれから満州、樺太、千島、こういった地域が含まれるわけでございます。そうしたことで、これらの地域におきましては家族の行く末を案じながらと申しますか、要するに家族にみとられることなく普通の
戦没者と同じような形でもって寂しく亡くなられている方がたくさんおられるわけでございます。
申し上げましたとおり、確かに前線というのと、兵たん地域というんですか、そういったような違いというものはございますけれ
ども、
遺族の方の立場からいたしますと、同じ当時の朝鮮あるいは樺太、千島、台湾、そういったところで亡くなられた方も、普通のいわゆる
戦没者と言われる
方々も、
公務扶助料をいただいている方の
遺族といいますか、それとほとんど何ら変わらないわけでございます。そこに差があるというのは納得できない、これが特例
受給者からの
要望でございます。
前には六割から八割ということで、ある程度、何年かに少しずつこの支給率の方も拡大をしていただいているわけでございますけれ
ども、五十四年から二十年近く支給率も
改善されていない。何とかひとつその辺を
改善してほしい、これについては強い
要望があるわけでございますし、もっともなことではないのかな、このように私も思うわけでございます。
また、この件につきましては、そういった特例
受給者というのは非常にお気の毒だと、一般の
受給者からも何とかやはり一緒にしてほしいという
要望も非常にあるわけでございますので、これら
特例扶助料の
受給者につきましても、他の
遺族と同じようにしていただきたいというふうに思うわけでございます。
そしてまた、
失権者もやはり同じように多くいるわけでございまして、恐らく現在
対象者は五、六千人ではないのかな、こういうふうに思うわけでございますので、老い先短い
遺族のことを
考えれば、最後に喜んで御
主人のもとに旅立たせてやりたいな、これが政治の温かい思いやりではないのかなというふうに思うわけでございます。
そうしたことで、来年度の
予算におきまして、ぜひともその支給率を拡大していただきますよう
要望させていただきたいと思います。これはあくまで
要望でございまして、今すぐにここで御答弁をということは
考えておりません。一応そういうような方がおられるということでございます。もう
公務扶助料受給者もそれから特例もほとんど変わらないというふうに我々は思うわけでございますので、どうか来年度の
予算編成におきましては、そういったことについて配慮を
お願い申し上げたいと思います。
そこで、最後になりましたけれ
ども、今までいろいろと御議論させていただきましたが、今後の
恩給改善に向けての大臣の御所見をお
伺いさせていただきまして、私の質問の方を終わらせていただきたいと思います。大臣、どうぞよろしく
お願いいたします。