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本田良一君 どうも前向きにありがとうございました。
それでは次に、
台風情報のリアルな進行方向の気象報道の整備についてお伺いをいたします。
これはどういう
質問かといえば、気象庁がテレビで報道いたします。大体、
台風発生からこれは何ヘクトとかと言いますね。そして、どれくらいの規模だ、そして気象衛星でとらえた渦状の
状況が映し出されます。しかし、
台風は一気に海上から陸上に向かって上陸をします。そうしたときに、大体二時間ぐらいの余裕が今までのケースでありますが、進行方向の
住民が窓を閉めたりそういう
対応は、やるところもあるけれども、ほとんど今まで、特に十九号はなかったわけです。
これは、昔から二百十日ということを、我々は
台風銀座は小さいときから教わっております。二百十日の
台風は怖いと。それ以前の八月の終わりから、まあ十五号ぐらいまでは怖くない。それは、
台風の風が上空高く飛ぶから
中心が上陸をしても大丈夫だと言われております。しかし、二百十日の
台風は地をはうように来るから昔から農民が恐れた。稲がやられ、農作物がやられると。だから、元寇がやっつけられたあの神風も、実を言うとこの辺のときの
台風ですね。しかし、「天災は忘れた頃にやって来る」という寺田寅彦の世界にも類のないすばらしい言葉が日本にはあります。
ところが、現実に
台風というものは何回も来るけれども、
台風に備える体制は非常にお粗末。それは何かといえば、気象庁がNHKで報道する。その報道は、ただ現状だけではもうできないと思う。だから、科学立国の日本であれば、例えば海上にそういう
台風の
状況をリアルにとらえるいわゆる機器の発明を、アメリカのハリケーンもあります、バングラデシュのモンスーンもあります。そういうものに先駆けて、そういう機器の開発をやって、海上に備えてそれを報道するとか、そういう時代がもうこれからあっていいんではないか。
それからもう一つは、気象報道をやる中に、NHKとか各報道機関の人が風が吹く海岸端に立って、こんなに強いですよという報道だけがリアルに映るだけです。だから、過去の十九号がこういう
台風でこういう
被害をもたらした、あるいは十八号は
高潮でこういうところにこういう
被害をもたらしたと。気象庁が日ごろから、今はデジタル時代だしインターネット時代だから、そういう情報をちゃんと保管しておいて、
台風の
状況とあわせて報道する。
そうすると、今回の
不知火町で起こった
高潮の場合は、山の方から雨がもたらされて、土石流が来るかもしれないなという予想はしていたけれども、
高潮が来るとは予想していなかったというんですが、そういうために
高潮の
被害があった、そういうのを報道すれば、山ばかりじゃない、川ばかりじゃないぞ、海も警戒しておかにゃいかぬという情報収集ができると思います。だから、そういう報道をやれるような体制をいかに考えられるか、お伺いします。