○
脇雅史君
自由民主党の
脇雅史でございます。
ただいま
環境庁長官から御
決意がありましたが、ある
意味では待望久しい
法案が出てまいったわけであります。これまでにいただいた御労苦に対して
感謝を申し上げたい。
通産省、
環境庁はもちろんでございますが、
関係の
方々に
感謝を申し上げたいわけであります。
若干細かいところをつかまえて文句を言うようで恐縮なんですが、過日の
環境庁長官からの
提案理由説明をお伺いしておりまして、若干の物足りなさといいましょうか、こう言っては失礼なんですけれ
ども、
長官の大変な御
決意があることは言葉の端々にわかるわけでありますが、文意を見てみますと、例えば社会的な関心が高まっているから出すんだとか、国際的にほかの国ではやっているから出すんだとか、
周辺状況が高まってきたから、ようやくやれるからやりますと。
まさに正直なお話なんでしょうけれ
ども、
環境庁、これはもうしばらくすると
環境省に間違いなくなっていくと思うんですが、そのときの心構えとして、
国民の健康、安全、
国土の
環境を守るという立場からすれば、たとえ外国がどうであろうと
国民の
理解がまだ得られない
場面であろうと、
勇猛果敢に必要なことは必要だというふうに声を上げていくのがそもそも
環境庁の役目だと思うわけです。
そういう
意味では、少しこれまでの伝統的な役所の
力関係の中に埋もれてといいましょうか、若干
環境庁の
方々の心情がにじみ出過ぎているなと。これからはもうこういうものはやめて、
勇猛果敢に先頭に立って、
世界に例のないことでも必要であれば始めていただきたい。二十一世紀に向かって
我が国は
環境についてまさに
世界をリードする国にならなければいけないわけでありますから、ぜひともそのようにお願いをしたいと思うわけであります。これは注文でございますので、後でまたまとめて感想をお聞かせいただければ結構であります。
そして、この
法案を進めていくに当たって、ある
意味では
日本人の最も不得手な
部分を含んだ
法案かなと思うわけであります。何かと申しますと、これは非常に科学的に進めなければいけないものなんです。だれかが危ないぞと言うとみんな危ないというようなことでは困るわけです。ところが幸か不幸か、
日本人はという言い方は余り好きではないんですが、我々はどうしても何かマスコミでこう言われるとその気になってしまって、おかしいおかしいと言いながらもどんどんそっちへ行ってしまう。全然
関係ありませんが、
サッチー騒動なんというのはまさにそういうところがあるわけでありますが、非常に風評に惑わされやすい
国民性というのを持っているわけで、それは我々一人一人が心しなければいけないわけであります。技術的に科学的に知見をうんと積み重ねていって、そして危なげのない判断をしていかなければいけない。
この
法案は、危ないと思われるものは
対象にしますというわけですが、危ないと思うか思わないかという
部分が非常に大事です。それは、そこを判断するために地道な非常に長い努力が必要なわけで、そういう
意味で
我が国にとっては、
我が国民にとっては
運用が非常に難しい
法案だと思うわけでありますが、心してやらなければいけないなということを感じます。
そういう
意味で、これも過日の某テレビ局の報道でダイオキシン騒動がございましたが、非常に
国民の間で
環境ホルモンについて関心が高まっているわけであります。この
環境ホルモンについて、これも外国の方がうんと出足が早かったのだろうと思いますが、国内、国外問わず科学的知見の充実を図っているというふうに聞いております。
我が国でもやられているのではないかと思うわけでありますが、具体的にその内容がどんなものなのか、お伺いをしたいと思います。