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政府委員(木下博夫君)
先ほど先生のお
言葉の中に、
公団と建設省が結託してという
お話がございました。改めて申し上げることはないのでありますが、この
事業について私の理解は、
昭和六十一年に当初の用途
地域の変更をしておりますが、その後に、
先ほど公団の方から
参考人が答えましたように、
平成四年に用途
地域の変更なり
地区計画を決めさせていただいております。この段階では当然、県レベルで、あるいは
公団の意向もあったかと思いますが、そういう協議をしたわけでございます。今問題になっておりますこの
地区につきまして、それを前提として
地区計画が進んでおるわけでございます。
重ねて申し上げますが、現在地元でいろいろもめております
内容については、当然
公団としては真摯に対応しなきゃいけないと思いますが、実は県の公社の分譲した隣の
住宅は
平成五年でございますから、そこに
入居する際には既に用途
地域の変更があったということをもう一度確認的に申し上げたいと思います。
さて、
お話のございました再
開発もそうでございますし、このような
地区計画でございますが、
先ほど来申し上げておりますように、これからの
都市づくりというのは、従来の外延する、どんどん延びていく
都市から内部のいわば再
整備の方向へ向かっていくと思いますが、その過程におきまして今回は
千葉ニュータウンという新しい
町づくりの
一つの典型が出てきたわけでございます。これはどちらかといえば従来型と申していいかもしれませんが、そういう
都市づくりをやった中に起こった事案でございます。
私は、
先生から御
質問があるのでいろいろ調べさせていただきましたが、
都市計画の上では当然地元の御意向も聞いているわけでございますから、そこについては手続上、
大臣からもお答えしたように問題はないと思っております。
問題は、その間におきまして、図面等にも十分な注意喚起をして、この
地区がそういういわば用途が変更になったり、あるいは中高層の建物が建つということについて、既に入っておられる
方々に十分な御
説明をしてこなかった点はいささか足りなかったかもしれませんし、それから既に、例えばその公園用地なり、斜面とおっしゃいましたが、そういう
土地を地元の方が御利用なさっている過程におきまして、ここは将来そういう
土地の利用方がされるとか、あるいは通行路として使うことが将来はなくなりますよということの、いわば
一つの具体例で申し上げると、立て看板などを立てて十分地元の方に御理解いただくようなことも努力としては、過去のことでございますが、
一つあったかと思います。
したがいまして、
土地そのもののいろいろな利用の仕方について、業者に一方的に利潤を得るための行為なり営業をさせたということではなく、
先ほど総裁もお答えしましたように、しっかりとした内部の
審査、あるいは建設省もその辺についてのプロポーザルした
内容については御報告を受けておりますから、これは両者できちっと
審査をさせていただいております。
問題は、地元でそういうことで新たに中高層が建つ、これは五階
建て、おっしゃったとおりでございますが、そういう
計画になっておりますから、その
建て方、あるいはお答えも既に終わっておりますが、駐車場の
整備、公園の
整備、こういうものについてどういう形で地元に納得いただくかはさらに私は協議を綿密にやるべきだと思っております。