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田名部匡省君 これは基本ですからね。私は何でも基本にこだわるんですよ。基本がしっかりしていないと成績が上がっていかないんですね。ですから、これはリーダーシップをとってこれだけの
援助をしてきた、
ODAばかりではなくて戦争による補償等も含めたらどのぐらいになるかわかりませんけれ
ども、相当の
国民の血税というものを使っている、やっぱりそれにふさわしい行動をとってほしいなと。
いろいろと事柄が、こういうのがあった、ああいうのがあったという質問があって、幾ら聞いても
皆さんがそれはありましたとは言うわけがないし、いろいろ理屈を述べるんです。この間もわいろかと言ったら、いや、わいろではなくてこれは経費だと。あんな大きな経費というのは
インドネシアであるのかな、一体何をやってあんなに大きな経費というものを認めたのかなとみんな疑問に思うんですよ。
新聞にもしょっちゅう出るでしょう。夫婦でイギリスの大学院に別々に行っていたとか、いろんなことを書かれる。それは本当かどうかはわかりませんよ。わかりませんけれ
ども、
国民はあれを見た限りはやっぱりいいかげんなんだなと。だから、
ODAに関する
支持率もだんだん下がってくる。そうでなかったら堂々と主張しなきゃ、ここは違うと。場合によっては訴えたっていいですよ、名誉毀損で。そういうこともなさらない。そうすると、人間は勘ぐって、これは当たっているんだなと。だから、
前回も私は言ったように、そういう研修が必要ならばそっちの別な
予算でどんどん育てるというのはいいですよ。しかし、こっちの
予算でやる限りは、将来にわたって
ODAのプロとしてやるんだという
人たちに金をかけるのならこれはみんな納得するんですが、そうでもない。
私はもうこれ以上は言いませんけれ
ども、これは
日本だけでやっているといろんなことが昔から言われてきているんです。しかし、有償です無償です、やったものはどうなったかというのは我々に権限がありませんと言われたら、この先は質問したって何にも答えが出てこない。
だから、これは
外国と一緒に、アメリカやイギリスやいろんなところと計画を立ててきちっとやってごらんなさい。今みたいなことはもう出てきませんよ。それだけ
日本というのはこういうのには無責任なことがついて回ってきた。これをまず反省しなきゃいかぬですよ。これはうわさ話であろうと何であろうと、出てくるということは何かないわけではないと私は思うんです。
だから、その上に立って、今申し上げたように、世界の
援助国と共同で調整をして各国が応分の負担をしながら、そこからですよ、開発
調査とか個別専門家を派遣するとか
青年海外協力隊を派遣するとか。そして、その結果として費用の効果というものはどれだけあったのかという総合の評価というものをやらなければ、これは本当に一生懸命やった割にはだんだん
国民は心が離れていきますよ。
私なんか選挙区へ帰っても、おれたちも困っているのに何で
外国にあんなに金をやったり貸したりするのかと言うんですよ。しかし、
日本より困っている国、食べるものもない国、こういう国を
援助することによってこれからだんだんよくなってくればお互いに
協力し合って経済もうまくいく、効果が出てくるということで責任を果たしていかなきゃいかぬ、こういうことを実は言っているんですけれ
ども、どうですか、今申し上げたようなことをもう少し
外務省が責任を持ってやってほしいと私は思うんです。私は先回も言ったんです、
外務省が
中心になって本気でやってほしいと。
この
資料にも関連公益法人というのがありますよ。これもいいかどうか。
政府だけが
行政改革をやるのではなくて、特殊法人まで含めてこの
事業内容を見ると似たり寄ったりのことをやって、結局はあなた方が交付金とか出資金とかいろいろいただいたものをまたこういうところに出してやって、何のことはないんですよ、関連の公益法人をつくってここも生活できるようにしているだけかなと思われるんですよ、こういうのを見ると。ですから、もうちょっと基本的な考え方と組織がきちっとしていなければこの種の
事業というのは成功しないと私は思うんです。
どうぞそれぞれに考え方を述べていただきたいと思います。