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立木洋君
マドリッド協定の
議定書を通じて今度初めて参加するわけです。ですから、そういう国際的な取り決めを十分守っていけるように、これまでも年々増員してきたということは承知しているわけですが、その点十分に配慮して進めていくようにしていただきたいということだけを最後に要望申し上げておきたいと思います。
もうちょっと時間があるので、一言だけ
高村外務大臣にお尋ねさせていただきたいと思うんです。これは全然問題は別なんですが、
北朝鮮との
関係なんですけれ
ども、四月七日でしたか、
外務大臣が
毎日新聞のインタビューを受けておられました。それを読んでちょっと確かめておきたいというふうに思ったので、お聞きします。
今、
日本と
北朝鮮との
関係というのは特に昨年来重大な
状況になっているということが当
委員会でもいろいろ議論されました。五年前に
北朝鮮の
核疑惑が問題になったときに非常に危険な
状態まで行きましたけれ
ども、
カーター米元大統領が
北朝鮮を訪問して平和的な
話し合いで新しい枠組みがつくられて、それによって問題が危機的な
状況に発展するということなく
一定の見通しが確立できたというふうな事態があったと思うんです。
しかし、その後もミサイルの問題や
不審船の
問題等々いろいろあって、この問題を解決していく上ではやはり軍事的な
対立の強化ではなくて、いわゆるそういう軍事的な
対立の悪循環を防いで、そして国際的な
道理を踏まえた形で平和的な打開を推し進めていくということが大切ではないだろうかというふうに考えているわけです。
そこで、今、
日本と
北朝鮮との
関係について言えば、いわゆる正常な
交渉ルートというのはないわけですし、
アメリカの場合にはこういう点では
一定の
ルートがありまして
交渉が行われているというふうに承知しているわけですが、そのときに
外務大臣の先ほど言った
毎日新聞での
発言を見せていただきますと、「建設的な
対応には応えるし、非
建設的対応には毅然たる
態度を取る。
工作船の問題があったからといって、
対話の
窓口を閉ざすということではない。」というふうに述べておられます。
それで、
北朝鮮の政権が現在の
国際社会のルールにおいて、我々と
共通の認識、
共通の常識を持っていないという点については私
たちもよくわかります。そういう
意味では
話し合いをするにしても難しさは確かにあるだろうと思いますけれ
ども、
日本側は国際的な
道理を尽くした
外交的な
手段をとることがやはり重要ではないだろうかということを考えるわけです。
そういう
北朝鮮との
話し合いの場をどういうふうに持っていくのかという点で、これまでどういう
努力をなさっておいでになったのか、現状はどうなのか、それからこれからの
対話の
窓口を切り開いていく上でどういう
努力をし、その展望はどのようにお持ちになっておられるのか、この点だけをお聞きしておきたいと思うんですが、いかがでしょうか。