○堂本暁子君 問題は、実際に緊急に出るところがまだ
日本では整備されてないわけですね。いつ
事故が起こるかわからない。シンガポールからだったら本当に初動におくれてしまう。
それからもう
一つは、防災法が改正されたとおっしゃいましたけれども、野生生物、特に
北方四島は非常に今や世界の宝庫のようなところです。そういったものをきちっと守るための事前の
調査とか、それからどういう形で野生生物を保全するか。それは、その油が
北海道まで来たら今度はもう利尻のところとか、ずっとあっちの方まで入ってくるわけですから、そういった
北海道の沿岸地区まで含めて、やっぱり
日本はアメリカなんかに比べたら本当におくれていると思います。
去年、私はサンフランシスコに一週間ほど行って見てきましたけれども、余りの雲泥の差、それはもう比較できない。
日本がゼロだとしたら、
向こうはバルディーズ号なんかがあったものですからきちっとやっている。これはやはり
日本は島国なんですから、そこのところはやらないと、とてもではないけれども、私は何か
事故があってからでは遅過ぎると思う。
きょうは官房長官も
外務大臣も
総務庁長官も
皆様いらっしゃるので、
事故が起こったときにナホトカの教訓が遅い、いつ
事故が起こるかわかりませんので、
北方四島の自然並びに
北海道、もしかしたらもっと本州まで来るかもしれません、にもかかわらず緊急態勢、これは
内閣でとることになっていながらそのための、初動に出すための船も何も
日本のどこにも今整備されてないんです。シンガポールからしか出ない。こういう状態では一体何日かかるんですか。三日ぐらいかかります、シンガポールから。それでは初動でおくれて油がずっと
日本の沿岸まで流れてくる可能性はあるし、氷の下だったらもっと悪い
状況になるということで、ある種盲点のようなところだと思っております。ちょうど
日本領ではないところで
日本が操業しているという意味では大変危険がございますので、通産省、運輸省それから
内閣にもぜひともこの点、緊急に対応をしておいていただきたいというお願いをして、私の
質問を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。