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仙谷委員 一部ではないですよ、それだけの巨額のものだと。それは、そんなものを一部でなんということを言えない額だと私は思いますよ。今のは八百億と五百億でしょう、両方で一千三百億じゃないですか。何を言っているんですか。いいですよ。
さっきの
山口前
局長の
お話に返るわけですが、
関連会社、ペーパーカンパニーについて、いいですか、ちょっときょう
資料を用意してきたので見てください、これを。「
日債銀関連会社・ペーパーカンパニー六十社」と書いてあります。
まず、三枚目から見てください。これは、
日債銀の前にあるビルとか、ちょっと歩いたら届くような距離にあるビルに、一カ所にこんなに固まっているんですよ、
関連会社というのは。六十数社、固まっているじゃないですか。郵便受けに何かワープロで打ったような紙を張りつけてあるような
会社ばかりじゃないですか。
それで、これの二枚目、見てください。私
どもで調べて、調べがついた
会社だけで二十四社、いいですか、これの借入金合計が一兆五千億。先般の
予算委員会でも使いましたけれ
ども、この表ですよ。一兆五千億じゃないですか。負債総額を見てください。この二十四社だけで一兆七千億じゃないですか。資本の欄を見てごらんなさいよ。マイナスの三千三百四十二億円じゃないですか。
つまり、一兆五千億、ほぼ
日債銀が貸し込んだと思われる
金額の相手方は、ほとんど
資本金がなくて、雪だるまの負債の
会社でしょう、これは。
関連会社相手。その他の、三十数社か四十社か知りませんけれ
ども、その
会社に対する
日債銀の貸し金は我々はわかりません。どうなっているのかわかりません。
しかしながら、これだけのペーパーカンパニーとおぼしき
会社、つまり、所在の場所、役員の名前、全部
日債銀関連の従業員が取締役とか代表取締になっている
会社ですよ。そういうところへこんな巨額のものが貸されておって、それを
大蔵検査の結果、
日債銀と見解の相違があるとおっしゃっても、四千億という
金額が、このときの、九七年三月の
日債銀の
資本金は、
日債銀だって約一千億って書いてあるじゃないですか。
資本勘定が一千億しかない
会社が四千億、
分類について差があって、その
分類債権の、二
分類か三
分類かのその
債権の区分される境目が、こんなあなた、
関連会社とかペーパーカンパニーとかというところに貸されたものだったら、真剣にこの
債権がどういう
債権であって、どのぐらい
回収できるのかということを、監査法人や
公認会計士任せにするというんだったら、
大蔵検査って何ですか。あるいは、
大蔵省銀行局がお世話をして
奉加帳を回す、二千九百億円の
増資をしようとする、その行為は何ですか。
何で四千億のその中身を検討しなかったんですか。あるいは、検討したけれ
ども、そういうことを出すと二千九百億の
増資がふいになるからできなかった、だから表に出さなかった、こうおっしゃるんですか。どっちですか。