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大口委員 これもしっかり検討していただきたいと思います。薬物依存体制になっているというところから脱却しなければいけない、こういうことなんですね。
それから、環境に優しい快適なプールにするために、薬品依存体質を脱却して浄化設備のろ過精度の向上を図るべきである、こういう指摘をしたわけですけれども、そのためにも、ろ過機の
入り口、出口とそれからプールの槽内、それぞれの水質基準を明確に規定しなければいけない、こういう指摘をしたわけです。
そのほかに、項目として、
一般細菌について、ドイツでは、検出されないこと、ゼロということですね。それから、
日本の水道水でいっても、一ミリリットルの検水で形成される集落数が百以下であること。ところが、プールには基準がない。
それから、緑膿菌、レジオネラ菌についても、ドイツのプールでは、検出されないこと。
日本については基準がない。レジオネラ菌では、最近特養で七十九歳の男性が死亡しているという例もあります。ですから、これは考えるべきである。
また、透明度につきましても、ドイツのプールは、プールの底全体が完全に見えること。
日本の水道水は色度五度以下。
日本のプールについては基準がない。
それから濁度については、ドイツのプールは〇・五度以下。
日本の水道水は二度以下。
日本のプールは三度以下。これはちょっと基準が甘いですね。
それからオゾンにつきましても、ドイツのプールは、水質を管理することを要する。ところが
日本のプールについてはない。
こういうことで、このプールの水は、水泳管理マニュアルでは、遊泳中に誤飲することを想定して飲用に適する水が望ましいと、先ほども引用したことがあります。そういう点で、プール先進国のドイツで、今から十四年前に、
日本の水道水よりも厳しいプールの水質基準がある。そういう中で、
平成九年には、総トリハロメタン、レジオネラ菌の規制というものを追加してさらに厳しい基準を施行しているわけです。
我が国においても、水道水について全国調査を実施するようでありますが、プールの施設数や利用者数が増加していますし、一層国民から親しまれる、そういうプールである。健康の増進に役立つわけであります。また、幼児からお年寄りまで、年々親しむ人がふえているプールであります。目が痛いとか、せきが出るとか、アレルギー
反応が出るとか、こういう苦情を聞いております。
そういうことで、今挙げた項目も含めて
日本のプールの全国調査を早急に実施して、水循環に総合的に配慮した、環境に優しい水質基準に改定をすべきである、こういうふうに思いますが、厚生大臣、いかがでございましょうか。