運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1999-06-17 第145回国会 衆議院 本会議 第39号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十一年六月十七日(木曜日)
—————————————
平成
十一年六月十七日 午後一時 本
会議
—————————————
○本日の
会議
に付した
案件
会期延長
の件
議員辞職
の件 午後一時二分
開議
伊藤宗一郎
1
○
議長
(
伊藤宗一郎
君) これより
会議
を開きます。
————◇—————
会期延長
の件
伊藤宗一郎
2
○
議長
(
伊藤宗一郎
君)
会期延長
の件につきお諮りいたします。 本
国会
の
会期
を八月十三日まで五十七日間
延長
いたしたいと存じ、これを発議いたします。 本件につき
討論
の通告があります。順次これを許します。
佐藤敬夫
君。 〔
佐藤敬夫
君
登壇
〕
佐藤敬夫
3
○
佐藤敬夫
君 私は、民主党を代表して、ただいま
提案
となりました五十七日間の
会期延長
に対し、
反対
の
討論
を行うものであります。(
拍手
)
通常国会
の
会期
は百五十日間あります。
国会
は
会期
中だけ活動するため、その意思は各
会期ごと
に独立したものとして扱われ、
会期
中
議決
に至らなかった
案件
は次の
会期
に
継続
しないこととしています。
国会法
六十八条であります。
会期独立
の
原則
と
会期
不
継続
の
原則
があるのであります。また、同一
会期
中、一事不再議の
原則
も踏まえなければなりません。 こうした
会期
に関する取り決めは、先人の知恵で、多数党が
少数党
に対して横暴なる手段で、すべて自己に
都合
のよい
法案
を通すことのないよう配慮する側面を有しているからであります。 にもかかわらず、力任せの、言語道断と言わんばかりの大幅な
会期延長
であります。しかも、今
国会
の
会期延長
を
与党
が
衆参
の
議長
に申し入れたのは昨日の夕刻であります。あきれ返るほど無
責任
な
対応
であります。
政府
・
与党
は国権の
最高機関
たる
国会
を何と心得ておるのか。猛省を促したい。 さて、以下に、
反対
する
理由
を申し述べます。
反対
の
理由
の第一は、今回の
会期延長
が明らかに
国会軽視そのもの
であるということであります。 今日の
日本
は、
情報化
、
グローバル化
、
少子高齢化
といういまだかつてない
事態
に直面し、これまでの
流儀
を大きく組みかえる
歴史的転換期
にあります。 しかしながら、
政府
・
与党
は、二十一
世紀
を展望した
構造改革
を先送りし、相変わらずの
霞が関依存
と、
政権保持
のための
党利党略
、
数合わせ
にきゅうきゅうとしているのであります。このことは、
主権者
たる
国民
に対して著しく無
責任
であるばかりでなく、
現下
の
不況
の最も大きな
背景
として語られている
国民
の先行き不安の元凶でもあります。
衆議院
で圧倒的多数を占める
政府
・
与党
が、数の力で、やりたい放題、横暴の限りを尽くしたというのが今
国会
の現実であります。 我が党は、決して
反対
のための
反対
の党ではありません。常に対案を用意し、
政府
・
与党
に対しては、十分な
委員会審議
を行い、あるいは
修正
の
協議
に応ずるよう求めてまいりました。しかし、
政府
・
与党
は、数の力を
背景
にし、
国会
の場ではなく、
国会
の外で
修正協議
を行い、
委員会
、
国会審議
を形骸化させる一方で、我が党の
要求
には全く応じませんでした。このような中での
会期延長
を容認することはできません。強く抗議し、
反対
するものであります。 第二の
理由
は、この
会期延長
が、必ず
自民党総裁選
の時期とセットで報道されていることを見るとき、
与党
の
党利党略
、己
利己略
を感じるからであります。 今大いなる
変革
が迫られているこれまでの
流儀
の権化が、明治以来続いてきた
霞が関主導
の
中央集権体制
ですが、それは、この
歴史的転換期
において既に完全に破綻しています。すなわち、抜本的な大改革が必要なのであります。そうした意味からも、
中央省庁改革関連法案
や
地方分権推進整備法案
は極めて重要であり、
国民
の前で十分な
議論
が尽くされるべきでありました。 しかしながら、
政権保持
と
党利党略
にきゅうきゅうとしている
政府
・
与党
の
国会運営
の不手際は、
地方分権推進法案
の
参議院
における
総括質疑
が
会期
末の
前々日
に始まるという
異常事態
を生んだのであります。また、報道によると、
総理
は、
産業競争強化法案
を、通産省に作成を急がせているといいますが、まだ影も見えない
法案
の
審議
のために
会期
の
延長
を左右させようというのでしょうか。この
通常国会
に
一体総理
はどのような
姿勢
で臨んでおられたのか、甚だ疑問であります。
西洋哲学
の
祖ジョン
・ロックが、
立法
について次のように語っています。
立法権
、すなわち
最高
の権威は、
にわか仕立て
の勝手気ままな法令によっては、
支配
の
権力
をその手におさめることはできない、
国家
がどんな形態であろうとも、
支配権力
は、
思い
つきの命令やあやふやな
決定
によってではなく、公に宣言され、世に受け入れられた法によって
支配
すべきである。この言葉に、
総理
と
与党
は耳を傾けていただきたい。(
拍手
)
反対
する第三の
理由
は、最も重要な
景気
、
経済対策
に関してであります。
アクセル
と
ブレーキ
を同時に踏んで迷走し、この大
不況
を招いた
橋本内閣
の
失政
は、
国民
の記憶にまだ新しいのであります。
橋本内閣
の
失政
をカバーするかのように振る舞っている
小渕内閣
ですが、
国民
は決してだまされません。 〇・五%
成長
の
公約
を死守しようと、わずか一年足らずのうちに
多額
の
税金
を
先食い
し、従来型の
公共事業
を
中心
に大盤振る舞いです。おまけに、
国会
の大幅な
会期延長
を図り、また
多額
の
補正予算
を組もうとしています。これ以上の
税金
の
先食い
を、
国民
は果たして許してくれるでしょうか。
国民
に低金利を押しつける一方で、
税金
まで投入して住専や銀行を救済したように、今度はゼネコンを救済しようというのでしょうか。 このような方法で〇・五%
成長
という
自身
の
公約
を守ろうとしているのが
小渕内閣
であります。これで
景気
が回復して、
人々
の先行き不安が解消し、
消費
が回復するとはとても考えられません。
小渕内閣
のやっていることは、単なる問題の先送りにすぎないのであります。 さて、
雇用
問題が今最も深刻な
課題
であることは、我が党も十分承知いたしております。であるがゆえに、我が党はこの問題について、
平成
十一年度
予算
の
審議
に当たって、
予算案組み替え
の
要求
を行ったのであります。 我が党の
参議院議員
が、わずか三カ月前の三月十六日、
参議院予算委員会
の
締めくくり総括
で、やれることはすべてやっていますかと質問したのに対して、
宮澤大蔵大臣
は、これ以上何を入れるかと言われても、それは急にそういうものが考えられるものではないと答弁しています。そして、
政府
・
与党
は、我々の主張を一顧だにせず、
平成
十一年度
予算
を
成立
させたのであります。 その
政府
・
与党
が大幅な
会期延長
の口実に
雇用
問題を使おうとしているのでありますが、
政府
・
与党
は、一方で
産業競争力強化関連法
を
提出
し、無
責任
な
リストラ策
を推進しようとしています。
アクセル
と
ブレーキ
を同時に踏んで大失敗した
橋本内閣
の二の舞です。いや、それ以上に、
雇用対策費
が大
合理化リストラ対策費
に使用されかねません。繰り返しますが、
国民
はこうした小手先の
対応
には決してだまされません。 かつて二・二六事件の起こった直後の
戒厳令下
の
議会
で、
粛軍演説
をした
斎藤隆夫
は、もはや
国民
の
忍耐力
には限りがあると叫び、
政府
の反省を促しました。
会期延長
になって
議会制民主主義
死すというような坂道に転落せぬよう、後世の
政治家
がこの愚挙を見て、国まさに滅びなんとすと嘆息するようなことなきを願い、
議員諸氏
の賢明なる判断を仰ぐものであります。
会期
の
延長
は全く必要ありません。
閉会手続
を速やかに行い、一たんこの
国会
を閉じ、諸準備を整え、
国民
が納得する
雇用国会
を改めて召集することを強く求め、
会期延長
に対する私の
反対討論
を終わります。(
拍手
)
伊藤宗一郎
4
○
議長
(
伊藤宗一郎
君)
遠藤武彦
君。 〔
遠藤武彦
君
登壇
〕
遠藤武彦
5
○
遠藤武彦
君 ただいま
議長
から発議されました、今
国会
の
会期
を六月十八日から八月十三日まで五十七日間
延長
するの件について、私は、
自由民主党
及び
自由党
を代表し、
賛成
の
討論
を行います。(
拍手
) 去る一月十九日召集された今百四十五
通常国会
においては、
平成
十一年度総
予算
はもとより、
我が国
が直面する厳しい
状況
や
変革
に対して的確に
対応
するための
重要法案
が数多く上程されました。我々は、いずれの
法案
も最
重要課題
として受けとめ、二十一
世紀
においてもなお安住し得る
国家社会
を構築するため、真摯な
議論
を重ねてまいりました。
議員各位
の国を憂い、民を思う
姿勢
に深甚なる敬意を表する次第であります。 しかしながら、今
国会
において
審議
すべき
議案
は、
内閣提出法案
、
継続
を含め百二十六件、
議員提出法律案
は
継続
を含め八十件、その他合わせて、何と二百四十九件にも上ります。限られた日程の中、
与党
といたしましても最大限の努力を傾注してまいりました。しかしながら、
衆参両院
を通過した
議案
は九十八件にすぎず、本院や
参議院
において、いまだ
審議
中、いまだ付託されていない
議案
が合わせて百四十二件も残っております。 さらに、
憲法調査会
の
設置
、
国家基本政策委員会
の
設置
と
政府委員
を廃止し副
大臣等
の
設置
に関する
案件
について、
目下与野党
間で精力的に検討が続けられております。
憲法
問題について、
国民
にとって、わかりやすく、納得のいく、開かれた
議論
を展開し、
国会審議
を今以上に活性化して、
政治主導
の
政策決定システム
を確立することは、当面する最大の
課題
でありましょう。 今まさに、
我が国産業経済
の現状は
危機的状況
にあり、また、
社会
の風潮も憂えて余りあるものがあります。失業と
雇用
の悪化、
事業
の不振にあえぐ
企業
とそこに働く
人々
、とどまるところを知らぬ金融不安等々、我々
国政
にある者が
解決
し、果たさねばならぬ
責務
は、山よりも高く、海よりも深いものと存じます。 ここに来て、
経済成長
がやや上向きに改善されたとの報告もあり、かすかながらも光明が見えつつあります。このような今こそ、中断することなく、機動的に、
我が国
の
産業構造
と
企業
の
競争力
を強化するための
抜本的施策
を検討し、減税などの
税制改革
なども視野に入れ、
即効性
のある
政策
を
審議
し、実行し、
経済再生
のために
全力
を尽くすことこそ、まさしく我々に課せられた緊急の
責任
であります。
国民
に対し
政治的責任
を担う
政権与党
として、
自由民主党
及び
自由党
は、
国民
の
生活
に対する不安や将来に対する不安を解消する
責務
を果たしていかなければなりません。(
拍手
)
理念
や
手法
の違いはあっても、
国民
に対する
思い
は、与野党問わず、同じ
思い
であろうと信じます。だからこそ、私は、
自由民主党
及び
自由党
を代表させていただき、
国民
の負託にこたえ、残された諸問題や
与党
両
党合意事項
についても、より十分に
議論
を尽くすべく、
会期延長
に対する
議長
の御
提案
に
賛成
するとともに、満堂の
議員皆様
の御賛同を強く強く請い求めつつ、
賛成討論
とさせていただきます。(
拍手
)
伊藤宗一郎
6
○
議長
(
伊藤宗一郎
君)
穀田恵二
君。 〔
穀田恵二
君
登壇
〕
穀田恵二
7
○
穀田恵二
君 私は、
日本共産党
を代表して、
会期
を五十七日間
延長
することに断固
反対
の
討論
を行います。(
拍手
) 断じて容認できないとする
理由
は明瞭です。それは、今回の
会期延長
の
やり方自体
が、前例のない乱暴なものであって、
国会
の
会期制
の
原則
、
議会制民主主義
の根本を踏みにじる
暴挙
だからであります。 まず指摘しなければならないのは、
国民
の
基本的人権
をじゅうりんする
盗聴法案
、
地方自治
をないがしろにし、
地方
への国の統制を強める
地方分権一括法案
、
国民
への
行政サービス
を大幅に切り捨てる
中央省庁再編法案
など、積み残しとなっている数々の悪法をごり押ししようとしていることです。 これらの
法案
は、
審議
を通じて、いずれも戦後
政治
の原点である
憲法
の
原則
を掘り崩すことになるとの疑念が指摘されるなど、次々と重大な
問題点
が明らかになり、
審議未了
のまま
会期
末を迎えたものです。「
会期
中に
議決
に至らなかつた
案件
は、後会に
継続
しない。」とした
国会法
六十八条と同四十七条第一項に示された
会期
不
継続
の
原則
からすれば、これらは当然、
審議未了
、
廃案
とすべきものです。それを、勝手に土俵を広げ、残ったことにして、多数の力で
成立
を図ろうとするなどは、到底容認できるものではありません。(
拍手
) それだけではありません。
政府
・
与党
は、
会期
末の十一日になって、
日の丸
・
君が代
を国旗・国歌とする
法案
を
提出
しました。
日の丸
・
君が代
問題は、戦後五十余年を経てなお未
解決
であり、
学校教育現場
での押しつけなどで、各地に多くの悲劇を生み出してきました。こうした問題であるがゆえに、
国会
の多数で強引に決めることでは
解決
しないことは明白であります。 その唯一の
解決策
は、問題を
国民的討論
の舞台に移すことでしかありません。この
国民
的に起こりつつある
討論
を中断させ、
国民的解決
の方向を否定する
法案提出そのもの
が許されないものであります。あろうことか、
会期延長
の間にその
成立
を期するなどは、論外の
暴挙
であって、決して認められないものであることを厳しく指摘しておきたいと
思い
ます。 また、
自由党
が、自自
合意
を盾に、
衆院比例代表定数
を五十削減する
法案
の
延長国会
での
成立
に言及している点も看過できません。
我が国
の
国会議員
の
定数
は、大多数の
サミット諸国
に比べても、
人口比
で少ない水準にあります。それをさらに削減することは、
国民
と
国政
を結ぶパイプを極端に細くするものです。しかも、その
定数削減
を、
民意
が最も正確に反映する
比例代表部分
で行おうとすることは、
民意
の反映をゆがめる小
選挙
区
制度
の害悪を一層拡大するもので、絶対に許されないものです。 きわめつけは、まだ
国会
に
提出
もされていない
案件
の処理を、二カ月近い
大幅会期延長
の
理由
づけにしていることです。
雇用対策
と称して
補正予算
をつくる、あるいは
産業競争力
のためと称して
法案
をつくるということが
政府部
内で検討されているとのことですが、まだ形にもなっていないものです。まだできてもいない
補正予算
、できてもいない
法案
のために
会期
の
大幅延長
を求めるというのは、
内閣
の
都合
で
国会
を一方的にその
下請機関
にするという、全く無法な
やり方
と言わなければなりません。
政府
がどうしてもこれらの
予算案
、
法案
の
国会提出
を図りたいというなら、
国会
を一度閉じて、
国民
の願いに基づいて内容を練り上げ、改めて
臨時国会
を開くことを求める、これが最低限の
ルール
に立った対処ではありませんか。我が党は、こうした
大幅会期延長
に断固
反対
するとともに、
諸悪法
を
廃案
にした上で、それとは別に、
国民生活防衛
の角度から、
不況
、
雇用
問題を
中心
とした
臨時国会
を開くことを
要求
するものです。 幾重にも
議会制民主主義
を踏みにじる
政府
・
与党
と、これにくみする勢力に道理はありません。こうした党派の
強権的連携
は、
我が国
の進路を危うくするものであって、必ず
主権者国民
の厳しい批判を免れないであろうことを指摘し、
反対討論
を終わります。(
拍手
)
伊藤宗一郎
8
○
議長
(
伊藤宗一郎
君) 辻元
清美
君。 〔辻元
清美
君
登壇
〕
辻元清美
9
○辻元
清美
君 私は、
社会
民主党・
市民連合
を代表して、ただいま
議題
になりました
会期延長
に対し、
反対
の
討論
を行います。(
拍手
)
反対
の第一の
理由
は、今回の
会期延長
は、余りにも
国民
を、そして
国会
を無視したものであり、まさしく
国民
に背を向けたものであると考えるからです。
議会制民主主義
の
ルール
にのっとるならば、定められた
会期
の中で
政府
・
与党
はその
責任
を果たすべきだと
思い
ます。
社民党
も、
雇用対策
や
景気対策
などは最
重要課題
であると考えています。しかし、これらに関する
法律
もこれからつくるというのであれば、
法律
ができ上がってから
臨時国会
を召集するのが
国会
の
ルール
であり、このようなずるずる
延長
には、別の意図があると言わざるを得ません。
自民党総裁選
という単なる
一つ
の政党の
権力争い
のスケジューリングや、いわゆる自
自公
内の
自民党
が二またかけた
三角関係
の
つじつま合わせ
のために、
ルール無視
の
会期延長
をされてはたまったもんじゃないということを、まず
最初
に言わせていただきたいと
思い
ます。
総理
は、一九九九年を
経済再生元年
と位置づけ、
日本経済
の
再生
に
全力
で取り組む決意を示されましたが、
社民党
は、
波及効果
の期待できない不安と不信の
予算案
で、安心と信頼の
予算案
に組み替えるべきと主張してきました。 今年度の
予算再編
当時、
宮澤大蔵大臣
は、野球で言うハマの大魔神を
最初
から登板させるような
予算
と言われてきました。もう後がないはずなんです。未曾有の
不況
で
経済
が疲弊する中、国だけが気前よく振る舞い、国の膨大な借金が後世に対する
ツケ回し
になることを、
国民
はちゃんと知っています。これが先行き不安を呼んで、
国民消費
が停滞するという悪循環こそを断ち切らなくてはならないと、
皆さん
で確認していたはずじゃないですか。 また、
現下
の
社会経済情勢
は、
予算編成段階
で十分に予測し得たはずです。それとも、九九年度
予算案
は、
国民
の目を欺くために
補正予算
があらかじめ仕組んであったのでしょうか。もしそうであるならば、
国会軽視
、
国民無視
です。二転、三転したこの
会期延長騒ぎ
は何なんでしょう。長期的な展望を怠り、
成立
した一九九九年度
予算
に対しての
責任
を放棄して、目先の
政権維持
にのみきゅうきゅうとする
小渕政権
の正体見たりの感が否めません。
反対
の第二の
理由
は、
与党
の
党利党略優先
による強引な
国会運営
についてであります。
国会
での十分な
審議
を保障せず、自
自公
という
密室協議
で
法案
の
成立
を図っていくという
国会軽視
の
手法
を改めない限り、
会期延長
を行っても、
国民不在
であることは変わりないと
思い
ます。
総理
が今、後生大事にされている自
自公
の枠組みを、
国民
がみずからの手で選択されたとお考えであるならば、大きな勘違いであることを自覚してもらわないと困ります。 本来、
国家
百年の計であるはずの
地方分権一括法案
、
中央省庁等関連改革法案
が今
国会
に
提出
されました。
社民党
は、このような大
法案
は別々の
委員会
で十分な
審議
を行うことをずっと主張してきました。しかし、これらの
法案
は、あろうことか、
行政改革
に関する
特別委員会
で
一括審議
となったばかりか、
衆議院
においては、本来、
中央省庁改革
の前提であると
政府自身
が認めていた
地方分権一括法案
に先んじて
中央省庁等
の
改革関連法案
が可決
成立
するという、倒錯した
審議
が行われました。 さらに、
国民
の
権利義務
に対し重大な転換をもたらす
日米
新
ガイドライン関連法案
で示された、自
自公
による数に物を言わせた強引な
国会運営
は、後世に汚点を残すと、私はここで何回も主張してきました。また、いわゆる
盗聴法
も含む
組織犯罪対策関連
三
法案
、
住民基本台帳改正法案
などは、直ちに
廃案
にすべきです。
社会保障
の最も重要な柱の
一つ
である
年金改革
については、本年度が見直しの年であるにもかかわらず、
与党調整
がつかないという
理由
で、本日に至っても
改革法案
が
提出
できないという点をもって見ても、この
政権
が
党利党略
の産物であり、
国民
に全く背を向けた
野合
であることは明らかであります。 いわゆる
日の丸
・
君が代法案
が、過日
提出
されました。こんな
会期
末に急いで
提出
する
理由
がどこにあるのですか。
憲法調査会
や
衆議院
の
選挙制度改革
の問題も、
延長
の際の
議題
と伝えられていますが、このような重要な問題を、こそこそと
延長国会
で討議しようとしているならば、自
自公
による
国会内クーデター
と言える
事態
につながるのじゃないでしょうか。
社民党
は、なりふり構わぬ
政府
・
与党
、すなわち自
自公体制
が、
平和憲法
を踏みにじり、危険な道を歩み始めていることに対し、
国民
とともに断固
反対
していきたいと
思い
ます。
野中官房長官
は、以前、
国会
を
大政翼賛会
にしないように若い
皆さん
にお願いしたいとこの演壇の上から呼びかけられました。そのときは、若い
皆さん
の一人である私も、そうだよなと深く納得しました。ところが、今の
国会運営
の
状況
はどうでしょう。
野中官房長官
みずからも含め、いわゆる自
自公
で、数さえ集めりゃ行け行けどんどん、
大政翼賛会国会
になっているのじゃないでしょうか。若い
皆さん
にお願いするよりも、きっちりとみずからの手でけじめをつけていただきたいと
思い
ます。(
拍手
)
法案
の
在庫一掃セール
じゃあるまいし、このどさくさに
自分たち
の
都合
のいいものは何でも通してしまえという
やり方
を認めるわけにはいきません。
国民
が求めているのは、
国会
の
会期延長
ではなく、
国民不在
の
政治
を続ける、
理念
なき
野合政権
にピリオドを打つことじゃないでしょうか。
小渕政権
は、保身のためにこそくな
会期延長
をするのではなく、だれにどのような形で
政治
を任せたいのか、堂々と
民意
に問うべきだと私は
思い
ます。 重ねて
会期延長
に対する
反対
を表明して、私の怒りを込めた
反対討論
にいたします。(
拍手
)
伊藤宗一郎
10
○
議長
(
伊藤宗一郎
君) これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
伊藤宗一郎
11
○
議長
(
伊藤宗一郎
君) 採決いたします。
会期
を八月十三日まで五十七日間
延長
するに
賛成
の諸君の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
伊藤宗一郎
12
○
議長
(
伊藤宗一郎
君)
起立
多数。よって、
会期
は五十七日間
延長
することに決まりました。(
拍手
)
————◇—————
議員辞職
の件
伊藤宗一郎
13
○
議長
(
伊藤宗一郎
君)
議員東家嘉幸
君から
辞表
が
提出
されております。これにつきお諮りいたしたいと
思い
ます。 まず、その
辞表
を朗読させます。 〔
参事朗読
〕
辞職願
今般 一身上の
都合
により
衆議院議員
を
辞職
いたしたく御許可願います
平成
十一年六月十五日
衆議院議員
東家
嘉幸
衆議院議長
伊藤宗一郎
殿
伊藤宗一郎
14
○
議長
(
伊藤宗一郎
君) 採決いたします。
東家嘉幸
君の
辞職
を許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
伊藤宗一郎
15
○
議長
(
伊藤宗一郎
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
辞職
を許可することに決まりました。
————◇—————
伊藤宗一郎
16
○
議長
(
伊藤宗一郎
君) 本日は、これにて散会いたします。 午後一時三十四分散会