○池坊
委員 これらの勧告にかんがみ、昨年、兵庫県の県議会は、外国人学校生の
大学受験を二〇〇〇年から認める決議をいたしました。ですから、
公立大学を受験することは可能であるわけです。阪神大震災の折には、
地域社会の連帯の中で、朝鮮学校は校庭を開放し被災者を受け入れたりいたしております。そういうことをかんがみますと、
文部省も速やかにそのような方向に向かっていただきたいというふうに
考えております。
これも新聞等でもちろん皆様御存じのことですけれども、
文部省は、昨年、朝鮮
大学校の卒業生が化学専攻で京大
大学院に初合格した折、
大学や
大学院の入学資格について、
文部省としては各
大学で判断することはできないという立場だというコメントを出していらっしゃいます。同時に、
大学院の入学資格は、学校
教育法と同法施行規則で、
大学を卒業した者か、
大学卒業と同等以上の学力があると認められる者となっており、朝鮮
大学はどちらにも当たらない、入学資格がなければ当然受験資格もないと
考えると答えていらっしゃるんです。私は、これをちょっと残念に思っております。
先ほども
大臣は、学校の規則というふうにおっしゃいました。
文部省は、政令により、外国人学校は各種学校だから
国立大学の受験資格がないとおっしゃいますが、私から見ますと、そもそも、なぜ外国人学校は各種学校なのかという疑問を持っております。
日本にある外国人学校で最も数が多いのはいわゆる朝鮮学校で、初級、中級、高級、これは小学校、中学校、高等学校に相当するわけですけれども、学校
教育法によって、類似の使用をしてはならないということで、小学校が、小学校と使えずに初級というふうになっていると存じます。これらと
大学校を合わせて百四十校あり、韓国学校が数校、中華学校が数校、そのほかにインターナショナル学校協議会に所属している外国人学校が三十二校ございます。
カリキュラムは、日本の学校のカリキュラムとほぼ変わらない、
文部省の学習指導要領によってでき上がっておりますし、六・三・三制もとっております。私が
調査いたしましたところによりますと、横浜中華学院は、高等部は百七十単位必要で、日本の学校より三十七単位多くなっております。また、朝鮮学校の
教育課程の編成、総授業時間数は、日本が五千七百八十五時間なのに対し、百七十五時間多い五千九百六十時間となっております。
これでもなぜ学校と認められないのかということがむしろ私には不思議でございますが、
大臣はどのようにお
考えでございますか。